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小説316(ベストパートナー)

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フォレストシンガーズストーリィ316

「ベストパートナー」


1・美江子

「この馬鹿野郎、大馬鹿野郎。軽率にもほどがあるだろっ」
 低めた怒声は幸生くん? 相手は章くんだ。出ていけなくなって、スタジオの裏手で向き合っているふたりを私は見ていた。
「そんなことして……途中で検問にでもひっかかったらどうするつもりだったんだよ」
「ひっかからなかったんだからいいじゃないか」
「ひっかからなかったんだからいいけど、ひっかかる恐れだっておおいにあったんだぞ」
「今どきはきびしいもんな。俺が飲酒運転でとっつかまったりしたら、おまえたちもただじゃすまないよな。なんだよ、おまえが怒ってるのってそのせいだろ? 章の大馬鹿野郎のおかげで、せっかく売れてきたのがパーになっちまう、か。そこまではならないよ。事故でも起こしたんだったら知らないけど、つかまったとしても謹慎処分は俺だけだよ。おまえたちに害は及ばない。安心していいから」
「そういうことを言ってんじゃないんだ」
「だったらなんだよ。飲酒運転ったって意識混濁ってほどでもないのに、面倒だから車に乗ったんだ。近頃じゃ地下鉄になんか乗れないじゃないか。タクシーもなかなか来ないし、遅刻するよりましだろ。おまえも世間の常識ってやつにばっか染まってきて、どんどんつまんねえ奴になってくんだよな。昔のほうが楽しかったよ。幸生、なんとか言えよ。おまえらしくもないじゃないか。俺に言い返せないのか」
「……つまんねえ奴ってな……俺たちにも害? おまえだけが謹慎処分? それでいいんだったら勝手に……うぎゃっ、美江子さんっ、なにをっ……?!」
 いつになく悲しげにうつむいてぼそぼそ言っている幸生くんを突き飛ばすようにして、私は彼の前に出、章くんの顎にげんこつを叩き込んだ。パーではなくグーってやつ。渾身の力を込めて章くんを殴ったのだった。幸生くんは驚愕の表情を浮かべて凍りついていて、章くんはぽかんと口を開けて私を見ていた。
「美江子さん、美江子さん……あのね、あの……」
 声を出したのは幸生くんが真っ先だったが、まったく彼らしくもなく言葉になっていなかった。私としてもまともに言葉が出なかったので暴力に訴えてしまったわけで、言いたいことが渦巻いているようでいて、なにをどう言えばいいのかわからなった。
「……反省なんかしない。叩いて悪かったね、とも言う気はないからね。本橋くんがキミたちをぼかぼかやるのを怒ってた私が、こんな真似をするなんて……ううん、いいの。章くんは最低だよ。いっぺん……もういい」
 きちんと考えをまとめて話さないと、なにを言ってしまうかもわからない。あんたなんか死んじゃえ、と言いかねなかったので黙りこみ、私はその場から走り出した。走っていたら乾くんにぶつかった。
「ミエちゃん、どうした? なにを泣いてるの?」
「なんで私が泣くの? 子供じゃないのに、怒りすぎて言葉が出なくて泣くだなんて……私も最低!! 乾くん、そこどいてっ!!」
「ヒステリー症状……じゃないよね。ミエちゃん、失礼」
 失礼、とことわっておいて、時々失礼なふるまいをする乾くんではある。今日もそう言って、私をがばっと抱きしめた。
「なにすんのよっ。私は夫のある身……乾くんはフィアンセのある身でしょっ。美里さんに言いつけるからっ。離してっ。どきなさい。腹が立つ……腹が立つ……それだけじゃなくて……なんなのよぉ、わかんない。自分の感情がわからない。私、泣いてる? 泣いてるよね。そうなんだよね。なんで泣いてるの?」
「俺は知らないんだけどね」
「……どうせだったら夫を連れてきてもらったほうが……」
「本橋はまだ来てないよ。知ってるでしょ、妻のあなたは。なにもよこしまな気持ちであなたを抱きしめてるんじゃない。そうそう、今のあなたはがんぜない幼女ってところかな? なにがあったのか知らないけど、怒りすぎて言葉が出なくて、激情をもてあまして泣いてるの? そんな幼いお嬢さんを、俺はお父さんの心で抱いてあやしてあげてる。なんて言ったらもっと怒る?」
 ぎゅーっと抱きしめられて、胸に顔を押しつけて、乾くんの穏やかな声を聞いていた。そうしていると気持ちがすこしずつおさまってくる。
