別小説

「ラクトとライタ」第三話 

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「Lightning・第三話」


1・楽人

 初体験は緊張するもので、僕の身体は強張って、声は上ずっていた。

「いいんです。僕はみんなの足手まといになるんだから、置いていってくれればいいんですよ」
「療養すればよくなるさ。俺は北へ行くつもりだけど、おまえが達者になったら迎えにきてやるから」
「おためごかしはやめて下さい」

「そんなんじゃねえよ」
「そんなでしょ? ねぇ……楽しかったですよね。僕はあなたが好きでしたよ。好きだったからどこまでもついていきたかったけど、もう無理なんだな。これってさだめってやつなのかな。今でもあなたは好きだけど、もうついていけないから……ああ、クロ、来いよ」

 にゃおーん、とどこからか猫の声が聞こえる。クロ、来い、来いと呼んでみても姿は見えず、僕は言った。

「クロも僕の病気がうつるのを怖がってるのかな。あなたにもうつるかもしれないから、もう行って下さい。早く」
「……きっと迎えにくるから」
「あなたらしくもなく、なぐさめなんかいらないんだ。早く行けよ」
 哀感のこもった目で僕を見つめる彼。うん、彼はなかなか芸達者だ。

「そんな目で見ないで。あなたにすがりつきたくなってしまう。行かないで、僕も連れていって……そう言って泣きたくなってしまう。僕は武士なんだから、小さなころから大好きだったあなたにだって、最後まで武士としての姿を見せたいんだ。誇りだけは保っていたいんだ。早く行って下さい、行けよ、行けって!!」

 叫んでおいて咳こんでいる僕を、彼は悲しい目で見下ろして背を向けた。
 拍手の音が聞こえて、僕は現実に引き戻される。あー、肩がこっちまったぜ、とぼやいている雷太さんと僕は、町のボランティア団体に加わって老人ホームに慰問に行く、その芝居の稽古をしていたのだった。

 相手は老人なのだから、時代劇がいい。メジャーな人気の新選組がいいだろうということで、短い寸劇をやる。雷太さんが土方歳三、僕が沖田総司役だとは、劇をやる仲間たちに勝手に決められてしまった。
 肺病に罹って剣を取れなくなった総司は、病気療養のために江戸の片隅の知り合いの家にかくまわれている。そこに、土方歳三が北へ旅立つと告げにくるシーンだった。

「男女の別れのシーンみたいだよな」
 そう言ったのは男のメンバーで、女のひとたちは、こういうのが好きみたいだ。

 もうじき敬老の日、高校二年の僕と大学三年生の雷太さんはもっとも自由時間の多い学生ってことで、これからはみっちり劇の稽古をしなくてはならない。
 劇なんかやった経験のない僕は、かちんこちんに緊張するのだが、高校では演劇部に入って脚本を書いたり演出をしたりしていたという、美郷さんというお姉さんが、楽人くんは上手だよ、ルックス的にも雷太くんと楽人くんはこのふたりにぴったり、とおだててくれる。

 甘ったるい総司と歳三だな、と雷太さんはケチをつける。僕としてもこんなシーンは恥ずかしくなくもないけど、芝居とはいえ、あなたが好き、だなんて、雷太さんに言えるのが嬉しくなくもないのだった。

 小さいころから僕は雷太さんが好きだったけど、弟が兄さんを慕うような感情だと漠然と考えていた。そんな僕が、ああ、これは、と気づいたのは、高校一年生のある日、雷太さんに男の子が告白していたのを聞いたときだ。
 気づきはしても言えるはずもない、あなたが好き、って言葉を、沖田総司役の僕は堂々と言える。嬉しくて、それでいて切なかった。

「じゃあ、俺、バイトに行くから」
 稽古のために借りている公民館の前で、雷太さんと別れた。去年の雷太さんは未成年だったから、バイトしていたのはコンビニ。今年はもう成人したのだからと、つい最近、居酒屋に替わった。

「……おまえが楽人?」
「そうだけど」

 ひとりになって歩き出し、声をかけられて振り向くと、僕よりは若干背の高い、同じくらいの年頃の男の子が立っていた。

「僕は高瀬くんと同じコンビニでバイトしてて、同じシフトになることもよくあったから可愛がってもらってたんだ。歩こうよ」
 この声は? と思ったけれど、僕は彼を知らない。知らない? 本当に知らない? 雷太さんと同じバイトをしていた、ひょろっとした少年。もしかしたら?

