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2010/4/27

フォレストシンガーズストーリィ


 ○十数年前の出来事です。
 
 寒い冬の日に、栃木県宇都宮市のとある町に女の子が誕生しました。山田家のはじめての子供は美江子と名づけられ、すくすくと育っていきました。

 それから一ヶ月ほど後、東京都内のとある町に男の子が誕生しました。
 本橋家の大柄な両親には、小学生にしては大きな双生児の息子がおりまして、栄太郎と敬一郎という名を持っていました。誕生した三男は真次郎と名づけられ、すくすくと育っていきました。

 それから数日後、石川県金沢市のとある町の、乾家にも男の子が誕生しました。両親と祖母のもとに生まれたはじめての子は、隆也と名づけられ、夜泣きだの疳の虫だので大人たちを悩ませつつも、彼もまたすくすくと育っていったのです。

 それから約一年後、高知県高知市のとある町にも男の子が誕生しました。小笠原家のはじめての子供は英彦と名づけられ、すくすくすくすく育っていきました。

 それからまた数日後、三重県北牟婁郡のとある町の本庄家にも男の子が誕生しました。希恵という名の娘を持つ両親にとっては初の男の子は、繁之と名づけられ、すくすく育っていきました。

 そしてまた一年ばかり後、神奈川県横須賀市のとある町の三沢家にも、はじめての子供が誕生しました。彼の名は幸生。幸多き人生を送れと名づけられたちっちゃな男の子も、すくすくすくすく育っていきました。彼は赤ん坊のときから口数が多かったとか?

 そしてそしてその数日後、北海道は稚内市のとある町の木村家にも男の子誕生。彼も両親にとっては初の子供です。章と名づけられた赤ちゃんも、すくすくすくすく、小さいなりに元気に育っていきました。

 山田美江子、本橋真次郎、乾隆也、小笠原英彦、本庄繁之、三沢幸生、木村章、ひとりの少女と六人の少年は、多少はまがったり歪んだりもしたものの健やかに成長し、高校を卒業して東京のとある大学へと進学します。
 それぞれにきっかけがあり、同じ大学の同じ合唱部に入部した彼らは、美江子、真次郎、隆也が三年生のおりに全員がそろいます。
 年長の三人が大学を卒業する間際に、真次郎と隆也が英彦、繁之、幸生を誘います。英彦と繁之は大学三年生、幸生は二年生。章は一年で大学を中退して行方不明になっていたのですが。
「俺たち五人でヴォーカルグループを結成しよう。プロを目指して進もう」
 真次郎のその言葉に、他のみんなもうなずいて、そうしてフォレストシンガーズが誕生したのです。


 プロのシンガーズになりたくて、なれなくてつらかった日々。
 そのころに英彦が脱退し、代わりとして章が参加します。
 音楽事務所の社長に見出された形で、真次郎二十四歳の年にフォレストシンガーズデビュー。
 デビューしたからといってたやすく売れるものでもなく、苦悩の道が続きます。
 そんな彼らの学生時代から、アマチュア時代、プロとなってからの時代。だんだん大人になっていくフォレストシンガーズの成長物語?
 第一部「翼を下さい」で幕を開けるストーリィには、本編も番外編もあります。時にはちょこっとファンタジックで現実離れした物語もあります。
 フォレストシンガーズの五人プラス美江子と英彦、のみならず、番外編では彼らにまつわる人々の逸話も書いています。

真次郎
「フォレストシンガーズのリーダーです。顔については言いたくもないけど、たくましくて背が高くてかっこいいと言ってくれるひともいるわけで……いや、顔ではなく歌は喉だ。声だ。俺はバリトン担当。俺の歌を聴いて下さい。フォレストシンガーズの歌をお聴き下さい」

隆也
「顔については俺もまあ、言及するほどでもないんですよね。痩せ型長身の部類ではありますが、俺たちはルックスが売りではない。俺も歌です。喉で勝負です。澄み渡る美しい声の持ち主と自他共に認める乾隆也のテナーヴォイスで彩る、フォレストシンガーズの歌を聴いてやって下さい」

