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小説270(Yesterday Once More)

 ←フォレストシンガーズストーリィ1-第七話「七人」 →小説271(僕は泣く)
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フォレストシンガーズストーリィ270

「Yesterday Once More」


1

 ごわごわの髪、こわい髭。手に負えない寝癖。アパートの洗面所の曇った鏡に映る俺は、二十代の男だとはとうてい思えない。俺はいくつだったか? いくつだっていいさ。
 鏡が曇っているから顔が明確に見えないのはありがたい。俺だって若いころには、ヒデってまあまあかっこいいよね、と言われたのに。若いころって、おまえはまだ若いだろ? 若くはないさ。うらぶれてむさくるしいおっさんだ。
 休日なのだから髭を剃るのはやめて、寝癖頭もそのままに部屋に戻って寝そべった。
 二、三年前? 離婚してからだとまだそのくらいしかたっていないのか。二十二歳で結婚して、娘の瑞穂が赤ん坊だったころに家を出たのだから、俺はまだ二十六、七? 嘘だろ。
 高知県で生まれて弟と妹と三人で、平凡な両親に育てられた。おふくろの財布から小銭をちょろまかしたり、近隣の同年輩の男たちと暴力沙汰の喧嘩をしたり、だったから、俺は不良がかっていたほうだったのだろうが、なに、他愛もないものだった。
 いくつかの理由があって東京に行きたいと願うようになり、東京の大学に進学して卒業し、フォレストシンガーズというアマチュアヴォーカルグループのメンバーになり、卒業後もプロを目指してみんなで走っていた。
「ヒデは子供なんていらないよね。望まれてもいないのに生まれてくる子供なんてかわいそうだから、堕ろすよ」
「……恵、そんなことを言うな。産もう。結婚しよう」
 実はできてはいなかったそうなのだが、言ってしまった以上は結婚するしかなかった。あれは恵の策略だったのか。罠にかけてまで結婚した男が小笠原英彦だったのだから、恵も哀れな女だ。
 プロのシンガーズになるあてもないのに、就職もせずにふらついていて親父になれるはずもない。俺は歌を捨て、恵の父親の会社に勤めるサラリーマンに、恵の夫に、瑞穂の父になり、結果的にはそのすべてを捨てて流れ者になった。
 三十年足らずの俺の人生はそんなもので、現在は停滞中だ。
 離婚してから最初に流れついたのは東北だったはず。故郷からは離れたくてその後には北海道に行ったはずだが、細かい記憶はない。故郷から遠ざかりたいと思っていたくせに、故郷は磁石のようなもので、徐々に近づいてきている。
 四国にだけは行かないでおこう。里心なんかつけたくない。離婚したからってそうまでこだわらなくてもいいようなものの、親や弟妹に合わせる顔がないというような感覚があって、生まれて育った家には寄りつきたくない。家族にも会いたくなかった。
 会いたいのは大学時代の仲間? 同じ夢を見て一緒に走ってきた仲間? あんな奴らに会いたいわけがないだろ。奴らはプロになって、俺とは世界がちがってしまった。奴らはきっと、ヒデって誰だ? ってぽかんとした顔をするだろう。
 ひとつだけ救いがあるとすれば、フォレストシンガーズが売れてないってことか。俺のアパートにはテレビもラジオもパソコンもないし、雑誌も新聞も読まないから、世間の流行も知らないのだが、フォレストシンガーズにはヒット曲はない。
 パチンコ屋でだってフォレストシンガーズの歌が流れていた記憶はない。フォレストシンガーズだったら、本橋さんの声も乾さんの声も幸生や章の声も、シゲのベースヴォーカルも一発で聞き取れる。彼らの歌をどこかで耳にしたことはないのだから、ヒットしていないのだろう。
 家を出てからの日時は長くもないのに、どこをどうさまよってここへたどりついたのか、記憶が希薄になってしまっている。考えたくない事柄は忘れようとする、人間の自己防衛本能なのかもしれない。
「こんな勉強したよな。俺は大学では合唱部員で、心理学部の学生だったんだよな。サークルも学問も、その後の人生のなんの役にも立ってないってのも、俺らしいよ」
 本州のはずれのあたりの小さな町工場のアルバイトを見つけ、小さいアパートを借りた。贅沢さえ言わなかったら、仕事も住まいもあるものだ。日本は裕福な国なのだろう。若い男のひとりくらい、生きていくだけだったらどうにでもなる。
 ウィークディには黙々と働き、休日には住まいの近くを散歩する。海の近くで育った俺は海が好きだ。徒歩で行ける距離に海があるのが、俺にとっては豪奢な景観に思えた。
「……瑞穂が大きくなったら……」
 呟きそうになって言葉を途切れさせる。
 なんだって俺はこんなに未練たらしいんだ。恵に捨てられたもっとも大きな原因は、俺がフォレストシンガーズのメンバーだった一時期を忘れられなかったから。そのせいで離婚して、妻や子は記憶の中から閉め出そうとしているのに、それだって忘れられない。
 できちゃったなどと恵が言ったから、慌しく式を挙げて、新婚旅行はしていない。瑞穂が生まれてからは、休日に近場にドライヴには行ったけれど、赤ん坊だった娘はなんにも覚えてはいないだろう。
 世間には離婚旅行なんてものをする夫婦もいるそうだが、俺たちはそんなしゃれた別れはしていない。俺が妻に切り捨てられただけだ。なのに、瑞穂にこの海を見せてやりたいと思う。恵もそばにいてくれたら、やり直せるかもしれないのに。
「アホか。やり直せるはずがないだろ」
 こんな歌があった。

