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小説293(アルルカン)

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フォレストシンガーズストーリィ293

「アルルカン」

1

 十代のおしまいごろになって幼すぎる恋をして、彼には受け入れてもらえなくて、重たいものを捨てた。乾さんにあげたいと、ひとりよがりに決心していた重たいもの。「女の子の一番大切なもの」とかつては言われたこともあって、現代ではそれほどのものでもないと言われもし、それでも、私にとっては重たいものだった。
 大切だからこそ乾さんにあげようと決めていたけれど、もらってもらえないのだったら大切にする気持ちもなくなって、好きでもなければ嫌いでもない男の子と抱き合って捨てた。
 恋をしていた乾さんには愛してもらえなくて、嫌われようとしたり、離れていったり、再びなつきにいったりしていたのも私のひとりよがり。ひとりよがりの末に、乾さんは私の大好きなお兄さま、時にはきびしく叱ってもくれる大切なひとだと決めた。
 あれからは長らく、私は恋をしなかった。恋に臆病になっていたのか。乾さんに愛してもらえないんだったら他の男なんていらないから、大物女優になるための努力だけで生きようとも決心していた。でも、女優としての成功の道は険しくて、くじけそうになっては乾さんに甘えて、駄々をこねて泣いたりもした。
 これでいいの。乾さんと千鶴はこれでいいの。これだけでも幸せ。乾さんは寛容なのだから、本当に嫌われはしなくてよかった。
「全国放送のCMなんだろ。無名だった女優だってCMで火がついて人気者になったって、よく聞くじゃないか。千鶴にとっては飛躍のチャンスになるかもしれないよ」
「乾さんには写真集は断られたし、香川さんのフィルムもチャンスにはならなかったよね。飛躍しかけては踏み外して落っこちてるんだよ」
「何度でもチャレンジしろよ。俺たちだってそうだったんだから」
「私たちの仕事って、誰かに認めてもらわないとはじまらないのよね」
「そんなところはあるかもな。千鶴、約束の時間は大丈夫か」
「……乾さん、励ましのキスをして」
 あいかわらずの甘えん坊だな、って優しい笑みとともに言って、乾さんはおでこにキスしてくれた。
「行ってきます」
「ああ、がんばってこいよ」
 ふたりともに仕事前にお茶してお話をしていたカフェから出て、広告代理店やスポンサーとの打ち合わせに出かけていって、車のCMについての打ち合わせになった。若い女性向けの小型車で、私よりもはるかに人気のある女優と共演する。
 彼女は私よりもやや年上の背の高い美人で、榎本ユマ。小柄な私は彼女の妹という役どころで、お姉ちゃんが買った新車に乗せてもらってはしゃいでいるというポジションだ。
 CMでも私は主役ではないのだが、当初の目標は味のある名脇役女優だったはず。だんだん野望が増大していって、クールビューティで妖艶な大女優だとか、美人主役級女優だとかを夢見るようになっていた。
 でも、私はたいして美人でもないし、背も低くてぽっちゃりタイプ。主役が張れるタイプではない。
 金子さんや乾さんや、親しくしてくれている男性たちは、おまえは女としては理想的なプロポーションだと言ってくれるけど、流行の体型ではない。
 顔にもプロポーションにも流行があったのは、平安時代からなのだそうだ。乾さんが教えてくれたところによると、十二単を着ていた時代は黒く艶やかな長い長い髪を持つ女性が美人。有力な父親を持つ女性が魅力的。素晴らしい和歌を詠めるともてる。女性は御簾の中に隠れているのだから、顔の美醜はあまり影響しなかったとか?
「男が忍んでいって、意中の女性とベッドインしたって、顔を隠すのはわりあい簡単じゃなかったのかな。暗いしね。それでも源氏物語なんかだと、私は醜いんだから顔は見せたくない、って言ってる女性の顔を無理やり見て、主人公が失望したりしてるんだよ」
 光源氏ってひどい奴、と私は思ったのだが、現代小説でさえも読むには忍耐の必要な私が源氏物語など読めるはずがない。乾さんの受け売りを続けよう。
「戦国時代の美女としては誉れ高い、織田信長の妹のお市の方は肖像画が残ってるよ。兄の信長の肖像もある。織田の一族は美男美女家系みたいだな。あのころの美男美女はうりざね顔に切れ長の目。つめたそうな涼しそうな顔ってのか。時代がすぎて幕末のころになると、ぽっちゃり丸顔小柄って女性がもてはやされるようになった。日本人の平均身長のせいもあるのかもしれないよ」
 戦国時代よりも幕末は平均身長が低くなって、明治のはじめだと男性でも百五十センチ台だったのだそうだ。当時に行くと私も大女?
「俺くらいあると大男みたいだよ」
「千鶴は幕末だったら美人?」
「現代でも美人だよ」
 ううん、現代の美人は背が高くなくちゃ。顔は個性の問題で、好みの問題もあるから一概に言えないと乾さんは言うけれど、私は美人顔ではない。
 今どきもてる女性は、背が高くて細くて脚が綺麗に長く、バストが大きい。私もバストは大きいほうだけど、ヒップも大きいし、背が低い。身長のわりには脚は長いといってもらえても、本当に背の高い人と較べたら短足だし。
「俺も脚は短いよ。俺と同じくらいの身長の若い奴と較べたら、明らかにウェストの位置がちがうんだ。千鶴の脚は長いって」
 そう言う乾さんの脚は長いと私は思う。金子さんのほうがさらに長いけど、身長だって金子さんのほうが高いのだし、乾さんは若くはないんだから、若い子と較べてはいけない。
「車のCMだったら、軽やかなタイプの女の子のほうがいいのにね」
 すらーっと背が高くて軽やかなユマさんは、打ち合わせがすむと、マネージャーさんに言っていた。
「あの子、下半身が重そうで鈍重そう」
「ユマさん、聞こえますよ」
「聞こえたっていいじゃない。下半身は痩せにくいんだよね」
 今日の私は長いスカートを穿いているけれど、女性の目は鋭いのだろう。そこのひと、ちょっと来て、とユマさんに呼ばれた。
「スカート、まくってみて」
「……まくらないといけないんですか」