繁之
「はい、俺は顔も体格もごくごく凡庸と申しますか、凡庸以下だって……こともないとは思いますが。俺はフォレストシンガーズのベースマン。少々頼りないバスですが、この声と歌で仲間たちに貢献します」

幸生
「先輩たちってば謙遜しちゃってさ。俺は謙遜は性に合わないから、自画自賛しちゃおっと。俺はちびですけど、可愛いのが売り。それ以上の売りものはこの声です。基本はテナー。テナーとはいってもいろんな声が出るんですよ。甘く高い女の子みたいな声も出せます。俺たちの売りはこの歌、俺の声あってこそのこのハーモニーです。一度ではもったいない。二度、三度、百度でも千度でもフォレストシンガーズの歌を聴いてね」


「顔が……いや、いいんですよ。俺は顔がいいとか言われたりもするけど、やっぱり売りは声なんだから。天まで突き抜けるハイテナー、ヘヴィメタヴォイスが俺の持ち味です。顔なんか見なくていいから、ちびだとか脚が短いだとかも言わなくていいから、ひたすらに歌を聴いて下さい。歌にだけは俺たちは自信があります」

美江子
「なーんて、みんなして顔についてはひがんでますけど、そうです。フォレストシンガーズの歌は世界一。マネージャーの私が断言します。フォレストシンガーズの歌世界に浸って下さいね。ああ、だけど、文章では……ってのはまあ、お気になさらずに、としか言いようはないのですけどね」

英彦
「俺もテナーなんですけど、俺も昔は、ヒデってけっこうかっこいいかな、とも言われたんですけどね。背も低くはないし、脚だって長いほうなんだけど、それがなんだって言うんだよ。まっこと、フォレストシンガーズは最高やきに。俺がいなくなったって、フォレストシンガーズは世界最強だぜよ。ってね、土佐弁でアピールしてみました」

 それでは、ごゆるりとフォレストシンガーズストーリィを。
 楽しんでお読みいただければ、著者としましてはそれに勝る喜びはありません。

本編に続く


 
 

 


 
 
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~ Comment ~

NoTitle

こんにちは、いつもありがとうございます(^-^)
フォレストシンガーズって、どんな集まりなのかな…と漠然と思っていたところにこのページを読んで、なんだかイメージが膨らみました。

あかねさんのサイトは、こういう作品紹介のページが豊富で親切なので、作品数が多くても物怖じせずに入っていけそうです!
読破めざして少しずつがんばります~♪

読破と言っていただけると……

牡蠣ひろみさま

来ていただいて読んでいただいて、
読破とまで言っていただいて、
とーっても嬉しいです。

100の質問とかキャラクター紹介とか「こんなお話です」とか、
そういうのを書くのも私の趣味のひとつなんですよ。
短くまとめるのは苦手ですけど、
「あらすじ」など読んでいただいて、
小説も読んでいただくとますます嬉しいです。
よろしくお願いします。

NoTitle

なるほど、とりあえずちょこっと掴めた感じがしました!!
ゴスペラーズとかのイメージのヴォーカルグループという事でいいんでしょうか?
でも文章で音楽の世界を表現するってすごいなぁと。
まだこれから読んでいくので、とっても楽しみです。
  • #1924 ぐりーんすぷらうと 
  • URL 
  • 2013.11/23 12:00 
  •  ▲EntryTop 

ぐりーんすぷらうとさんへ

コメントありがとうございます。
こういうのも読んでいただけて嬉しいです。

日本ではメジャーなヴォーカルグループはそんなにはいないようですが、外国や日本の男性グループのあっちやらこっちやら、ちょっとずつ加えてブレンドしたようなグループです。

声や音楽を文章であらわすのって、ほんとむずかしいですよね。
もの書きキャリアだけは長いのですが、まったくの未熟者ですので、それでもよろしければおつきあいいただけると、とてもとても嬉しいです。
今後ともよろしくお願いしますm(__)m
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