「お父さんはないなぁ。友達として、でいいじゃない?」
「そっちにしようか。ミエちゃん、声が平静になってきたね。お、シゲ、来たのか。気にすんなよ」
 気持ちが静まってきたら、周囲の物音が聞こえるようになってきた。がたん、と音がしたのは、シゲくんが持ち物を落としたのであるらしい。乾さん……美江子さん……な、な、ななな、なにを……と狼狽至極のシゲくんの声も届いてきた。
「気にすんなって……なにしてるんですか。俺はいったいどうしたら……」
「不倫だとでも? ミエちゃん、シゲが邪推してるよ」
「やーね、男って。シゲくんも男だもんね。そんなふうにしか考えられないのって最低。私はさっきから最低ばかり言ってるよね。シゲくん、心配しないでいいんだよ。乾くんもいいから、離して」
 はい、とかしこまって返事をして、乾くんは腕をゆるめた。
「理由は言いたくない。だけどね、シゲくん」
「はっ、はい」
「私は怒ってたの。狂い出しそうに怒ってたの。怒りすぎてヒステリーを起こしそうだったから、乾くんが舌でも噛まないように抑えてくれてたのよ。それだけは言っておくね」
「は、はあ、そうだったんですか。俺は心臓が止まるかと思った」
「馬鹿じゃねえの、おまえ?」
 乾くんもあまり乾くんらしからぬ調子で言った。
「ミエちゃんと不倫なんてやるんだったら、ひとの来ない場所でやるよ。こんなところで抱きしめるはずないだろ。変な想像すんな」
「変な想像はしてませんよ。俺の想像の範囲外だったからびっくりしたんです」
「うん、ま、そういうことだ。ミエちゃんの心臓は大丈夫?」
「なんとかね。ひとりで考えをまとめるからそっとしておいて」
 かしこまりました、と言って乾くんはうやうやしくお辞儀をし、シゲくんは止まりそうだったという心臓をなだめている様子だった。私は別室に入り、あれから幸生くんと章くんはどうしたのだろう、と考えていた。幸生くんもうろたえていたから、短時間で章くんをどうにかするなんて不可能かもしれない。私はどうしたらいい?
 生まれついてのトラブルメイカーとまで言っては悪いけど、章くんは昔から悶着ばかり起こしてくれた。今でもあんななんだから……飲酒運転はばれなかったらいいのだろうし、帰るころには酔いも醒めているだろうけど、私が腹を立てたのはそればかりではない。章くんの言い草。そこが肝要だった。
 私のこの手は本橋くんをひっぱたいたり、乾くんを突き飛ばしたり、幸生くんや章くんを小突いたり、シゲくんの手をぴしゃっとやったり、なんてことは幾度もしたけれど、本気で怒って渾身の力でひとを殴ったのははじめてだ。渾身の力を込めた拳が今になって痛くなってきて、ため息ばかりがこぼれた。
「幸生くんがなんとかしてくれないかな」
 ファンの方々に章くんがなにかしたか言ったかで、乾くんが章くんを怒鳴りつけたと聞いた。そのとき本橋くんは、そんな奴は殴られたらよかったんだ、と言ったらしい。きっと私にも、よくやった、と言いそうに思える。本橋くんがこの一件を聞いたら、章くんは私のパンチどころではないパンチを……あり得る。かわいそうとも思わないけど、それは避けたい。幸生くんが章くんを改心させてくれるのを祈るしかないのだろうか。
 ぼんやり考えていると、本橋くんの声も聞こえてきた。むろん乾くんもシゲくんも、さきほどの話はしない。おう、遅かったな、と乾くんの声が聞こえているのは、私の夫がふたりでタクシーに乗ったあとで、忘れ物をした、と言って引き返し、私が先にスタジオに来ていたからだ。
 章くんも言っていた通りに、彼らは有名人になってしまってもはや地下鉄には乗れない。私は乗れるけど、彼らはもう一般人にまぎれ込めないひとになってしまった。
 なんだか寂しいな、なんて考えるのはまちがってる。売れなかったころに較べれば今はどんなに幸せ? 章くんにはわからないの? だけどね、私にもほんのちょっぴり、昔は楽しかったって気持ちがあって……考えながら耳を澄ましていても、章くんと幸生くんの声は聞こえてこない。私は再びこっそり彼らを覗きにいった。
 樹の根元にうずくまった章くんが頭を抱え、うーうー唸っている。幸生くんがその肩に乗せた手を、章くんが乱暴に払った。幸生くんは章くんを蹴飛ばして、章くんが応戦して……子供みたいどころか、仔犬が二匹じゃれてるみたい。根本的にはなーんにも変わってないね。安心したり気が抜けたりで、私は笑ってしまった。ひとりで笑っていると、私の肩にも手が置かれた。