「もう一度やり直せたら
 馬鹿だぜ、そんな話はやめよう
 僕が僕である限り
 何度やっても同じことの繰り返し」

 その通りだ。
 大学生になってからは歌に生きてきた部分の多い俺は、歌になぞらえて考えるのが習慣になっている。シゲとふたりして歌ったシンガーの歌を脳裏にのぼせて、苦笑いしているしかなかった。
「うわうわうわっ!!」
 海に張り出した岩場にすわって景色を独り占めしていると、若い男の声が聞こえた。
「落ちたーっ!!」
「なにが落ちたって?」
「弁当……タカミちゃんが作ってくれたのに」
 小柄な若い男が、俺のいる場所からやや離れたところにいたらしい。彼はそこで弁当を開いていたようで、ふとしたはずみに潮溜まりに落っことしたのだろう。泣きそうな顔をしていた。
「男が弁当ごときでべそをかくな」
「弁当はいいんですけど、タカミちゃんが……」
「彼女か?」
「彼女じゃありませんよ。彼女になってほしい女の子」
「青春やなぁ」
 青春ってものは俺も通り過ぎてきたはずだが、遠すぎて記憶もおぼろになっていた。
「落としたのはおかずだから、おにぎりはあるんですよ。食いません?」
「悪いよ」
「たくさん作ってもらったから、俺ひとりでは食い切れないんですよ。どうぞ」
「そしたらもらおうかな」
 実は空腹だったので、彼のそばに行った。
「俺、タカシっていいます」
「俺はヒデ。きみはなまりがないね」
「千葉の出身で、こっちの大学に行ってるんです」
「こっちって、大学は市内だろ」
「遠いけど、このへんは家賃が安いから、バイクで通ってるんですよ」
「倹約か。市内は高いよな」
「関東よりは安いですけどね」
 でっかいおにぎりを分けてもらって食いながら、話しをした。
 ひとり暮らしは学生のころからで、誰かと共棲みしていた期間のほうが短い。ひとり暮らしには慣れているはずが、昔とは同じひとり暮らしでも変わってしまっているのだ。昔は友達が大勢いて、アパートに帰るまでは喋りまくっていた。俺はお喋りヒデ。友人とも彼女とも先輩とも後輩とも、暇さえあれば喋っていた。
 結婚して間もないころには、恵とは甘さだってあった。新婚時代はいちゃいちゃだってした。なのにいつしか喧嘩ばかりになって、まっとうな会話をしなくなった。あのころから職場の人間とも口をきかなくなって、無口な小笠原さんと呼ばれるようになっていった。
 離婚してひとりになってからは、喋る気もなくなった。女とだったらたまには喋るけれど、若い男と無駄話をするなんて実に久し振りだ。
「タカシは俺の後輩に似てるよ」
 生来、俺は人なつっこいほうだった。相手が年下の男となると平気でおまえ呼ばわりし、名前を呼び捨てにした。もっともなつかしくて、もっとも思い出したくなくて、もっとも思い出してしまう後輩の幸生、タカシには幸生に話しかけるように接して、彼もいやな顔はしないでいてくれた。
「小柄で……って、そう言われると腹が立つか」
「改めて言われると腹が立ちますよ」
「ごめん」
「あやまられるとよけいにむかつきます」
 言いながら笑っているタカシと一緒に、俺も笑った。
「幸生って奴に似てるんだ。おまえも年上の男に可愛がられるタイプだろ」
「学校の先輩には、世話の焼ける奴だって言われてかまってもらってました。四年生になったら後輩をかまってやらなくちゃいけないんでしょうけど、俺はまだ誰かにかまってほしい。タカミちゃんにかまってほしいです」
「タカミちゃんってのは?」
 下宿の娘というほど古風ではないが、近い立場らしい。
「アパートの大家の孫で、大家族の子なんですよ。じいちゃんとばあちゃんと両親と、弟や妹が四人いて、世話好きなんですよね。俺がろくなもん食ってないからって、時々は弁当を作ってくれるんだけど、弟みたいに思ってるんでしょうね」
「タカミちゃんっていくつ?」
「俺よかちょい年上です」
 年上の女に恋をしていた男は、俺の学部の友達にいた。
 最初から勉強をするつもりで大学に入学したのではない上に、合唱部に熱中してしまったので、俺の友達は合唱部の連中が大半だった。学部の友達とは通り一遍の会話しかしてこなかったのだが、そいつは誰にだって相談を持ちかけていたから、俺も彼の恋を知っていた。
「バイト先の年上の女性に恋したって、彼女は結婚してるって、学生のころにそんな話を聞いたな」
「タカミちゃんは結婚はしてませんよ」
「そしたら告白しろよ」
「タカミちゃんって年齢からしても、男とつきあったら結婚したがるだろうから」
 東京には三十代独身女性がごろごろしているが、地方の女性は結婚が早い。俺の妹の美咲もとうに結婚した。
「結婚したらえいきに」
「簡単に言わないで下さいね」
「まあ、ほりゃあほうじゃきに……」
「ヒデさん、どこの出身ですか」
 興奮したり楽しくなったりしてくると、方言が出てくる。タカシが幸生と似ているがゆえに、俺はこうしているのが楽しいのだった。
「土佐だよ」
「土佐ってどこ?」
「知らんのか。大学生だろ」
「すんません」
「ここからだと海を渡って、渡航するんだよ。土佐の男が薩長同盟を結ばせたんだって、おまえ、知らないのか」
 薩長同盟なんて知らん、とでも言うのかと思ったら、タカシは言った。
「あれって龍馬は関係ないって説もありますよね」
「あるにはあるけど……」
「俺、坂本龍馬って嫌いだな。口先男」
「おまえに似てるんだろ」
「そうかもしれない」
 北の土地で土方歳三びいきの男と議論をしたこともある。今日は龍馬嫌いの男と議論をする。俺は坂本龍馬生誕の地から近い場所で生まれ、龍馬と同じ浜辺で遊び、龍馬と同じ水を飲み、龍馬が食ったカツオの子孫を食って育った。
 郷土の英雄だってことで小学生のころから、龍馬話を聞かされすぎて飽きた。いつしか反発心までが芽生えてきているのは、身内のおっちゃんの自慢を聞かされすぎて辟易気分ってのに近いのだろう。心底から嫌いなわけではなかった。
「卒論に徳川の将軍家を取り上げるって言ったら、教授に反対されたよ。きみは高知の大学で幕末を学んでるんだから、高知の偉人を書けってさ。俺の勝手だろ」
 子供のころに近所のアパートに住んでいた、関東出身の大学生が怒っていたのを思い出す。タカシは彼にシンパシーを感じるはずだ。
「高知の人の知り合いっていないから、龍馬の話を彼の同郷人とするのはははじめてですよ。楽しかった」
「おまえな、龍馬に興味があるんやったら、土佐と高知が同じやって覚えときや」
「いやぁ、ついうっかりして」
 うっかりして忘れることではないはずだが、タカシの笑顔を見ていたら、俺としても笑うしかなかった。