「僕は歩。おまえよりは一年上だよ」
「歩? あ、あーっ?!」
「僕を知ってるのか」
「い、いや、うん、雷太さんに聞いたことはあるよ」

 一年以上も前、僕が広場で木登りをしていたら、雷太さんに告白している男の子がいた。彼は雷太さんと同じバイトをしている歩。顔まではよくは見えなかったけれど、この身体つきはやはりそうだ。僕の記憶を刺激したのも当たり前だった。
 彼が雷太さんに告白し、雷太さんはとぼけているというよりも、まるっきり意味がわかっていない様子で、僕のほうが気づかされてしまった。

 こんな奴の告白を、雷太さんが受けなくてよかった。女のひとに告白されて喜ぶのは男としては当然だろうし、二股ではないんだったら女のひととつきあうのは許すけど、男となんかいやだ。雷太さんが男と恋をするんなら……。
 そんな体質なのだったら、僕と……ううん、そんなはずはない。雷太さんと僕とは恋にはならない。兄弟のような友達のような、先輩と後輩のような、永遠にそんな関係のまんま。

 それでいい。それがいい。でも、寂しいな。
 正直言って気づきたくなかった。けれど、気づかずにはいられなかったのだから、あの日から僕は、子どものころのように無心に、雷太さんが好き!! とは言えなくなってしまった。

「高瀬くんは僕の話をしたの?」
「名前は聞いたような気がするよ。歩くんって受験生? まだバイトしてるの?」
「おまえになれなれしく、アユムくんなんて呼ばれたくないよ」
「きみだって年下のくせに、雷太さんを高瀬くんって呼んでるじゃないか」

 実に下らないことで睨み合いになって、歩が僕の向うずねを蹴飛ばした。いってーっ!! と叫んで脚を抱えた僕に捨て台詞を残して、歩は駆け去っていった。

「おまえなんかっ!!」
 あれも捨て台詞というのだろうか。おまえなんか……なに? その言葉の続きを推理しようとしてみても、脛が痛くて考えがまとまらなかった。


2・雷太

 大学三年生は暇だろうと、敬老ボランティアの仲間たちは言う。いやいや、とんでもない。就活戦線は開始しているのだ。
 けれど、ボランティアは大学の単位になる。不純な動機もあって老人慰問に参加し、若い男が少ないと言われて楽人も引っ張り込み、それならこれ、やろうと言われて、演劇と幕末の好きな美郷さんに新選組芝居に出ろと命令された。

 あんな役は恥ずかしいのだが、俺も幕末は嫌いじゃないし、土方歳三って女の子にも人気あるし、これでもっともてたりして、なんて想像したりもして。いや、もてるとしても老人ホームのおばあちゃんにかな。
 就活は一時休んで、近頃の俺はバイトと芝居の稽古に明け暮れている。脚本、演出の美郷さんはお世辞がうまいし、五歳ほど年上とはいえぽっちゃりした美人なので、激励されるとその気になって乗ってくるのだ。

「雷太くん、勉強はしてるの?」
「してますよ。あれ? 今日は楽人は?」
「お休みするって電話があったよ。雷太くんは知らなかったの?」
「知りません」

 今回の演劇「北へ」の主人公は沖田総司でも土方歳三でもなく、メインキャストに均等にスポットが当たる。なのだから、今日の稽古では俺は別の役をやるおじさん仲間と練習して、二時間ほどして公民館から出ていった。

「芹菜、どうした?」
 鳴ったケータイに出ると、芹菜が元気のない声で言った。

「楽人くんからメールが来たんだけどね、雷太にはなにか言ってきてない?」
「メールも着信履歴もないぜ」
「そっか」
「楽人がなにを言ってきたって?」
「……雷太は今、どこにいるの?」

 公民館は俺の家からのほうが近い。俺の家を通りすぎてもうすこし歩けば楽人の家だ。電話で喋りながら歩いていたので、だいぶ俺の家に近づいていた。

「あたしは練習中で、まだ抜けられないの。だけど、気になるんだな。楽人は今日は沖田総司は休むって言ってたけど、家にいるのかな。家からメール、したのかな」
「なにが気になるんだよ? 楽人はなんで稽古を休んだんだ? テストとかじゃないだろ」