「女同士なんだからいいじゃない。吉田さんは近寄らないで。誰かが来ないように見張ってて」
 マネージャーというほどの担当者は私にはいないけれど、所属事務所の人が同行はしてくれていた。彼は男性だし、親しくもない人だし、とうに帰ってしまったようでもある。彼がいたとしても頼れるかどうか。
 吉田さんはユマさんのマネージャーなのだから、彼女の言いなりなのか。ユマさんは売れているから態度が大きいのか。吉田さんは彼女を止めてもくれずに命令に従い、私は駐車場の隅のほうへと連れていかれて、スカートをまくって、と再び言われた。
「なにを……」
「いいから」
 渋々言われた通りにすると、ユマさんは私の脚をじーっと眺めた。
「脚は案外細いのね。ウェストも……」
「さわらないで」
「女なんだからいいでしょ」
 ずいっと近づいてきて図々しくも、ユマさんは私の脇腹や肩や胸に点検でもするように触れる。もっとスカートをたくし上げて、と言われて断ると、彼女がスカートをまくり上げた。
「あなたはお尻が大きいのね。それで鈍重そうに見えるのよ」
「生まれつきの体格ですから」
「ドライヴに行くシーンの撮影だったらパンツルックじゃないかな。あなたのその下半身では重たげでよくないの。だから言ってあげてるのよ。脚は痩せにくいだろうけど、ウェストやヒップだったら痩せられるから、エステを紹介してあげるわ」
 親切なのか意地悪なのか、ユマさんは私にエスティシャンの名刺をくれた。裏側に走り書き。この子のお尻を引き締めてあげて、サイズダウンしてあげて、と書いてくれた。
「ここに行くのよ。私のサインもしてあるからね。私の言うことを聞かないと、重たそうな女はこのCM向きじゃないって、降ろされる恐れもあるのよ。じゃあね、もういいわ。ご苦労さん」
 使用人にでも言うように言い捨てて、ユマさんが吉田さんを呼びつける。吉田さんが回してきた車に乗って、ユマさんは意気揚々と引き上げていった。
「なんなのよっ、あれはっ。ほっといてよっ」
 男性と女性の感覚はちがうものだろうけど、男性たちはみんな言ってくれたのに。
「千鶴の尻はキュートだね。この曲線はたまらなくセクシーだよ」
 演技でだったらほとんど裸をさらしたのだから、お尻くらいだったら乾さんには素肌も見られた。演技でだったら触れられたりもした。乾さんの左手が私のドレスの裾をまくりあげ、右手が下着の中に忍び込んでいる写真もある。
 乾さんの手がショーツをずらして、私のお尻が半ば露出している写真だってある。千鶴のお尻は可愛いよね、色っぽいよね、と思えたのは、乾さんが褒めてくれたから。
 なのにユマさんにああやって面罵されると、自信なんかなくなってしまう。ヒップだけを痩せて軽やかな印象にしないと、CMに出演できない? 降ろされてしまったら飛躍のチャンスもなんにもありゃしない。エステに行けって?
 気を落ち着けてよく考えようと、打ち合わせの行われたビルの駐車場から出ていく。私には送迎はないのだから、歩きながら考える。乾さんに会いたいな。言ってもらいたいな。
「千鶴の尻が大きすぎるって、榎本ユマが言った? 彼女は細いよな。うん……思い出してみれば……ユマのあの小さい尻は女じゃないよ。おまえのほうがずーっと形もよくてさわり心地もよくて、見た目も最高だ。世界で一番可憐な尻は千鶴のもの。キュートなヒップコンテストがあったら出場したらいいんだよ」
 だけど、打ち合わせの前に励ましてもらったのに、もう一度なんて言えない。こんなときには乾さんに甘えたいけれど、なんでもかんでも甘えるのはやめようって決めたんだから。
「ならば……うん、そうだ」
 ペーパードライバーの私は車は持っていない。車のCMに出演するのなら、自家用車を買おうか。ローンでだったら買えるだろうけど、収入が不安定なのだからローンは組めないか。叔父が保証人になってくれたら組めるのか。
 大きな買い物はひとりではしたことがない。今まではなんだって叔父が手伝ってくれたからまかせっ切りだった。私ももう大人。買うかどうかは話を聞いてからにしよう。車の話を聞けば勉強にも気晴らしにもなる。
 ええと、車のお店は……あった。ちょうどよく、私がCMに出るメーカーのディーラーを発見したので、中に入っていった。
「ピュアは新製品ですから、お買い上げいただけるまでには時間がかかるのですが」
「ああ、そうか。だからCMをするんですよね」
「そうです」
 応対に出てきてくれた男性は、織田耕一という名刺をくれた。乾さんから話を聞いた織田信長の子孫なのか。関係ないのか。細くて背は高めで涼しげな顔をしていて、誰かに似た感じ。乾さんに似てるんだ、と気づくと、それだけで好感を持ちそうになってしまった。
 車の話やらローンの話やらをする。私は演劇の勉強をしていると話したので、劇団の研究生かと思われたらしい。織田さんの友達にそういう研究生がいるのだそうだ。
「ピュアではないんですけど、似たような車はありますよ。試乗なさいますか」
「運転はほとんどしたことがないんだけど、大丈夫かな」
「僕も一緒に乗りましょうか」
 恋人とドライヴしてるみたいな気分になって、うきうきしてきた。
「あのね、私のお尻ってどう思います?」
 ふたりっきりになったので尋ねてみると、織田さんが目を剥いた。
「大きすぎる? ダイエットしなくちゃいけないかな。こんな大きなお尻で車の助手席に乗るって似合わない?」
「いえ、あの、車のシートはかなり重たい人でも平気ですよ。相撲取りが乗ったってこわれませんよ」
「そういう話はしてないの。純粋に見た目です」
「見た目ですか。いえ、失礼」
「よく見て」
「では、失礼して見させてもらいます」
 律儀にも言った織田さんに、腰を浮かせてよく見せてあげた。
「可愛いお尻……いえ、すみませんっ!!」
 焦った口調ではあるものの、目が面白くてたまらないようにきらめいている。お世辞もあるのかもしれないけど、男性の感覚はやはりこうなのか。乾さんよりは十近くも若いのであるらしい織田さんだって、女のプロポーションは男としての目で見るのだろうから。
 言ってる内容も乾さんに似てるよね。織田さんって私の好みのタイプ。どうしたって乾さんと較べてしまって……私はまだ、乾さんに縛られているけれど。