 この岩場が気に入って、時間ができるとやってくる習慣ができた。仕事が忙しいわけでもなく、家族がいるわけでもなく、暇はいくらでもあるのだから、いつだって来られる。
 今日もひとりぶらっと来てみたら、遠くにタカシがいた。タカシのかたわらにいる大柄な若い娘がタカミちゃんなのだろう。なるほど、世話好きそうな姉御タイプの女の子だ。外見ではなく、中身が美江子さんに似ているのではないかと思えた。
「あ、タカミ……」
 もうひとり、女の子がいる。彼女も背は高いがすらりとしていて、都会的な雰囲気がした。彼女はタカミちゃんに声をかけようとし、そばに男がいると気づいてためらっているようだったので、俺は言った。
「きみはタカミちゃんの友達?」
「そうなんだけど……タカシって奴かな、あの男」
「本人がタカシだと言ってたよ」
「そしたらつきあうようになったのかな」
「デートしてるみたいだな」
 へええ、よかったね、と笑って、彼女は自然に俺の隣にすわった。
「タカシはタカミちゃんに片想いみたいに言ってたよ」
「そうなの? タカミはタカシが好きだけど、タカシはあたしになんか興味なさそうだって言ってた」
「すると、片想いだと思い込んでる両想いか」
「そしたらうまく行くよね」
「だといいね」
 そんなもの、俺にはなーんにも関係ないのに、なんだか嬉しいような心持ちになる。女の子は俺にキャンディをくれた。
「あたしは沙耶子っていうの」
「ありがとう。さやこさんか、いい名前だね」
 女子合唱部にそんな名前の先輩がいたような、と思い出しそうになっても思い出せないままに、俺も名乗った。
「俺はヒデ」
「東京から来たの?」
「茨城だよ」
 土佐から東京へ、東京から茨城へ、そのあとも北の国をさまよって、ここに来た。そこまでは話す必要もないので、それだけを告げた。
「そっか。関東だね。あたしも高校を卒業してからは、関東にいたの」
「それで標準語なんだね」
「なまってるけど、標準語は話せるよ」
「大学が東京?」
 なら、俺と同じだと言おうとしたら、彼女はかぶりを振った。
「あたし、この町ではちょっとだけ有名だったんだよ。ヒデさんはあたしのことなんか知らないだろうけど、生まれて育ったこの町では大ニュースだったの。あたしみたいな人は他にはいなかったから、故郷に錦を飾れよ、なんて激励されてさ」
「……錦ってのは?」
 あんたはあたしを知らないんだよね、という顔で見られても、たしかに俺は沙耶子を知らなかった。
「高校三年生のときだよ。この町で喉自慢大会があって、あたし、優勝したの。それで東京で演歌歌手になれって言われてさ、スカウトされたんだよね」
「ああ、それか」
「ちょうど高校を卒業する時期だったから、大喜びで東京に行ったよ。親は心配してたけど、プロダクションだってきちんとしたところだったし、近所の人たちも応援してくれるって言うし、沙耶子だったら絶対に売れるって言われたから」
「そっか」
「その話の結末は見えてる、って顔してる。ヒデさんはそんな世界を知ってるの?」
「知るわけないがかや」
「変な言葉」
 茨城で暮らすようになってからは、俺はほぼ土佐弁は使わなくなっていた。楽しい興奮や胸がはずむようなことや、明るい喧嘩をしなくなっていたからか。ごく初期のころには恵の前では口にしたけれど、次第に土佐弁は忘れていった。
 東京の学生だったころには、俺の方言を馬鹿にして笑う女もいた。だせっ、だの、田舎くさっ、だのと言われると、俺もかりかり怒っていた。
 けれど、今は変な言葉だと言われるのがなつかしい。沙耶子は俺の好みからすれば細すぎるものの、綺麗な若い女だからだろうか。歌手になれとスカウトされてもなんの不思議もない、あかぬけたルックスをしている。