 美郷さんは特に気にもしていなかったし、俺だって、たまにはさぼりたいのかな、としか考えていなかった。けれど、芹菜が深刻そうな声を出すので、俺は走って自分の家を通り過ぎた。

「……楽人の家に来た。あとでメールするよ」
「うん、待ってる」
 チャイムを押すと、楽人のおふくろさんが出てきた。

「雷太くん、どうかした?」
「楽人はいますか」
「いるわよ。今日は晩ごはんはいらないって、部屋にこもってる。風邪気味だとか言って、公民館もお休みするって言ってたわ。寝てるのかもね」

「そしたら、見舞っていきますよ」
「お見舞いしてもらうほどじゃないだろうけど、どうぞ、上がって」
 お父さんは今日は遅くなるのよ、と言いながら、岩沢さんちのおばさんが俺を家に通してくれた。

「楽人、雷太くんよ」
 階下から二階におばさんが声をかけ、俺は階段を上っていった。
「……楽人、どうしたんだ?」
 ベッドの上にこんもりと布団が丸まっている。中に楽人が丸まっているらしく、くぐもった声が聞こえた。

「風邪、うつるよ」
「俺は頑丈だから、おまえの風邪なんかうつらないよ。芹菜が心配してたぞ。どんなメールをしたんだよ」
「あれはもういいって言っておいて」
「もういいようなメールをするなよ。芹菜は練習中なのに気にして、俺に電話してきたんだ。楽人、布団から出てこい」
 もごもごと布団が動き、楽人が湿っぽい声を出した。

「芹菜さんが電話して、雷太さんも心配になったの? 僕が劇の稽古を休むくらいだったら心配にはならないよね。そりゃそうだよね」
「なに言ってんだよ。出てこいよ」
 階段を上ってくる足音がして、おばさんがコーヒーを運んできてくれた。

「あ、どうも」
「楽人、あんたもクッキーぐらいだったら食べるでしょ」
 言い残して、おばさんが出ていく。今度は階段を降りていく足音が途切れたところで、楽人が布団から顔だけ出した。

「おまえ……その顔……」
「こんな顔だもん。稽古にも行けないし、母さんと顔も合わせたくないから、晩ごはんはいらないって言ったんだよ。でも、腹減った。クッキー食べよっと」
 片目の周りに赤黒い痣ができていて、そっちの顎が腫れている。誰かに殴られたのだろう。

「腹と腰のあたりも痛いから、痣になってるだろうな。風呂に入るのもやだな」
「おばさんはおまえの入浴を覗いたりはしないだろ」
「着替え、置いておくよ、とかって入ってくるかもしれないよ。今日は風呂はやめとく」
「それでもいいけどさ」
 クッキーをかじっている楽人の腰を、軽く蹴ってやった。

「いてっ、痛いよ」
「喧嘩したのか、誰と?」
「誰とでもいいだろ」

 ぶすっと言う楽人が喧嘩をするなんて、前代未聞だ。仔犬みたいに、女の子みたいに可愛い顔をして、骨細で小柄でいかにも弱っちくて、喧嘩なんか絶対にしないのだと思い込んでいた。

「それだったら、おまえが布団にもぐってた意味もわかったよ。おまえも男なんだよな」
「……男だよ」
「傷や痣が痛むからってべそかくな。男だろ」
「男だよっ!!」

 涙がたまった目をして、楽人が俺をきっと睨み据える。その目つきは鋭くて、俺は安心した。
 女の子みたいだと思っていたけれど、こいつも男だ。高校生にもなって男同士の喧嘩をしたこともないよりは、そんな経験だってしたほうがいい。俺は楽人の肩を叩いた。

「痛いって」
「ここも殴られたか。ま、いいさ。全部食え。俺は帰るから」
「今夜の夕食はこれだけかぁ」

「明日になったら腫れも引くだろうけど、いっそ正直に、おじさんが帰ってきたら、喧嘩したんだって言ってもいいんじゃないのか。うちの親父だったら、勝ったか負けたかを問題にして、うだうだ言うおふくろに、男なんだから喧嘩ぐらいするさ、って言ってくれたぜ。おまえんちのおじさんもおまえの味方をしてくれるだろ」
「かもね」