「またやってんのか、あいつらは」
「そのようですわね」
「いくつだ、あいつらは」
「さあ、忘れちゃったかも。あなたよりふたつ年下だったよね」
「俺もたいして変わらないと言いたいんだな。言えてる。……んん? 章の顎のあたりが腫れてるんじゃないのか。幸生がやったのか」
「そうなんじゃないの」
 空々しく返事をしたら、章くんが本橋くんに気づいた。くんずほぐれつやっていたふたりは立ち上がり、そろって顔をくしゃくしゃにして本橋くんを見つめた。
「……なによ、その顔。先生にいたずらを見つけられた小学生?」
「……リーダー、俺……美江子さん……俺……」
 泣き出すんじゃないかと危惧していたのだが、章くんは歯を食いしばって一歩一歩近づいてきた。
「このごろ俺、ガキ返りしてるかな。そう思います、リーダー?」
「おまえはもともとガキじゃねえか」
「うーん、そうなのかなぁ。三十二なんですけどね、俺」
「だから、それがどうした?」
「この間は乾さんに散々怒られたし、今度は美江子さんにぼっかーんとやられましたよ」
「なに? その顔は美江子か?」
 あーあ、言っちゃうんだね、と幸生くんは呟き、言うよ、と章くんは言い返し、話しはじめた。
「法律違反です。飲酒運転」
「……真昼間から酒を飲んだのか」
「そうだよね。夜中でもないのに今ごろなんで酔ってるの?」
 冷静になってやっと気づいたことを尋ねると、章くんは話した。
「友達が海外旅行の土産だってんで珍しいビールをくれて、ふと飲みたくなって……俺は酒には弱いんだったよな、そのビールがビールの分際でやけにアルコールがきつくてね、一本飲んだら酔っ払っちまって、酔うと気が大きくなるのが世の常ってやつでして……そんなわけで車に乗ってきて、幸生に怒られてるところに美江子さんが来てぼかーんと爆発」
 しどろもどろ気味の説明を理解したようで、本橋くんは空を見た。
「……なんたる馬鹿だ」
「ですね」
「社会人失格だな。章、ちょっと来い」
 あ、ああ、ああ、と幸生くんは焦っていて、私も手を出したり引っ込めたりしていた。章くんは覚悟を決めた様子で本橋くんの前に立ち、顔を差し出した。本橋くんは章くんの顎に手を触れた。
「ふーむ。美江子にしたらなかなかのパンチだったみたいだな。上出来じゃないか。おまえたちも知っての通り、俺は暴力反対って主義の持ち合わせはない」
 知ってますよー、と幸生くんが小声で言い、本橋くんは続けた。
「よって、美江子は褒めてやる」
「俺は?」
「おまえは重営倉入りといきたいところだが、そんなものはないな。そこらへんを駆け足してこい。酒が抜けるまでスタジオに入るのは禁じる。行け」
「駆け足? 運動部じゃないんだから……って、リーダーはそういう体質だよな」
「ぶちぶちぬかしてんじゃねえんだよ。章、走れ」
「はい、わかりました」
 そう出るのかぁ、と幸生くんが合いの手を入れ、走り出した章くんに向かって叫んだ。
「ちんたら走ってんじゃねえぞ、章、気合入れて走れ。リーダー、これでよろしいでしょうか」
「おまえもな……いい年していつまでも章と取っ組み合いばっかりしてるんじゃない。おまえも走ってこい」
「あ、さようで? はいはい、合点承知のすけ……なんちゃって」
 あいつはたいこ持ちか、と本橋くんは、章くんを追っかけて走っていく幸生くんを見送って言った。
「いつまでたってもやることはガキかと思えば、飲酒運転なんてのはガキのやることじゃないし、それにしても幸生は……なんとまあ……ってのか。おまえが章をぶん殴ったのはいつだ?」
「本橋くんが到着する前」
「その間に幸生が……か」
「ふーん、ちょっとはあなたも状況判断ができるようになったんだね。昔からできたっけ? 運動部の部長さん、ご苦労さまでした」
「おまえもな」
「あれで駆け足してるつもりなのかな。ふざけてるんじゃないの?」
 駆け足というよりおっかけっこにしか見えない。走っている章くんと幸生くんの背中が、出会ったばかりのころの少年に見えてしまう、私はそんな錯覚に浸っていた。


2・恭子

 とてもとても嬉しそうな顔をして、夫が私に新生児を見せてくれた。
「うわ、そっくり」
「そっくりって誰に?」
「シゲちゃんには誰にそっくりに見える?」
「んんと……えーと……赤い顔をしてるんだな」
 こんにちは、赤ちゃん、夫が私のおなかに顔を寄せて歌っていたのを思い出す。こんにちは、坊や。ママよりも先にパパに抱っこされて、気分はどう?