「普通は知らないよね。知らないほうが幸せだよ」
 アマチュアのまんまで終わったのだから、俺は芸能界なんてものは知らない。演歌となるとなおさら知らない。知らないほうが幸せなのかどうかも知らなかった。
「東京にいたのってほんの三年ほどなのに、疲れちゃったよ。変な着物を着せられて、誰にだって愛想よくして、お酒のつきあいをやらされて、ホステスみたいな真似もやらされて、カラオケでデュエットのおつきあいもやらされて、社長の家のお手伝いさんみたいにも扱われて」
「デビューはしたのか?」
「CDを出すにはお金がいるってさ……」
「それだったらきちんとしたプロダクションじゃないだろ」
「そんなの、あたしは知らないもん。最初はそうだと思ってたんだもん」
「……そうか」
 よくある話、と言ってはいけないのだろうから、俺は口をつぐんだ。
「親はなんとかして、お金を出してやるって言ったよ。それで沙耶子が歌手になれるんだったら、って言ってくれた。だけど、東京で知り合った男のひとに相談したら、そんなのやめとけ、そんなのを信用するなんて、おまえは田舎者だって言われた。あたしはなんにもわからなくなって、故郷に帰ってきたんだ」
「結論は出してないのか」
「わかんないんだもん」
「タカミちゃんに相談するつもりで?」
「タカミは高校の同級生で、あたしが東京に行くって決まったときには、ファンクラブを作るって張り切ってたんだよ。だから、言えなかったの」
 帰省してきてタカミちゃんに会っても、正直には言えなかったのだそうだ。
「もうじきCDを出すから、そしたらものすごく忙しくなる。その前に骨休めしようってくにに帰ってきたんだよ、って言ったから、タカミは信じてる。そのときにタカシの話も聞いたんだ。いいよね、平凡に楽しそうで……」
「タカミちゃんってなにをやってるひと?」
「タカミんちはアパートを持っててけっこう金持ちだし、妹や弟が何人もいるから、お母さんの手伝いだって。こんな田舎にも家事手伝いがあるんだよ」
 ジーンズを穿いた長い脚を片方立てて、膝に顎を乗っけて、沙耶子はため息をついた。
「東京になんか行かなかったらよかった」
「帰ってくるってのもひとつの選択じゃないのかな」
「あたしもタカミみたいに? だけど、うちは金持ちでもないし、仕事が見つかるかな」
「若いんだからあるだろ。俺にだってアルバイトだったらあったよ」
「そうだね。でも……」
 華やかな世界を知ってしまったら、こんな田舎でくすぶっていたくないとの気持ちが高まるものなのだろう。その気持ちはわからなくもない。
「お金なんか出さなくても、CDは出せるの?」
「普通はデビューするのに金を出したりはしないだろ」
「売れるあてがあったら、でしょ?」
「そうなんだろうな。俺は知らないけど」
 もしも俺があんなふうにフォレストシンガーズを脱退したのではなかったとしたら。今でも彼らと親しくしているのだとしたら。
 フォレストシンガーズはプロのシンガー集団なのだから、そういったことには詳しいはずだ。乾さんだったらタカミの相談にも乗ってくれるだろう。俺は本当によく知らない世界を、彼らはよくよく知っている。
 売れてはいなくても、フォレストシンガーズはプロのシンガーズ。俺はそんな世界とは無縁のさすらいのアルバイター。あまりにもかけ離れた境遇を思うとくらっとしそうだ。
「あたしのCD、一枚だけでもいいから出したいな」
 小声で言う沙耶子の気持ちもわかる。俺だって……俺の歌が、フォレストシンガーズの一員としての俺の歌がCDになっていたら……したくもないそんな想像が浮かんで、沙耶子に応じる言葉は見つけられそうになかった。
 