2

 車を買うかどうかは検討中。エステに行くかどうかも検討中で、最近はナレーションの仕事をしている。企業の新人研修用DVDのナレーターの仕事をすませると、織田さんとデート。
 デートではなくて、彼は私に車を売りたくて必死なのかもしれない。カーディラーにはノルマもあって、売り上げを達成しないと給料もダウンし、査定に響く。仕事ってものはなんであっても大変なのだなぁ。私は気楽な身分だな。
 などと考えてみても、二十代の男女がドライヴに行くのだから、デート気分になってしまう。
 私がCMに出演すると決まっているのは「ピュア」という車で、発売は来年になる。その車はまだ出回っていないのだが、織田さんは自家用車としてピュアに似たタイプの車を持っている。その車に私を乗せてドライヴに行き、ちょっとだけ運転もさせてくれて、やっぱり車がほしいなぁ、って気分にさせようとたくらんでいるわけだ。
「桜を見に行きましょうよ」
 これまでにも二回、織田さんとドライヴをした。その二回は高速を走ったりして車の乗り心地のよさを体験させてもらった程度だったのだが、今回は織田さんがお花見に誘ってくれた。
「その日だったら僕も休日ですし、千鶴さんは一日、オフなんでしょ? 桜にはまだすこし早いかもしれないけど、遅いよりはいいんじゃないかな。ウィークディだから道もそうは混んでないでしょうし、ね、行きましょう」
「そうね。お弁当、作ろうかな」
「千鶴さんが作ってくれるんですか。僕の分も?」
「車は織田さんのだもの。お昼ぐらいは私にまかせて」
「じゃあ、夜は僕がごちそうしますよ」
 夜まで一緒? そしたら本物のデートだね。デートだと思っていいのかなぁ。お弁当作りなんて自信はないけれど、がんばってみよう。インターネットでお弁当のレシピを調べて、ドライヴ前日の夜から下ごしらえに取りかかった。
 子供のころに母が亡くなって父に育てられていた、と思い込んでいた私は、父にどこかに連れていってもらった経験はほとんどない。父は千鶴を育てるのがしんどい、しんどいと言い、必要最小限の育児しかしなかった。
 実は母は赤ん坊の私を置いて家出したのだそうで、私が子供のころにはどこかで生きていたらしい。でも、私は会ったこともないのだから、死んでしまっていたのと同じだ。
 思い出してみれば、私がある程度の年になってからは、こっちが育父をしていたような気もする。
 そうすると、私はやっぱりファザコンなのだろうか。子供のころには親に甘えるよりもこっちが父の愚痴を聞いていたのだから、甘えさせてくれる大人の男性には寄りかかってしまうのか。叔父では遠慮があるからだったのか。
 父には弟がいて、私にとっては叔父にあたる彼は学生結婚をした。叔父と叔父の妻、後のエッセイスト、麦ミミ子が見かねて、私の面倒を見てくれるようになったのは私が中学生になったころだったか。父はこれ幸いと私を叔父夫婦に押しつけて、放浪の旅に出ていくようになった。
「千鶴は大学には行かないのか」
 叔父に尋ねられたのは私が高校生のとき。あのころにはすでに叔父は麦ちゃんと離婚していて、私は時として育叔父もやっていた。叔父はケーブルテレビ局のディレクターという地位にあり、彼に紹介してもらって私は演技の仕事をするようになっていた。小さな小さな仕事だったけど。
「トラベルライターとして仕事をしてるっていっても、お父さんはお金がないんだし、私は女優になりたいんだし、学校の勉強は好きじゃないから、大学には行かない」
「それでもいいけど、女優だって勉強は大切だよ」
「そっちの勉強だったら好きだよ」
 いまだ小さな小さな仕事しかしていないのは、勉強不足なのか魅力不足なのか。私は美人じゃないし、女性にはデブだと言われる体格のせいか。
 母に捨てられ父に邪魔にされ、叔父夫婦のもめごとに気をもみ、していた子供のころのほうが、私は大人びていたかもしれない。その反動で乾さんや金子さんには甘えっ子になってしまうのか。セクシーな気持ちも混じった甘えたい心がいっぱいになる。
 十九歳で知り合った乾さんには、私は一途に恋をしていたつもりでいた。最初のうちはただ甘えたいだけで……いつまでだって甘えたいだけだったのかもしれなくて、一途すぎて持て余されたのか。なににしたって愛してはもらえなかった。