「姉は俺が生まれたときには、ブサイクな赤ん坊だとか言ったらしいんだけど、ブサイクじゃないよな、この子は」
「ブサイクじゃないよ」
「誰に似てるのかなぁ。まだわかんないだろ」
「モンチッチとかにも似てるよね」
「猿になんか似てないよ」
 赤ちゃんは誰だって猿に似ているのです。だけど、それ以上に似ているのは、パパ、本庄繁之さんだよ。あなたの息子なんだから当たり前だよね。
 本人は自覚していなかったようだが、病院に赤ちゃんを見にきてくれた、夫の両親、姉、私の両親、いとこ、親族が口をそろえるので、そうかなぁと思うようになったらしい。退院してからは私の友達、夫の友達、フォレストシンガーズの人たちや、泉水さんもやってきてくれて、同じことを言った。
「ダンナさまにそっくりっ!!」
「お父さんにうりふたつ!!」
「シゲ……生き写しだ」
 この若さでそんなにシゲちゃんに似てる? 言われてみればその通りで、私としては苦笑いするしかない。
 ママに似たほうがちょっとはイケメンに育つ可能性もあったんじゃない? 確率的には同じくらいかな。中背で四角くて筋肉質で、特徴はなくてもあったかさがにじみ出ているパパの顔。男の子はこんなふうに育ったらいいよね。
 昔は私も軽薄だったから、ちょっとかっこいいだけの男の子に恋をした。けれど、本庄繁之に恋をしてからは、男性のルックスなんてそのひとについているものであるだけで、意味は特別にはないのだと悟るようになっていった。
 そりゃあ、乾さんはかっこいいとか、本橋さんはワイルドで素敵だとか、そんな目で夫の仲間を見たりはするけど、それとこれとは別。
 顔の綺麗な木村さんは意地悪だし、可愛い感じの三沢さんは子供っぽすぎるし、ルックスのいい金子さんや徳永さんや音羽さんは私には似合わなさすぎるし、などと、夫の大学の先輩たちも思い出して、ひとりで納得していた。
 なのだから、パパの息子はパパのように育ってくれたらいい。今どき美少年にはなりっこなくても、パパみたいな朴訥な少年になってくれたら嬉しい。
「本庄広大でーす」
 広くて大きいと書いて「こうだい」。両方の両親と夫の姉もまじえて病院で相談したときには、夫は言っていた。
「広くて大きくて、茫洋ってふうには考えないでもらったら、いい名前でしょ」
 みんなも賛成してくれて、私たちの長男の名前は「広大」に決定。
 広大を連れて病院から退院してきて、故郷の長崎から東京のマンションに帰宅してから数日。私は生まれてはじめて、ヒデさんに会った。
 本橋さんと乾さんと木村さんと三沢さん、フォレストシンガーズのメンバーと、マネージャーであり、本橋さんの妻であり、私の夫にとっては東京姉のような存在でもある美江子さん、それから、夫の幼なじみの瀬戸内泉水さん。
 六人の親しいひとたちのうしろに、背は高めですこし太目かなって感じの男性がいて、シゲちゃんが言った。
「恭子、ヒデだよ」
 小笠原英彦、夫の心の中では文鎮みたいな男性だったのかしら? 私は彼を見上げ、ヒデさんは黙って頭を下げ、泉水さんが言った。
「初対面だよね? ヒデ、今さらだけどさ、こーんな綺麗な奥さんと結婚して、こーんなたくましい坊やもできて、で、なんて言うの?」
「いや、おめでとう。恭子さん、はじめまして」
「私ね、ヒデさんに会えたら、一度……ひっぱたいてやりたかったの」
「それはどういう……いえ、やって下さい、恭子さん」
「おいおい、恭子」
 涙が出そうになっている私にシゲちゃんが言い、泉水さんも言った。
「シゲはほんと、こんなにも恭子さんに愛されてるんだね。うらやましいぜよ、だろ、ヒデ?」
「うん、うらやましいぜよ」
 ぜよぜよぜよっ、と三沢さんが横から言い、私も言った。
「うちのたくましい坊やはベビーベッドにいますよ。見てやって下さいね」
 大人たちに囲まれて、広大は目をぱちぱちさせている。可愛いね、シゲに似てるな、抱っこしていい? などと、大人たちは言っている。私はヒデさんを見つめ、ヒデさんは……ん? 泉水さんに視線が……? そうなんだろうか。
 会うのははじめてだが、ヒデさんのことは夫からも、フォレストシンガーズのみなさんからも、泉水さんからも聞いていた。
 大学三年生のときに、一年先輩の乾さんと本橋さんに誘われて、ヒデさんとシゲちゃんはフォレストシンガーズに加入した。ヒデシゲよりも一年年下の三沢さんも一緒で、五人はそこからずっとずぅっと、一緒に歩いていくのだと信じていた。
 少なくとも本庄繁之はそう信じていたのに、ヒデさんがやめてしまった。大学を卒業した梅雨のころに、彼は言ったのだそうだ。
「結婚します。脱退させて下さい」