 じゃ、と手を上げて、おばさんに挨拶をして楽人の家から出ていって、数メートル歩いたところで芹菜にメールした。

「楽人は別にどうってことなかったよ。喧嘩して怪我したらしいけど、おまえだったら女みたいにキーキー怒ったりしないよな。ところで、楽人からなんてメールが来たんだ? 俺には教えてくれないんだよ」
 我が家に帰りついてから、芹菜のメールが届いた。

「喧嘩だったんだね。楽人らしくないけど、まあいいか。楽人からのメール、転送するよ」
 そこにはこうあった。

「今日は劇の稽古、休むよ。
 ね、芹菜さん、言えないってつらいよね」

 なんだって楽人があんな顔になっているのか、お母さんに言えなくて悩んでいたのか。芹菜はこんなので心配するなんて、考えすぎだ。


3・楽人

 あれからしばしば視線を感じるようになった。周囲に注意を払っていると、僕が目をやった瞬間に影が動く。誰かに尾行されている。覗き見されている。
 被害妄想ではなく、本当に僕を監視している奴がいた。今日はそいつが誰なのかを確認して、人影の少なくなった公園に誘導していった。公園の管理事務所の裏手には、まず人は入り込まない小さな空き地がある。

 この場所を教えてくれたのは、小学校六年生だった雷太さんだ。楽人、いいもの、見せてやるよ、と言われてここに連れてこられて、隠してあった箱を見せられた。

「なに、これ? 捨て犬でもいるの?」
「仔犬にしたらちっちゃいだろ。開けてみろよ」
 開けた箱の中にはでっかい芋虫がいて、僕は箱を放り投げた。

「芋虫を飼ってるなんて、雷太さんって変だよっ!!」
「わっ、逃げるじゃないかっ!! こいつは大人になったら蝶になるんだぞ」
 あの芋虫は結局、蛾に育って雷太さんががっかりしていた。茶色の大きな蛾がこんな曇り空に舞い上がる風景を、僕は実際に見たのだろうか。

「歩だろ。こそこそつけてないで出てこいよ」
「楽人って敏感なんだね」
「僕はあいつみたいな鈍感野郎じゃないからね」

 雷太さんのストーカーをやるんだったらわからなくもないが、どうして僕を尾行するんだ。物陰から出てきた歩と向き合っていると、彼が飛びかかってきた。殴り合いなんてやったこともない僕だけど、やむなく応戦して、狭い場所で取っ組み合ってころがった。
 ふたりともに殴って殴られて蹴って蹴られて、埃まみれの傷だらけの痣だらけになって、地面にへたり込んだのは夕方近くなってからだった。

「楽人は気がついてるんだろ」
 荒い息の中で、歩が言った。

「敏感なんだもんな。知ってるんだろ」
「なにを?」
「知ってるくせに……僕は高瀬くんが好きなんだよ」
 返事をせずに地面を見ていると、歩は続けた。

「僕を変態だと思ってるんだろ。そうだよね。男なのに男を好きになるなんて変だもんな」
「うまくは言えないけど、変態じゃないだろ」
「……変態だって言われたら、もっと殴ってやろうと思ってた」
「僕はEPがレッドゾーンだから、もうやめようよ」
「そうだね。僕もだよ」
 力なく笑い合ってから、歩はさらに言った。

「中学生のときから男の先輩ばっかり好きになって、告白したこともあるんだよ。思い切り気持ち悪がられて、二度と俺に近づくなって言われた。それでもその先輩は、言い触らしたりはしなかったからまだよかったんだ。男に告白されたら気持ち悪いのが普通だもんな。その先輩に……高瀬くんは似てる。見た目も性格も似てて、ひと目惚れしちゃったんだ。だけど、彼はノーマルでしょ」

「ノーマルってか、女好きのきわめつけだよ」
「そうみたいだね。僕って不幸だなぁ」
 生まれてはじめて僕が本気で、全力で殴ったり蹴ったりした相手が、僕のそばで打ち明け話を続けていた。

「僕は高瀬くんが好きだよ。だけど、言えないんだ。女好きのきわめつけは、僕に告白されたら気持ち悪がるに決まってる。ちょっとほのめかしたってまるでわかってなかったしね」
「そっかぁ」
 知ってるよ、聞いてたよ、とは僕は言わなかった。