 あなたの女にしてもらいたい、あなたの恋心を私がひとりじめしたい、あなたに抱かれたい、千鶴、愛してるよ、って囁かれたい、いつしかそう願うようになっていたころには、乾さんにはいろんないろんなおねだりをした。
「乾さんのマンションに遊びにいきたいな」
「友達でも恋人でもない男の部屋には、妙齢の女の子はひとりで遊びにくるものではないんだよ。誰かに連れてきてもらえるようにしてあげようね」
 今すぐ連れていって、とねだって叱られたり、乾さんのマンションの駐車場で待ち伏せしていて叱られたり。
「乾さん、どこかに連れていって」
「今日はこのあとで仕事があるから、次に会ったときには食事にいこう」
「ごはんじゃなくて、お休みの日にデートして」
「おまえとはデートする仲じゃないだろ」
「したいんだもの。ドライヴは?」
 海に行きたい、山に行きたい、せがんでみても乾さんは連れていってくれなかった。
「じゃあね、千鶴の部屋に遊びにきて」
「おまえが俺の部屋にひとりで来てはいけないのと同じ理由で、行かないよ」
「千鶴の料理、食べてくれないの?」
「料理、できるのか。この次に弁当を作って持ってきてくれよ」
「いやっ」
 そんなのだったら作ってあげない、とすねて、なだめられたり叱られたりもした。
「乾さんもお料理はできるんでしょ。食べたいな。お弁当じゃなくて、乾さんの部屋に招いてもらってごちそうしてほしいの」
「ホームパーティってんだったらいいかな。そのうちには企画するよ」
「そうじゃなくて、ふたりきりで……」
「駄目だと何度言った?」
「だってだって……」
「いい加減にしなさい」
 しつこくしすぎると嫌われる、それが怖くて口を閉じて、なのにまたまた言って。乾さんは私が駄々をこねても嫌いになったりはしなかったけれど、しまいにはきびしく叱られた。
「俺の言うことを聞けない子は帰りなさい。送っていくよ」
「いや、いやっ!!」
「千鶴、いい加減にしろ。これか?」
 軽く手を上げて脅かす怖い顔に怯えて、なのに、私をきびしく叱る乾さんってかっこいい、なんてしびれてもいた。
 あの父親のせいなのか、私は高校までは男の子には興味はなかった。高校までは周囲には年の近い「男の子」しかいなかったのだから、大人好みの私には飽き足らなかっただけなのだろう。ちょい役で映画に出ただけの私が宣伝ポスターに抜擢されて、その相手役だった乾さんに会って、生まれてはじめて恋をした。
 そうね、あれが私の初恋だったんだ。初恋はかなわないからこそ美しい、って、乾さんは言っていたよね。本当にそうなんだと教えてくれたのも乾さん。
 子供嫌いなんだったら産むなよ、の母に捨てられ、子供時代は変人の父親に一応は育ててもらい、その後は叔父夫婦と関わることの多かった私は、遊びに連れていってもらったことが大変に少ない。遊園地だの動物園だのに行った記憶もなければ、デートでそんな場所に行ったこともない。
 乾さんや金子さんには食事をする店に連れていってもらい、車かタクシーで送っていってもらうばかりで、それだってデートのように思えてときめいていたけれど、男のひとと行楽地に出かけるデートは未経験だった。
 お花見なんてものにも行った覚えはないのは、父も叔父ももと叔母も俗っぽいと嫌ったからだ。私にはOL経験もないのだから、職場のお花見経験もない。こんな日本人って珍しいかも?
 千鶴はほんのちょっと変わった過去を持っているのだなぁ、と再認識しながら、明日のお弁当の準備をする。卵焼き、ウィンナ、ブロッコリ、プチトマト、そんなもの? 鳥の空揚げなんて失敗したら困るからパス。
 お弁当の定番といわれる料理を詰めることにして、あとはおにぎり。塩鮭、梅干、おかか、種類は少なくシンブルにしよう。織田さんはスリムだけど、若い男性ってよく食べるのかな。ねぇ、乾さん、どう思う?
 下ごしらえをすませて眠り、朝になっておにぎりを作り、お茶をポットに入れる。シャワーを浴びて服を着替える。ローズピンクのカットソーにベージュの七分丈パンツ。白いジャケットを羽織って支度が整ったところで、来ましたよ、とケータイに織田さんからのメールが入ってきた。