 親友のはずだった本庄繁之にさえも、彼は事前にひとことの相談もしていなかった。
 シゲちゃんだけは紹介してもらっていたのだそうだが、どこのなんという名前の女性と結婚するのかも話さず、誰ひとりとして結婚式に招待もせず、ヒデさんは行方不明になってしまった。それから一年ほど経って、フォレストシンガーズのデビューが決まった。
 フォレストシンガーズがデビューしたのはシゲちゃんが二十三歳の秋。そのころには私はプロテニスプレイヤーになる前で、フォレストシンガーズなんてグループはまったく知らなかった。
 三つ年上のシゲちゃんとラジオの仕事で知り合って、彼が二十六歳の年に交際をはじめ、それからはフォレストシンガーズの話も、先輩や後輩の話も、同い年のヒデさんの話もいっぱいしてもらった。ふたりでいると私のほうが喋っている時間は多かったけれど、促すと彼もたくさん話をしてくれた。
 彼が二十七歳、フォレストシンガーズがデビューしてから四年がすぎた秋に、私たちは結婚式を挙げた。四人のメンバーが私たちのために歌を作ってくれて、結婚式で歌ってくれたのは永久に忘れない。私は感涙にむせびながらも言ったものだった。
「ヒデさんもここにいてくれたらいいのにね」
「うん」
 そのヒデさんとようやく会えた。
 美江子さんと本橋さんが結婚したころだったか、シゲちゃんが打ち明けてくれた。ヒデと会ったんだ、と。彼らの大学の合唱部出身者たちはたいそう親密で、そのうちのひとり、DJである後輩の酒巻さんが力を尽くしてくれたのだそうだ。
 あのころは私は妊娠中だったから、ヒデさんの住む神戸にまでは行けなかった。彼が我が家にきてくれて、やっとやっと会えた。
「広大から見たらおじさんだよね」
 この「おじさん」というのは、親戚の「叔父さん」というような意味だ。私はひとりっ子、シゲちゃんには姉さんがいても彼女は独身だから、叔父さんはいない。私のいとこのタクちゃんと、フォレストシンガーズのみなさんと、ヒデさんが叔父さんになってくれる。
 叔母さんも大勢いる広大は、大人たちに囲まれて抱っこしてもらったりあやされたりで、だんだん機嫌が悪くなってきた。
 だけど、ママはお客さまが大好きだし、パパだって社交的にもなれるんだから、これからは我が家はますます賑やかになるんだよ。広大も慣れてくれなくちゃ。
「あ、やっぱり……」
「恭子、なにが?」
「ううん、いいの」
 仲間たちにもまるっきりの内緒で恋愛を進行させていた本橋さんと美江子さんの様子には、私はわりあいに早く気づいていた。乾さんや木村さんや三沢さんも気づいてはいただろうと思う。
 が、うちの夫はまったくなんにも全然気がついていなくて、本橋さんが発表してくれたときには青天の霹靂だったと言っていた。なのだから、ヒデさんの泉水さんを見つめるまなざしにも気づいているはずがない。
 泉水さんは気づいてるの? 故意に目をそらしている? 私はこんなにも幸せなのだから、泉水さんにもヒデさんにも幸せになってほしい。そんなふうに思うのは傲慢かもしれなくて、口には出せなかったけれど。


3・蜜魅

 すこしだけ前の思い出話をしてくれるのは、美江子さんと恭子さん。もしかしたら近いうちには、とてもとても近しいひとになるのかもしれない女性たちだ。
 フォレストシンガーズのマネージャーでもあり、本橋さんの妻でもある美江子さんは美江子さんの立場で、シゲさんの奥さんであり、もとはテニスプレイヤー、現在では仕事は休んでふたりの坊やの育児に専念している恭子さんは恭子さんの立場で。
 十八歳ではじめて出会い、同い年の本橋さんとは喧嘩友達だったという美江子さん。友達が恋人に変わったというよりも、一足飛びに夫婦になっちゃったみたい、だそうな。
 二十三歳のプロテニス選手と、二十六歳の売れないシンガーとして仕事で出会い、恭子さんのほうから好きになって、告白しようとしていたらシゲさんがしてくれたと、嬉しそうに話す恭子さん。ちがった形の夫婦は二組ともに、いい感じに思える。
「あのとき、私が別の大学に行っていたら、それともあのとき、夫が宇宙工学じゃなくて天文学を選んでいたら、彼とは会わなかったのよね」
「そうすると、フォレストシンガーズはできてなかったんじゃありません? そしたら私もシゲちゃんとは会わなかったのかな」
「それでもフォレストシンガーズはあったかもしれないよ」
 そうすると、私も漫画を描いていなかったとしたら、ヒデさんには出会わなかったかもしれない。ヒデさんがブログをやっていなかったとしても、彼には出会わなかったかもしれない。出会いのきっかけなんて、ちょっとした変化で消えてしまうものなのだから。