「好きだけど、恋人にはなれない。現代の恋の障壁は、不倫、近親愛、同性愛、三大タブーのひとつだもんね。好きだけど、僕は高瀬くんには好きになってもらえないんだ」
「そうなんだろうな」
「高瀬くんは楽人とは親しくしてるから、兄弟みたいなもんだって高瀬くんは言うけど、うらやましくて時々おまえを見てたんだよ」

「そうなんだね」
「悲しいな」
「僕は痛いよ」
「僕も痛いけど、胸の痛みのほうがきついよ」

 だけど、口に出せる分、きみのほうが軽いんじゃないの? 僕は言えない。言わない。
 きみにだって言わない。僕も雷太さんが好きだとは、一生言わない。もちろん、歩が雷太さんに恋してるとも、誰にも言わないから。

「楽人、僕はおまえには恋はしないけど、けっこういい奴だよな」
「そう?」
 だらだら延々と続く話を聞いてやったせいなのか、歩は笑顔になって言った。

「これで友達。おまえの悩みも聞いてやるよ」
「僕には別に悩みはないよ」
「そうなんだ。お気楽な奴っていいな」

 喧嘩と長い話のせいで、日が暮れてしまった。
 これでは稽古にもいけないし、うちに帰って母に顔を見られるのもやばいと思えてきた。美郷さんに電話して欠席の連絡をし、芹菜さんにはメールをして、他には帰る場所もないのでうちに帰った。

「お帰り、楽人。今日は公民館は?」
「風邪気味だから寝るよ。ごはんもいらないから」
「大丈夫?」
「たいしたことはないけど、寝るからね」

 幸い、母は玄関に出てこなかったので、素早く部屋に入ってベッドに寝そべり、布団をかぶった。
 歩のほうが悩みが陽性なのかもしれない。僕は言えないから陰にこもって、雷太さんにだったら、暗い!! って怒られそうだ。だけど、仕方ないじゃないか。僕は絶対に、誰にも言わないんだから、一生、絶対に口にはしないんだから。

 雷太さんが来てくれたのは嬉しかったけど、おまえも男だもんな、なんて単純に解釈して安心した顔になって帰っていった。そのほうが互いのためにはいいんだろうけど、ほんと、単純野郎、鈍感野郎って明るくていいよね。僕も雷太さんみたいな性格に生まれたかったよ。

 END

 一話完結、読み切り連作。
 

 しりとり小説21「連翹の花ゆれて」に続きます。
 そして、次回、第四話で完結です。

 
 
 
 
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~ Comment ~

ニブチン、雷太

冒頭のドラマ、「ん?なにがはじまったのか?」と、ワクワクしました。
こういう演出を入れるところ、流石です。

いいですよね、舞台でこういうちょっと意味深な共演。
わたしも中学の文化祭の演劇で、大好きな先輩と共演したときはドキドキしたなああ・・・・。
って、そんなことはどうでもいいんです^^;

しかし、雷太、罪はないけどめちゃくちゃ鈍感。楽人くん、辛すぎますね。
でも、ノーマルはこんなもんでしょう。

逆に、歩くんとは、妙な信頼関係ができてしまいましたね。
歩くんにも、若干誤解されたままなので、これまた複雑・・・。

そうですね、歩君の悩みは大きいけど、「陽」の悩みなのかもしれませんね。
誰にも相談できない楽人くん。・・・・つらい。

このあとも、何話か続くのですね。
最後、どんなふうに終わるのか。
楽しみです。

でも、終わるのは寂しいですね。いいんですよ、続けても(悪魔の囁き)

limeさんへ

いつもありがとうございます。
冒頭のシーン、木原敏江さんのまんが、「天まであがれ」を意識して書きました。
きっと脚本を書いた美郷さんも、その古いまんがを読んだ……ってことで。

私は演劇経験はありませんけど、フォークダンスで好きな男の子と手をつなぐ感覚に近いのかな?

ライタの鈍感っていうのはこれはもう、彼の個性になってしまってますから。これで女の子の告白だの彼女の気持ちだのにはけっこう敏感な、きわめつけ女好き。

次回でさらーっと終わる予定で、すでに最終話も書いてあります。
でも、悪魔の囁きが……たとえば、芹菜主役の番外編とかね。私、番外編も好きなんです。

読んで下さった方が、なんだ、こんな終わり方か、とがっかりなさらなかったらいいけどなと……今からどきどきしています。

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