 目的地までの道は混雑もしていなかったのに、武蔵野の桜の名所だと織田さんが言った近辺まで来ると、車が動きにくくなった。
「京都の桜のシーズンみたいだな。悪い予感……」
「悪い予感って?」
「当たらなかったらいいんですけどね」
 けれど、悪い予感は当たっていたらしい。
「このあたりってシーズン以外は閑散としてるんですよ。僕も高をくくってたんだけど、花見どきには駐車場がいっぱいなんだ。路上駐車するわけにもいかないし、困ったな」
 ここも満車、あそこも満車、ぐるぐる回ってみても駐車できない。車から降りられなくて、桜が綺麗に見える場所へは近づいていけないのだった。
「ここだとちょっとは見えるけどね……千鶴さん、すみません」
「やだぁ。車から降りたい。千鶴、ひとりで降りて見てきてもいい?」
「え? まあ、いいけど……」
 車を止めて呆れた顔で見返す織田さんに心で言った。
 ううん、私はそんなわがままじゃないよ。乾さんにだったらこんなふうに駄々をこねてみせて、無理なものは無理なんだ、いい加減にしなさい、と叱られたら嬉しかっただろうけど、織田さんにだったら子供みたいなふるまいはしない。
「嘘よ。しようがないから車の中でお弁当、食べようか」
「嘘なんですか。びっくりしたな」
「嘘に決まってるでしょ。なんかねぇ……つまんないお弁当かもしれないけど……」
 定番すぎて幼稚園のお弁当みたいだったりして? 数だけはたくさん作ってきたおにぎりの包みと、おかずの入ったお弁当箱を開くと、織田さんはにっこりと言ってくれた。
「うまそうですよ。いただきます」
「こんなのでいい?」
「こんなのがいいんですよ。手作り弁当なんて何年ぶりだろ」
「弁当男子っているんでしょ」
「僕には弁当なんて作れませんから」
 鮭のおにぎりと卵焼きを食べて、おいしいよ、と微笑んでくれる。それから織田さんはウィンナをお箸でつまんでしげしげ眺めた。
「これは?」
「タコさんにしようと思って失敗したの」
「なんだっていいよね。味は同じだ。うん、うまい」
「おかずは形はよくないけど、おいしいよね」
「おいしいよ。僕が子供のころはねぇ……」
 織田さんの両親はコンビニをやっていて、お母さんも忙しくてごはんはコンビニの残りものばかりだった。遠足のときにもコンビニ弁当で恥ずかしかった、などと言って笑っている。タコさんウィンナなんて作ってもらったこともないよ、と言ってから、ばくっと口に放り込んだ。
「私もね……」
 ふたりともに恵まれていたとは言いにくい子供のころの話をする。私だって小学校の遠足のお弁当はコンビニおにぎりだったのだし、そんな子は同級生にもけっこういた。
「ごちそうさま」
「お粗末さまでした」
「粗末じゃないよ。おいしかった」
 たくさんあったおにぎりも全部食べてくれて、いっぱいお話ししているうちには、言葉遣いがほぐれてきた。長い時間一緒にいるのははじめてだから、こんなにお話しをするのもはじめてだったから、距離が縮まったみたい。
「しかし、どうするかな。この人出ではどこにも行けないね」
「そうね。よそに行く?」
「桜の名所はどこも混雑してるんだろうから……千鶴さん、あのさ」
「なに?」
「千鶴さんはピュアにこだわってたけど、あれってどうして?」
 まだ言っていなかったことを口にした。
「もうすぐピュアのCMがテレビで流れるのよね。榎本ユマが主演のCMの話、聞いてる?」
「なんとなくは聞いたけど、決まったのか。それがどうか?」
「助演の女優もいて、ユマさんの妹役なんだよね。それが私」
「……えーっ?!」
 数秒間絶句してから、織田さんは私の手を握った。
「すると、千鶴さんはタレントなの?」
「タレントっていうか駆け出し女優っていうか、自分でも職業をなんと名乗ればいいのかもよくわかっていない段階なんだけどね」
「劇団の研究員ってわけではなくて?」
「そうではないの。ちょこちょこっと仕事はしてるのよ。WEBCMとか、ナレーションとか、通行人の役で映画に出たりとか」
 ポスターとか、とは言わなかった。
「すげぇ……そうかぁ、それで千鶴さんは……そんなひとだったら駄目なのかな」
「なにが駄目?」
「さっき言いかけたんだ。桜が見られないかわりに、千鶴さんの綺麗な身体が見たいな……あ、ごめん、いやだったらいいんだよ」
「私にはなにを見せてくれるの?」
「僕の裸なんか見たくないかな」
「そうだなぁ」
 裸を見せるだけではないよね。どこに行こうと言っているのか、なにをしようと言っているのかもわかる。それって織田さんが私を好きになったってこと?
 デートじゃないのに、もしかしたら営業活動なのかもしれないのに、それでもドライヴとなるとわくわくうきうきしたのは、私も織田さんを好きになっていたから? 嫌いだったらふたりっきりで出かけたりしないのだから、きっとそうだ。
「ピュアのCMに出ても、だっさぁ、重たそう、って言われないかどうか、織田さんが見て。私の下半身。特にお尻」
「うん、楽しみだな」
 照れたように笑って、織田さんは車を出した。向かう先は……私の二度目の? 今度は好きなひととの体験ができるはずだから、これでよかったはず。