 子供のころから漫画を読むのが好きで、読むのが高じて描くようになり、中学生、高校生時代はおたく街道まっしぐらだった。
 腐女子傾向も多大な私は、BLまんがも描く。音楽が好きなのと美形が好きなのとが合わさって、同人誌でグラブダブドリブの実名漫画を描いていたら、漫画雑誌編集部の目に留まった。ということは、変な奴らばっかりの同人誌にも参加していてよかったのだろう。
 大喜びでプロの漫画家になり、より以上におたく街道を驀進していたものだから、恋もせずに二十代半ばになった。
 神戸で声優や漫画家とファンの方々が集うイベントがあって、来て下さったファンの方にアンケートのようなものを書いてもらった。その中に興味深いひとを見つけたのが、小笠原英彦。かねてから私も読ませてもらっていた、フォレストシンガーズネタの豊富なブログの主だったのだ。
 ファンの方にはエントリーナンバーをつけてもらっていたので、スタッフに頼んでヒデさんに控え室に来てもらった。ヒデさんは勤務先のヒノデ電機の息子だという、小学生の日野創始くんとともにイベントに来てくれていた。
 創始くんもまじえて三人で外でお茶を飲んで、創始くんの好きなアニメや声優の話をした。なんで女おたくを腐女子っていうの? なんて、創始くんに質問されたり、サインをさせてもらったりした。
 あれからも何度か会って、メールのやりとりをするようになった。本人から徳永渉のライヴチケットをもらったと言って誘ってくれたときには、ああ、そうなんだ、ヒデさんってフォレストシンガーズや徳永渉の大学の同窓生なんだ、と改めて思った。
 デートなのかどうか、ただの友達づきあいなのか。私にはわからないお出かけを幾度もして、神戸で会ったり東京で会ったりした。ブログにも書いてあったことをさらに詳しく、ヒデさんが私に直接話してくれた。
「俺は大学生のときにフォレストシンガーズに誘われて、一年余りはメンバーだった。結婚しようと決めて脱退してからは、完全に遠ざかっていたんだよ。結婚はした。娘も生まれた。そして離婚した。実はフォレストシンガーズを忘れてなかったから、身勝手な苦しみってのはあったんだよ。いろんないろんなことがあって、シゲに会って、本橋さんにも乾さんにも幸生にも章にも、シゲの奥さんの恭子さんや息子にも会えるようになった。俺の家族にも会えるようになったよ。もと妻と娘には会えないし、妻には会いたいって気はないけど、娘にはいつか会いたいな。瑞穂っていうんだ」
 おそらく創始くんと同じくらいの年頃なのだろう、瑞穂ちゃんの話をしてから、ヒデさんは寂しそうに微笑んだ。
「ごめん、俺の子の話なんて不愉快だよな」
「ううん、そんなことないよ。ヒデさん、高知に行きたいな」
「竜馬の取材はしたんだろ」
「したけど、何度でもしたいの」
「そうだな。俺の休みと合わせてくれるんだったら案内するよ」
 坂本竜馬を主人公にした漫画を描いて、知っているひとには、あの竜馬はなんとなくヒデさんに似てるね、と言われている私は、望みのひとつを実現させた。
 はじめて見たときにはひとりだった、桂浜の坂本竜馬像をヒデさんと一緒に見る。そのころには私たちは恋人同士になっていたから、寄り添って像を見上げた。
「ヒデさんの家族には……」
「こっちの親や弟には……」
 妹は結婚して福岡にいるのだそうで、弟と両親は高知にいる。離婚したのがわだかまりになっていて、一時は行き来が途絶えてしまっていた家族とは、電話で話しならするようになっているとヒデさんは言っていた。
「結婚が決まってから……」
「結婚できるようになってから……」
 紹介するよ、紹介してね、と同時に言って笑った。
 神戸で電気屋さんに勤務しているヒデさんと、東京で漫画を描いている私とは容易には結婚はしづらい。私が神戸に行けばいいようなものだが、そこまで高名な漫画家ではないので、東京を離れると仕事がなくなってしまうかもしれない。
 東京には友人知人もたくさんいるし、親の家だって神戸よりは近いのだから、関西に行ってしまう踏ん切りがつかない。結婚するんだったら同居したいと言う、ヒデさんの気持ちはもっともだと思う。子供だってほしいから、私の気持ちの整理がついたら……ということにした。
 そうなったら、私は恭子さんや美江子さんと近しい境遇になる。ヒデさんは現在ではフォレストシンガーズからは離れた立場だけど、作曲した歌を提供したりもしているのだから。
「蜜魅さんはあんまり食べないね」
 今日はフォレストシンガーズはオフだそうで、恭子さんは子供たちをシゲさんに預けて、美江子さんと私と三人で「向日葵」というお店の個室にいる。噂に聞いた通り、恭子さんも美江子さんもよく食べて、人並みであるはずの私を小食みたいに言う。