2

世捨て人みたいなものなのだから、なるべく人とは関わりたくなかったのに。
「ヒデさん、明日は俺の誕生日なんですよ。タカミちゃんがごちそうを作ってくれるって言うんです。友達も呼ぶから、ヒデさんも来て下さいよ」
 断るべきだったのに、ふらっと心が動いたのは、俺も若いってことか。
「タカミちゃんとつきあうようになったんだな。よかったじゃないか」
「いやぁ、まあね」
 照れているタカシに、行くよと答えてしまった。
 ガキのころには友達のお誕生会なんてものにも招かれた。小学校のときには男友達の、中学校のときには女友達のパーティに招待されたこともある。高校生や大学生のときには、彼女のためにバースディプレゼントを買った。
 大学生になってからの男友達には、誕生日だからって特別なんにもしなかった。フォレストシンガーズの仲間たちだって、本橋さんが言ったから、なんにもしなかった。
「男同士で誕生日のなんの、気持ち悪いだろ」
「私は女だけど、私もなにもしないほうがいいんだよね」
「山田のプレゼントなんかいらねえよ」
 本橋さんが言ったからこそ、美江子さんも俺たちにプレゼントはくれなかったけれど、ごちそうを作ってくれたりはした。
 思い出したくもないと考えているくせに、どうしても思い出してしまう。較べてしまう。タカシの住まいである狭いアパートで、タカミちゃんに紹介されたり、他にも招かれている友達と話したりしていると、想いだけが過去にさまよっていきたがる。
 昔は俺も彼らのような若者だったけれど、今は世界がちがうんだ。俺はこんな場所にいてはいけない奴なのに、どうしてこんなところにいるんだろう。
「だからさ、こんな田舎にいるからなんだよな」
「それは言えてるよね」
 タカミとタカシのタカタカカップルと、タカミの友達、タカシの友達、それに俺。十人ほどの男女が小さな部屋にひしめいている。女の子たちは会社員だったり店員だったりで、男たちはタカシの友達なのだから大半が大学生だ。
 その中で異彩を放っているのは、ひげを剃ってこざっぱりした服を着ているつもりでも、むさくるしい俺。あとはもうひと組のカップルだった。
 男はアツノリ、女はホナミと名乗り、アツノリは小説を書いていて、ホナミは文芸雑誌の編集者だという。文学志向同士のカップルなのだから気が合うのであろう。ルックスのほうも、男は俺以上にむさくるしくもっさりしていて、女はだらしなく太っていてもっさりしている。外見的にも似合いのカップルだと、俺は最初は微笑ましくもない気分で彼らを眺めていた。
「ホナミの会社だって、同人誌に毛がはえたようなもんだろ」
「長州文学の旗手だとか言ってて、まあ、それなりにがんばってはいるんだろうけど、あたしのいるような会社じゃないよね」
「おまえはあの程度でいいんだよ。問題は俺だろ」
「そうだね、東京に行けたらなぁ」
「そういえばさ、沙耶子、あいつ、帰ってきてるんだって?」
 アツノリに問われたタカミが答えた。
「帰ってきてるってわけじゃなくて、もうじきCDを出すから、その前に故郷に帰ってちょっとだけのんぴりするんだって」
「CD出すってほんとかよ?」
「見栄を張ってるんじゃないの? 沙耶子が東京に行ってから何年たつのよ? そんなに長くデビューできないなんて変じゃん」
「修行してたらしいよ」
 どうだかわかるもんか、とアツノリとホナミは口をそろえて冷笑し、ホナミが言った。
「沙耶子はほんとは風俗にでもいたんじゃないの? 歌手になるだなんて大口叩いて東京に行った女が落ちる、お決まりコースだよ」
「沙耶子じゃどうしようもないよな。その点、俺だったら東京に行ったら、すぐさまベストセラー作家になれるんだけどな」
「あたしだって、今でも東京の超有名文芸出版社から誘われてるんだから、すぐさま辣腕編集者になるよ」
「おまえには無理かもしれないけど、俺はベストセラーを出すよ」
「そしたら、あたしは優雅な主婦になるの?」
「誰がおまえなんかと結婚するって言ったよ」
 ふたりがもめはじめた隙に、俺はタカシに尋ねた。
「このふたりっておまえとはどういう友達なんだ?」
「アツノリさんは俺と同じ高校を卒業して、俺よりも二年前に同じ大学に入ったんですよ。ホナミさんはアツノリさんと同じ学年です。ホナミさんも関東の出身だったはずですよ」
「先輩カップルなんだな」
「ええ、まあね」
 含みのありそうな顔をしている意味は、わからなくもない。俺は再び、アツノリとホナミの会話に耳を澄ませた。
「書きはじめればじきに完成するんだよ。だけど、こんな田舎にいたら発表の場もないだろ。書く気にならないんだよな」
「うちの本に載せればいいんじゃない?」
「おまえんとこの本なんかに、俺の傑作を載せられるかよ」
「それもそうだけど、あたしが中央の文芸誌の編集者になったら、あっちゃんの小説を売り込んであげるのにね」
「おまえに売り込んでもらわなくても、むこうから頭を下げて頼みにくるって」
「あたしもだよ。東京に行きさえすれば、一流雑誌の編集者になれるのにな。そうなったらあっちゃんなんか捨ててやろっと」
「俺だってベストセラー作家になったら、おまえみたいなブスとはつきあってねえよ」
 これはこれで一種の痴話喧嘩なのだろうか。そのわりには辛辣な口調で言い合っているカップルを、俺はぼけっと見つめていた。