3

 可愛いよ、綺麗だよ、千鶴さんはプロポーションいいよ、と織田さんは言ってくれた。
「こんなに綺麗な女優さんとこんなふうにできたんだ。僕はラッキーだったな」
「でも、エステには行ったほうがいいのかな」
「さらに磨くつもりでだったら、行ったらいいんじゃない?」
「ためしに行ってみる」
 おしゃれなホテルで織田さんとすごし、夜にはレストランで食事をして、送ってもらってマンションに帰った翌日、ユマさんが紹介してくれた「エステチェリーブロッサム」へと出かけていく。ユマさんからは連絡が入っていたようだった。
「お待ちしておりましたのよ。早速採寸しましょうね」
 身長、体重、バストウェストヒップ、二の腕や太腿や足首なども細かく細かく採寸されて、エスティシャンは言った。
「佐田さまはヒップの形は綺麗なんですけど、ユマさんもおっしゃっていたようにサイズは大きいですね。ヒップ以外は理想的なサイズ……身長は足りませんけど、こればっかりはどうにもならないし。体重はヒップサイズがダウンすれば減るでしょうから、下半身集中サイズダウンコースに致しましょうか。うちのサロンはゴージャスですから、お気持ちもリフレッシュしてお仕事への活力にもなりますよ」
「え、ええ」
「……ええと、コースにはこちらの化粧品を使用します。フェイシャルコースも合わせてご利用いただくとお得ですのよ」
「おいくらですか」
 聞かされた金額は、がんっ!! であった。
「そんな……そんなに……」
「佐田さまも女優さんでいらっしゃるのでしょう? 一般のお客さまだってご利用下さってるんですから、女優さんだったらこのくらいは……ローンも組めますよ」
「私は収入が不安定なんです」
「大丈夫ですよ」
 そちらは大丈夫でも、私は大丈夫ではない。考えておきますから、と言い置いて逃げるようにして出ていく私の背中に、小さな舌打ちの音が聞こえていた。
「エステよりもジムだよね。運動しよう」
 貧しい私はそうするべきだ。エステよりも運動のほうが自分で努力している気にもなれる。自宅近くのリーズナブルなトレーニングジムに通い、朝からジョギングもして下半身引き締め作戦開始。
 ささやかな仕事もある。CMの打ち合わせもある。車を買うかどうかの検討も続行中で、織田さんとドライヴに行ったりホテルに行ったりもして、毎日が充足してくる。こうしていると乾さんを忘れていられて、千鶴になついてこられなくて乾さんもありがたがってるかな、と思って笑ったりもしていた。
「これはここだけの話なんだけど……」
 運動を実行しはじめた数日後、朝のジョギングをすませてマンションに戻ると、事務所から電話がかかってきた。
「千鶴、ユマさんに嫌われるようななにか、しなかった?」
「ユマさんに嫌われたんですか」
「私もはっきりとは聞いてないんだけど、どうもそうみたいなのよ」
 車のスポンサーは、佐田千鶴はいいと言ってくれているらしい。だが、ユマさんがごねたのだという。千鶴と共演なんてやりにくいわ、替えてくれたら嬉しいのにな、と言われた広告代理店とスポンサーが話し合い、そして。
「佐田千鶴は降板って決まったみたいよ」
「……」
 エステで金額を聞いて受けたショックの、一万倍のショックに襲われた。
「ユマさんは人気女優だから、彼女の感情が左右するって場合もあるんだよね。それにしたって、千鶴、なにをやったのよ?」
「エステかな。最初からユマさんには好感は持たれてない気もしたんだけど……」
 紹介してもらったエステに行ったものの、高すぎたからやめたとの話をした。
「エステチェリーブロッサム? そのサロンって、榎本ユマ推薦の店ってのを売りにしてるじゃないの。そんなところに紹介状まで書いてもらって断ったら、彼女は気を悪くするわよ。千鶴、どうしてそれを早く言わないの?」
「大事なことだと思っていなかったから……」
「これだから素人は困るのよ。千鶴はこの世界では素人みたいなものだものね」
 散々にお説教されても、私はうなだれて聞いているしかなかった。
「こっちからなんとかとりなしてみるけど、今回の仕事は無理でしょうね。せっかく大きな仕事だったのに……」
 ため息まじりに電話が切れ、私は床にすわり込んだ。
「……乾さん、千鶴、泣きたいな。乾さんに抱かれて駄々をこねて、叱られてわあわあ泣きたい。泣いてると乾さんのシャツの胸が濡れていくの。しようのない子だねって、乾さんのあの優しい声が聞きたい。乾さんだったら、おまえが悪いとは言わないでしょ? でも、私が悪いの?」
 ひとりごとを言っていてはっとした。
「乾さん? 乾さんじゃないじゃない。千鶴の彼氏は織田さんでしょ。いつまでも織田さんって呼んでないで、耕一さんって呼ぼうかな。コウちゃんとか? なんだか照れるかも。耕一さんに電話しようか。彼は仕事かな。っていうのか、耕一さんとだったら……」
 彼は年上ではあるけれど、乾さんほどに大人ではないのだから対等の関係のはず。恋人同士だったらそれが普通なのに、私にはちょっぴり物足りないようでもあった。
「耕一さんには甘えるってふうじゃないのは、恋人同士としては当たり前なのかもね。私が変な趣味なだけで、彼氏に甘えるのはおかしいんだよね。八つ当たりしたらいけないから、電話はしないでおこうっと」
 もちろん乾さんにも話さない。乾さんには言わないつもりでいるのが、そっちのほうが寂しいなんて、私は変なのだろうか。