「蜜魅さんは小さいからね」
「背は美江子さんがいちばん高いみたいですよね。蜜魅さんと私だったら、身長はそんなにちがわないだろうけど、体重は……うう、言わないで。聞かないで」
「恭子さんは筋肉質だから」
「いいえ、美江子さん」
 真顔で恭子さんは言った。
「試合もしないしトレーニングも真面目にはしないから、筋肉は衰えるばかりなんです。そのわりには食欲は衰えないから、体重は増えてはいなくても体脂肪が果てしなく増えてるんです。体脂肪何パーセント? って聞かないで」
「子育てだって重労働でしょ」
「テニスほどじゃありませんよ」
「恭子さんだったら、両腕で子供たちをいっぺんに抱っこできるでしょ」
「はい、できます」
 お父さんに似てごついほうの息子たちを両腕で抱いて、走っている恭子さんが浮かんで笑ってしまった。
「私も独身のときには蜜魅さんみたいに……とも言えないな。昔から私はたくましいんだもの」
「ね、蜜魅さん?」
 話をそらせようとしたのか、美江子さんが質問した。
「本名、言いたくないの? 恭子さんと私にだけ内緒で教えて」
「あ、私も知りたーい」
 いずれは特別な仲間になるひとたちなのだから、私はもったいぶって言った。
「オヤマダミツハです」
「小山田さん? ミツハってどう書くの?」
「私は三女なんです。姉たちはこんな名前です」
 上の姉は一と早と子で、一早子、いさこ。下の姉は二と美と恵で、二美恵、ふみえ。三女は三津葉。イサコもフミエも早く結婚して子供を産み、全部で孫が五人もいるので、両親は三女を放っておいてくれるという利点があった。
「小山田と小笠原って字面は似てるよね」
「ヒデさんとは縁があったのね」
「公式には蜜魅さんは本名不詳でしょ?」
 はい、秘密ですよ、とさらにもったいぶっておいた。
「えーと、ちょっと失礼」
 ケータイを取り出した恭子さんが、メールを打ってから言った。
「もういいでしょ? なんにも気づいていないうちの夫にも、蜜魅さん、衝撃の告白をしてあげて」
「え……」
 き、づいて、ない、絶句しそうになっていると、美江子さんも言った。
「うちもなのよね。蜜魅さんだって聞いてるでしょ。ああ、ぽろっと言っちゃうといけないから、蜜魅さんって呼ぶね。シゲくんとうちの夫は鈍感の双璧」
「っていうと……」
 もうひとり、気づいてない? うそぉ!! と言いそうになっていると、美江子さんが言った。
「恭子さんはシゲくんを呼び出したの?」
「ここだったら大丈夫でしょ。子供たちはベビーシッターさんを頼めますから、シゲちゃんも来てってメールしました」
「私も真次郎を呼び出すわ」
「だったらいっそみなさんに……」
「そうね」
 ヒデさんが個人的にもっとも親しいのはシゲさん、次は三沢さんだろう。三沢さんとは三人でも会ったから当然知っている。シゲさんはてっきり知っているものだと思っていたが、彼ははっきり言われないと察しないひとなのだそうだ。
 フォレストシンガーズのリーダーも同様だそうで、そうすると乾さんと木村さんはどうなのだろうか。俄かに不安になってきている中で、美江子さんが他の三人にもメールをした。
「みんな、来られるそうよ」
「肝心のヒデさんが来られないから、寂しいよね」
「いえ、遠距離ですから、慣れてますから」
「そういえばヒデくんは頑固で、私用携帯電話は持たない主義だったのにね……」
「蜜魅さんのために買ったんですよね」
 私用のケータイを買って、はじめてのメールは私に送ってくれた。あの日には同じ同人誌出身の小説家、桜庭しおんさんが彼氏とともに神戸を訪れていて、ヒデさんと会って、彼と彼女が喧嘩になって困っている、という内容だった。
「ケータイの文字盤って慣れなくて、時間がかかるんだ。そっけないメールでごめん」
 あのときは私は仕事中だったから、返信もしないでいても、幾通もメールが届いた。
「しおんさんと要、仲直りしたよ」
 彼のあの声が聞こえてきそうな、そんなメールだった。
「やぁ、蜜魅さん、お久し振り。この顔ぶれってのは、亭主の悪口大会? 蜜魅さんも早速仲間入りですか」
 最初にやってきたのは乾さんで、私は言った。
「乾さんは気づいてらしたんですね」
「なんとなくはね。幸生のソロライヴのときにも、おふたりでいらしてたんでしょ」
 ふたりして高知に旅行したときには、三沢幸生ソロライヴが四万十川の近くで行われていた。ヒデさんがチケットを買っておいてくれて、彼は言っていた。
「俺の故郷でソロライヴをやるって、幸生は偶然だと言ってたけどね」
「大河のある場所でのライヴでしょ。偶然なのかな」