「あたしがブスだなんて、反語にしたってよく言うよ。あんたみたいなルックスの男にはもったいない美人だって、みんな言ってるんだよ」
「それはお世辞だろ。俺だって、あっちゃんほどのいい男が、かっこよくてハンサムで才能もある男が、なんであんなデブとつきあってるんだって言われるさ」
「あたしはちょっと太ってるけど、そこが愛嬌なんだって母さんも父さんも言うんだよ。これで痩せたらカンペキになりすぎて、むしろ男のひとに敬遠されるわよって母さんが言ってた」
「俺もすこし太ってるけど、男はこのぐらいのほうが貫禄があっていいんだよな」
 よく聞いていると、ふたりともに自分のことしか言っていない。ジョークで言っているのかとも思ったのだが、大真面目に言っているらしい。
 腹の出たもっさりした男と、ぼってりだらっと太った女、お世辞にでも美人だのハンサムだのとは言えない顔をして、自惚れだか勘違いだか、本気でそう思い込んでいるのならば世界一の幸せ者だ。学生時代にも轟ジザベルとかいう勘違い女がいたのを思い出して、小声で笑ってしまった。
「なにがおかしいの?」
 ホナミにきっと睨まれて、俺は言った。
「そしたら東京に行けばいいんじゃありません?」
「もうすぐ行くよ」
「アツノリさんって、小説は書いてるんですか?」
「じきに書くんだよ。ただいまは構想を練ってるところだ」
「ホナミさんが誘われてる出版社ってどこなんですか」
「あんたなんかの知らない会社だよ」
 はーん、ふーん、と応じると、ホナミがいっそうきつい顔になって俺を睨む。美江子さんがこんな表情をすると綺麗だったけれど、ホナミだと迫力もなんにもない。美人が怒ると美しく、不美人が怒るとなおさら醜いとは真理なのだろう。
「中央の一流出版社の名前くらいは知ってますよ」
「あんたって本は読むの?」
「近頃は読まないけど、出版社の知識はありますよ」
「文芸専門出版社なんか知らないだろ。しゃしゃり出てこないでよ」
「あんたは高校ぐらいは出てるのか」
「いや……」
 東京の大学を出ていると言えば、どこの大学? と問われるであろう。俺の卒業した大学は俳優や歌手や作曲家といった方面で多数のプロを輩出しているので、名前はまあまあ知られている。だが、勉学のほうは医学部と法学部と理学部以外はたいしたこともなくて、自慢にもなりはしない。
 まして俺はただのアルバイター。心のどこかには、こんなふうになっている俺は卒業生たちの面汚しだという気持ちまでがあって、口にはできなかった。
「今どき中卒なの?」
「いかにも頭の悪そうな顔してるもんな。あんた、出身はどこ?」
「あのあのあの……」
 口をはさんだのはタカシだった。
「ヒデさんは東京の大学を卒業してるんですよ。高卒じゃなかったら中卒って……」
「だったらなんで言わないんだよ」
「どうせつまんない大学だろ」
 会うと挨拶をしたり世間話をしたりする仲になっていたから、タカシには俺が東京の大学を卒業したと話した。タカシとしては俺を軽視しているアツノリとホナミを見かねて口出ししたのだろうが、アツノリは険悪な顔になった。
「つまんねえ大学を出てるのが自慢かよ。寂しい男だね」
「下劣な男だよね。東京の大学を出たって、今じゃこんな田舎の工場で働いてるんだろ。なにか悪いことでもして逃げてるんじゃないの?」
「前科があったりして?」
「犯罪者だったりして? 本名はなんていうの?」
「よく見ると下卑た面してるよな」
「あのっ、アツノリさん、ホナミさん、あのあのっ……」
 止めようとしているタカシの肩をアツノリがどんっと突き、小柄なタカシがどてっと倒れる。タカミちゃんはタカシに駆け寄って助け起こし、他の客たちもタカシを取り囲んだ。
「タカシ、タカミちゃん、ごめん。俺は帰るよ」
「逃げるの?」
「図星だったんじゃねえのか? 自首したほうがいいぞ」
 人間としては褒められたことをしてはこなかったけど、俺は犯罪者ではない。逃げるのでもない。このままここにいれば、おまえをぶん殴ってしまいそうだからだ。
 心で言ってタカシの部屋から出ていく。アツノリが追ってきたら、昔のヒデが蘇ってしまう。昔の俺だったらあんな奴には、口をきく前に殴りかかっていたかもしれない。今だってあいつをぶん殴りたくて拳がうずいていた。
「な、ヒデ、世の中には殴る値打ちもないって奴がいるんだよな」
「ああ、まあ、わかる気がしますよ。俺は殴る値打ちのある奴ですか」
「俺がおまえを殴ったりしたら、殴り返されて顎だか頬だかを骨折しそうだな」
「だけど、乾さんだったら俺を殴るべきだと決めたら殴るでしょ」
「どうだろうね」
 なんの話の流れでああなったのか、乾さんとかわした会話を思い出す。そうですよね、乾さん、アツノリなんて奴は殴る値打ちもない男だ。東京に行けば、小説を書けば、実行もせずに口ばっかりで、大言壮語しているだけの奴を殴ったら、俺の拳が傷むだけだ。
「……おまえなんか、殴ったら俺のげんこつが痛いだけだよ」
 フォレストシンガーズを脱退すると告げたときに、吐き捨てたのは本橋さんだった。俺はアツノリと同類か。あの時点で俺は、先輩に殴ってももらえない見下げ果てた奴に成り果てていたのだろう。
 タカシのアパートから遠ざかっていく俺に、アツノリはついてこない。あいつを殴ったとしたら、俺が俺自身を殴ったような気になるのか。そうなのだとしたらなおさら、あんな奴と喧嘩はしたくなかった。