 事務所サイドでは話してくれたようだが、結局は佐田千鶴は降ろされて、私の知らないところでCMの撮影がすみ、テレビで流れるようになった。
「千鶴さんって見栄っ張りなんだな」
 CM、楽しみにしてるよ、と耕一さんは言っていたのだけれど、打ち明けると泣いてしまうかもしれなくて、泣いたら甘えてしまいそうで、うん、としか応じなかった。
「まあね、きみ程度の人が榎本ユマとCMで共演って、ありっこないよな。信じた僕が馬鹿だったんだ」
 軽やかにほっそりした身体つきの若い女性が、私のかわりにユマさんの妹役で出演している。彼女は事情を知っているのか知らないのか、その彼女とは奈々だった。
 五歳のときに乾さんと知り合い、ずっとずっと親しくしてもらっていると言っていた奈々は、十二歳のころから子役として演技の仕事をしている。私よりは四つほど年下の彼女は、私よりは人気もあって名前も知られている女優になった。
「きみ程度では女優ともいえないほどなんだろ」
「そうかもしれない。今回は全国に顔の出る仕事だったから、ユマさんの妹をやってる女の子は誰? って噂されて、別の仕事が入ったらいいな、なんて夢見てたのよ」
「夢じゃなくて妄想なんじゃないの? きみは出てないんだから」
 説明する気持ちになれなくて、私は黙ってうなずいた。
「ま、僕とは関係ないからいいけどね。今夜はどうする?」
「耕一さんは私を軽蔑してる? 見栄っ張りで、女優でもないくせに女優みたいなふりをしたがる千鶴って? そんな目で見るんだったら行かない」
「そうか。じゃあ、おやすみ」
 彼の仕事帰りに待ち合わせたカフェから、耕一さんはひとりで出ていってしまった。
 ちゃんと説明しなかったのだから、軽蔑されても仕方ないんだろうか。事情を書いてメールで送ろうか、電話しようか、そう考えていても行動を起こせない。私は文章は下手だし、口でだって上手に表現できないのだから。
「別れよう」
 その後は一度も会わないままに、耕一さんからそんなメールが来た。それでもいいよ、と返事をしようか、それとも、無視してやろうか。迷った末に、耕一さんの職場の近くまで出かけていった。
「終わるまで待ってる。「アルルカン」にいるからね」
 ミルクティを注文してから耕一さんにメールした。アルルカンとは耕一さんと幾度か会ったカフェの名前で、乾さんが教えてくれたから知っている。
「演劇に関係のある単語だから覚えておけよ。アルルカンとはフランス語で、道化師、道化役者、転じて大根役者や三文役者をさす場合もあるんだよ」
 皮肉な名前の店で耕一さんを待っていた。来てくれないのかと思っていたら、夜中になって不機嫌顔でやってきた。
「きみはいい身体してるからさ」
 コーヒーをオーダーして、投げやりな調子で彼は言った。
「車を買ってもらえそうだからサービスしてたのはあったよ。それだけではなくてきみを嫌いではなかったからってのもある。美人だし身体もいい。見てる分にも可愛いし、ベッドでもいい女だった。堅いところもあったけど……ま、それはいいね」
「彼女ではなかったのね」
「そういう意味ではないつきあいのつもりだったよ」
「そっか。そんならいいわ」
「別にきみが見栄を張ったから嫌いになったわけでもなくて、飽きたってわけでもなくて……」
「もういいから」
 絶対に乾さんの彼女にはしてもらえないと知ったときにも、哲司とはじめての経験をして大人になったつもりでいたときにも、涙をこぼした。この涙は失恋のしるし、大人のしるしだと思っていた。
 でも、今夜は涙も出やしない。私も耕一さんに真剣に恋してたわけじゃないから? たわむれの恋みたいなこんな顛末は、乾さんにも話せない。話したら叱られる? おまえがいいんだったらそれでもいいさ、それもいい経験だろ、って言う?
「役者ってものはすべての経験を糧にして大きくなるものだろ。おまえはアルルカンではなくて、存在感のある魅力的な女優になりたいんだろ。後悔なんかしなくていいよ」
 そうだね、乾さんだったらそう言ってくれるよね。
 恋も失恋も役者のこやし、歌手だって同じだと乾さんは言っていたから、私もそう考えることにしよう。あーあ、千鶴はいつまで、乾さんに縛られ続けるんだろう。こんなときには乾さんに話しかけて、お説教される想像をして嬉しいんだから、どうしようもないよね。