「そうだろ」
 そんなはずはないだろうけど、照れ屋さんに話を合わせておいた。
「はーいはーい、やあやあやあ、お待たせしました。おーっ、うまそう。俺、腹ぺこなんですよ。恭子さーん、ごろにゃーん。それ、食べたいよぉ」
 続いて、四万十ライヴの三沢さんが登場。恭子さんにオムレツを食べさせてもらって、ごろにゃん、うまいにゃん、なんて言っていた。
「こんばんは、ああ、こういうこと?」
 三人目は木村さん。乾さんも木村さんも鈍感ではないようで、だいぶ前から察していたらしい。木村さんは私の隣にすわって言った。
「……ワオンちゃん、元気?」
「このごろあまり会ってないんですけど、ワオンちゃんがどうか?」
「いや、会ってないんだったらいいんだよ。幸生、がっつくなよ。とはいうものの、俺も腹減った。リーダーとシゲさんはまだですか」
「いいよ、先に注文しよう」
 乾さんが言って、男性たちがメニューを広げていると、シゲさんがあらわれた。
「遅くなりました。あれ? 蜜魅さん、こんばんは」
「こんばんは」
 ちらっと首をかしげただけで、シゲさんも着席してなにを食べようかの相談に加わる。美江子さんと恭子さんはくっくっと笑っている。女性ふたりが笑っているのにも気づかぬていで、シゲさんは三沢さんや木村さんとメニューに一生懸命。乾さんもくすくす笑っていた。
「おー、俺が最後か。すまんすまん。なんで急にみんなして集まってるんだ?」
 そこにリーダーも登場。美江子さんが澄ましてグラスを掲げた。
「まずは乾杯しましょうか」
「いいけど……あ、蜜魅さん、久し振りだね。えーと、えとえと……蜜魅さんがここにいるのはなにか意味があるのかな、なんて訊くのは失礼なのかな」
「よーく考えてみてね、リーダーもシゲさんも」
 三沢さんが言い、木村さんはぶっと吹き出し、乾さんも言った。
「あたかも鍾乳石のごとし、だよな、ミエちゃん?」
「それほど洞察力に柔軟性が乏しいってこと? もうちょっとわかりやすいたとえはないの、幸生くん? なにか思いついて」
「んんとんんと……本橋さんってウミウシじゃないのかって……あっと、このたとえはよくないな。変なことを思い出してパニックになりました。章、頼む」
「頼むって……リーダー、シゲさん、マジで気づいてない?」
 恭子さんも発言した。
「ここにいないひと、いますよね」
「ここにいない人ってのはたーくさんいるだろ」
 シゲさんが言い、本橋さんも言った。
「俺たちの知り合いの中でだって、ここにいない人のほうが多いじゃないか。な、シゲ?」
「そうですよね。社長もいないしうちの息子たちもいないし」
「金子さんや徳永だっていないし、酒巻もモモクリもいないし」
「実松も泉水もいませんよ」
「玲奈ちゃんとかニーナさんとか弥生さんとかもいない。いない人を数えたら際限ないだろ」
「ヒデもいませんよね」
「ああ、そうだよな」
 我慢できなくなったように、三沢さんと木村さんがつつきあって爆笑する。美江子さんと恭子さんも声を立てて笑い出し、乾さんが言った。
「今、シゲが言った奴は?」
「誰ですか」
「……じれったいっ!!」
 叫んだのは三沢さんで、私に言った。
「蜜魅さん、どうぞ」
「あのぉ、ほんとになんにも気づいてないんですか? 本橋さんもシゲさんも本気でそうなんだったら、漫画のキャラクターに使ってもいいですか」
 は? へ? とふたりして言ってから、そろってしばしの沈黙。一分ほどしてから本橋さんが口を開いた。
「直近にシゲが言った名前は、ヒデだったよな、シゲ?」
「そうでしたね。ヒデがどうか?」
「ヒデには彼女がいるのかいないのか、そんな話、近頃けっこうよくしてただろ」
「してましたね」
「ひょっとして……」
「ええ? もしかして……」
 まだ確信が持てないでいるらしき本橋さんとシゲさんをよそに、他の五人は大笑い。私も一緒に笑ってしまっていて、涙が出てきた。楽しいな。こうしているととっても楽しい。恭子さんが言っていたのを思い出した。
「はじめてフォレストシンガーズの五人と、美江子さんと食事をしてお話をしたときに思ったんですよ。私もこのひとたちの仲間入りがしたいって。そうできただけでも、シゲちゃんと結婚してよかったかな」
 恭子さん、私も同感。世にも稀なる鈍感であるらしき、双璧のおふたりも含めて、なんて楽しいひとたちなのでしょう。私もみなさんの仲間入りがしたい。これでもう仲間にしてもらったんだと考えていいですか? だとしたら、最高に嬉しかった。

END
 
 
 


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