 人とはなるべく関わらないほうがいい。流れ者になって学んだはずなのに、俺には学習能力がなかったのだろう。今回は身にしみたのだから、この次に行く場所では誰とも親しくしないでおこう。
「あれぇ? ヒデさん」
 工場には辞職届けを出し、ささやかな荷物をまとめて早朝のバスに乗り込むと、うしろのほうの席に沙耶子が腰かけていた。
「タカミに聞いたよ。アツノリくんと喧嘩になりそうだったんだってね。ここにすわらない?」
「きみは東京に?」
「うん、そのつもり」
 ならば、駅につくまでのつきあいだ。俺は沙耶子の隣の席にすわった。
「あたしもアツノリとホナミには会ったよ。あたしは別に親しくもないんだけど、タカミの彼の大学の先輩だったわけでしょ。あたしは愛想よくするのは慣れてるから、にこにこ笑って相手をするんだよね。そしたらあいつらは図に乗って、おまえみたいなブスが東京で歌手になれるわけねえだろ、だまされてるだけだよ、だとかってせせら笑うの」
「アツノリって奴にはホナミが美人に見えてるんだろ。すると、沙耶子さんがブスに見えるんだよ」
「なるほど。って、そうでもないみたいだよ」
「ホナミにブスだって言ってたな。てめえはハンサムだとか言ってたけど、あいつの家の鏡がゆがんでるんだよ」
「そうかもね」
 ひとしきりアツノリとホナミの悪口を言って、沙耶子は朗らかに笑っていた。
「あんな奴らがなんて言ってもいいの。あたしはうちでひとりでゆっくり考えた。今のプロダクションはまともなところじゃないのかもしれない。だからって諦めなくてもよくない? 演歌歌手のオーディションだとかもあるんだから、今のプロダクションはやめて、アルバイトをしながらデビューする道を探すの」
「俺はそれが正しいのかどうか知らないけど、俺の……」
「ん?」
「いや、いいよ」
 俺のもとの仲間たちも、そうやって努力してプロになった、俺はなんにも努力などせずに、途中で投げ出したからこうなった。因果応報ってやつだ。わかっていたのに、いまだ後悔に苛まれているとは、俺って奴は度し難い。いや、いいよ、とごまかしておくしかなかった。
「そうするって決めたから」
「うん、がんばれよ」
 自分で選んだ道ならば、後悔したってかまわない、そう言っていたのも乾さんだったか。転落して風俗にってのもおおいに考えられるけれど、沙耶子のような美人だとむしろそうはならないと、俺も楽観的に考えたかった。
「ヒデさんはどこに行くの?」
「九州にでも行こうかな」
「……ヒデさんにも事情が……ううん、いいわ。がんばってね」
「きみもね」
 タカシの大学もあり、大きな駅もある街にバスが到着すると、沙耶子は言った。
「早く来すぎたよね。お茶っていっても、田舎の店って朝は遅くて夜は早いんだ。どうしようか」
「あそこのコンビニが開いてるよ。なにか買って公園に行かないか」
「なんだかヒデさんとは別れがたいの。あたしの好みだからかな」
「俺はアツノリ並みのむさくるしい男だろ」
「見た目は近いかもしれないけど、よーく見たら大違いだよ」
 同じだよ、と呟いてコンビニに入っていく。俺も沙耶子とはこのまま別れてしまいたくなかった。
 コンビニで朝食になりそうな握り飯やお茶を買い、近くに見えている公園に足を向けた。ひんやりした朝の空気がいい気持ちで、寒いほどではなかったので、ふたりしてベンチに腰を降ろした。
「電車の時間まではまだあるし、ラヴホだったら知ってるんだけどな」
 聞こえないふりをして、俺は言った。
「沙耶子さんは歌がうまいんだろ。歌ってくれよ」
「ヒデさんは歌は好き?」
「俺は下手やきに」
「やきやきやきに」
 どうしこうも思い出すんだろう。沙耶子が俺の土佐弁を真似ると、幸生が似たようなことをやっていたのを思い出す。不快というよりもただなつかくて、俺は目を閉じた。
「沙耶子さん、歌って」
「こんなのってどう?」
 演歌を聞かせてくれるのだとばかり思っていたから、意表をつかれて目を見開いてしまった。

「When I was young
 I'd listen to the radio
 Waitin' for my favorite songs
 When they played I'd sing along
 It made me smile.