END



 
 
 
 
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~ Comment ~

すみません。またトップページ読ませてもらいました。

いつか千鶴ちゃんが素敵な女優さんになって活躍してくれたらいいなあ。
応援したくなりました。
私は織田さんみたいな人はあまり好きではありませんが、すごく上手く描けていたと思います。
読者にそんな風に思わせるから・・・すごいです。

美月さんへ

古いのを読んでいただけるのも、アップしたてのほやほやを読んでいただけるのも、同じくらいに嬉しいです。
ありがとうございます。

自分でも好きではないキャラを、この人は好きではない、と言ってもらえるのも嬉しいですよ。
時々は、こいつ嫌ーい!! と言われて驚くこともありますが、嫌いだと思っていただけるのも書く甲斐があるってものです。

千鶴はこれからもゆらゆら揺らめいてそれから……書いている私も彼女にはけっこう想い入れてきているようで、応援していると言っていただけるのもとってもとっても嬉しいです。

NoTitle

うわ…女優さんってこんな感じなんですね。性格いいのか悪いのか(-_-;)
千鶴ちゃんもこんな人たちの中で逞しく生き抜いて行って欲しいです!千鶴ちゃんなら出来る気がする!

千鶴ちゃんは寂しい幼少期を過ごしたんですね…甘えたいって気持ちよく分かります(>_<)私もいい年して今だに甘えたい願望がある(-_-;)

そして次の恋の相手が織田さんか……。
なんかもっとちゃんと千鶴ちゃんに向き合ってくれる人はいないのか…。
千鶴ちゃんの、織田さんには甘えられないし、八つ当たりしたらいけないから電話しないでおこうって気持ち分かります!私もそんな感じです。
そういう点ではやっぱり乾さんがいいんですね…あー分かる気がする…。

いつかあかねさんの恋愛話聞いてみたいです♪どんな恋をしてきてどんな恋愛観なのか色々聞いてみたいです(^^)

たおるさんへ

ここまで読んで下さってありがとうございます。
女優さんにつきましては、私の偏見もあると思います。女優さんって相当強烈な個性の持ち主で、ものすごーく強くないとやっていけない気がしていますので。

千鶴はファザコンなんですよね。
八つ当たりしてはいけないから電話しないとか、甘えたい気持ちを抑えるとか、そういうことをしなくても包み込んでくれる男性。そんなの、年齢的には大人でも、なかなかいないと思うのですが。

きっと男に幻想を抱いてるんだな、とたおるさんのコメントで気づかせていただきました。
将来の千鶴は決まった相手を持たず、寂しくなったら乾さーん、って甘えにやってくる。そんな想像もしています。

私は実際の恋愛経験は乏しいですので、語るようなことはございませんが(^o^)
でも、恋愛論だったらやってみたいですね。

NoTitle

そうだよ!生まれつきの体格だよ!
短く太い脚も無駄に大きいお尻も貧乳もブサイクなのも!
どうしたらいいと言うのだ!!

……はぁ、嫌ですね。
でも事実なので受け入れることにしています……。


なんでしょう、千鶴が可愛く思えてきた。
乾くんへの思いがなんとももどかしくて世話を焼きたくなってしまう。


しかし織田、やっぱりか。
営業?いや、単に千鶴が可愛いからか、なんて考えてたけど、
やっぱり仕事でしたか。
そういうのありますよね。
マンション売りつけたり(あれは詐欺ですけど

やっぱり乾くんですよね!
ね、千鶴!乾くんがいいよね!
叶わぬ恋の仲間になれそう。


先日、20年以上?ぶりぐらいに仙台七夕に行ってきました。
真っ直ぐ歩けなくて人をよけながら、
でも顔は七夕を見上げながら…とにかく混んでいたけれど、
それもまた良いのかなぁって思ったり。

あとはイベント会場で食べたから揚げがおいしかったです。
ビールも売っていたから飲める人には最高だったんじゃないかと思います。

ハルさんへ

こちらにもコメントありがとうございます。

体質も生まれつきの体格もありますよね。
太ってるってだらしないからだと言う人もいますけど、生まれつきなんだったらいかんともしがたいと思います。

モデル体型ってそんなに魅力的かなぁ。
洋服は似合うでしょうけど、なんだか非人間的。
知り合いの人があの杏、渡辺謙さんの娘の杏ちゃんに会ったそうですが、人間じゃないみたいだったと言ってました。

このあたりのシリーズを読んで下さった女性は、わりと千鶴に思い入れて下さるみたいで嬉しいです。
片想い経験のある女性には、わかるわかると言っていただけるのでしょうか。

仙台の七夕まつり、一度は行ってみたいです。
私はあんまりお祭りって行ったことなくて、京都の葵祭に行きかけて、人が多すぎて途中でやめたこともあります。
いいないいな。

ハルさんはお酒は駄目なのですか?
私はビールは苦手ですが、お酒、けっこう好きです。
経済的にもったいないのと、飲むと寝てしまうのであまり飲まないようにしていますが、スパークリングワインが好きです。
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