 Those were such happy times
 And not so long ago
 How I wondered where they'd gone
 But they're back again
 Just like a long lost friend
 All the songs I loved so well.

 Every Sha-la-la-la
 Every Wo-o-wo-o
 Still shines
 Every shing-a-ling-a-ling
 That they're startin' to sing's
 So fine.

 When they get to the part
 Where he's breakin' her heart
 It can really make me cry
 Just like before
 It's yesterday once more.」

 カーペンターズではないか。我知らず俺も口ずさんでいたのは、沙耶子はおのれの美声に酔っていたのか、気づいていなかったようだ。
「えへっ、うまい?」
「ああ、最高だよ。演歌じゃなくてポップスの歌手にもなれるんじゃないかな」
「あたしは演歌歌手になりたいんだもん」
 英語は大の苦手だったけれど、タイトルの意味くらいだったらわかる。「昨日よもう一度」。

「Lookin' back on how it was
 In years gone by
 And the good times that I had
 Makes today seem rather sad
 So much has changed.

 It was songs of love that
 I would sing to then
 And I'd memorize each word
 Those old melodies
 Still sound so good to me
 As they melt the years away.

 Every Sha-la-la-la
 Every Wo-o-wo-o
 Still shines
 Every shing-a-ling-a-ling
 That they're startin' to sing's
 So fine.

 All my best memories
 Come back clearly to me
 Some can even make me cry.

 Just like before
 It's yesterday once more.」

 ホナミのようなのは女だとも思わないが、沙耶子とだったら寝たい。彼女が口説いてくれているのだったら、どうしてそうしてはいけないのか?
 いや、たまには強がっておこう。俺は昨日になんか戻りたくもないけれど、ほんのすこし触れ合った沙耶子が「ヒデさんに出会った昨日は素敵な日だった。もう一度会いたいな」みたいに考えてくれれば嬉しい。そのためには抱いてはいけない。
 俺が俺である限り、昨日を何度やり直しても同じだろうけど、俺にだって乾さんみたいなかっこつけはできる。沙耶子もしつこくは言わず、気持ちよさそうに空に向かって声を張り上げていた。


END









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~ Comment ~

NoTitle

英語が大の苦手なのに、この歌は見ながら歌えてしまうのは、
カーペンターズがそれだけ有名でいろんなところで流れているからでしょうか。
ステキな歌い手は早く亡くなってしまうことも少なくないですね。
ヒデも辞めなければよかったのに……でも彼女が妊娠したら……難しいですね。
子供にだって会いたいですよね。
ヒデの話は切ないです。
恵さん、たまには3人で食事を!


今日テレビでものまねをやっていまして、
FIELD OF VIEWのボーカルが「突然」を歌ったのです。
「おぉぉぉ!」と、懐かしさのあまり興奮して聞き入ってしまいました。
見た目も声も全然変わっていなくて、46歳とは思えぬ若さでした。
しかも20年前というのに気付いて「懐かしすぎる」としみじみ感じました。
歌詞も「カセットのボリューム~」とか……現代っ子はカセットを知らないそうです。
あと巻き戻しというのも知らないとか。
時代は流れましたね。レコードなんか化石ぐらいの感じですかね。

↑上のものまね番組の前には動物の番組をやっていて、
困った顔の猫が登場していました。
か、かわいい……本当に困ってる。たまらない。

先日額にズラみたいな模様の猫をペットショップで見かけて爆笑してましたが、
困った顔の猫はそれ以上でした。

ハルさんへ

いつもありがとうございます。
カーペンターズ……兄さんのほうはどうしているのでしょうね?
もうカーペンターズだと知らないひともいるのかなぁ。

神さまは才能のあるひとに嫉妬して、早く連れていってしまったりするのかとも思います。

ヒデの娘、瑞穂については重くならないように書いてみてはいるのですが……ヒデの元妻、恵のほうのわだかまりはなかなか解けそうにありません。

FIELD OF VIEWってちょうど、私があまり音楽を聴かなかった時期に売れていたんですよね。ですから、よくは知らないのですが。レンタルしてきてCDは聴きました。私のウォークマンにはベストアルバムを入れています。

カセットかぁ、そうでしょうね。
以前「私が子どものころにはパソコンなんてなかったよ」と言ったら、中学生にびっくりされましたから。

レコードはもはやマニアのものですよね。
我が家には二、三枚保存してありますが、プレイヤーがないから聴けませんし。

猫といえば先日、小学校の大根畑で大根の葉っぱを食べている猫を発見。
怖い顔をしたブス猫でしたが、不細工猫も可愛いんですよねぇ。
面白い顔をしたのも、ぶすくれたのも、猫は猫であるだけで、猫好き心を萌え萌えさせるんですよね。



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