ショートストーリィ

夢月亭清修さんの企画に参加させていただきました/陽炎レールウェイ

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夢月亭清修さんの「夢月亭~下手の横好き」で企画しておられる、like a Sound Novel♪に参加させていただきました。

百景/「陽炎レールウェイ」
この曲からストーリィを作るという企画です。
曲の動画は夢月亭さんのサイトにあります。


「陽炎レールウェイ」

 線路に耳をつけてみる。
 遠く遠く遠く、なにかが近づいてくるような気がして、さらに耳をくっつける。

 なんだろう、音? 音楽?
 たたたたたたたたたたたたたたたた、「た」だけで表せるリズム。それが心地よくて、どこかへ連れていかれそうになる。

 このリズムはなにかを思い出させる。なんだろう……ゆらゆら、陽炎? 
こうしていると……気持ちよすぎて寝てしまいそうだ。

 メロディではなく、リズムが作り出す音楽。リズムだけではなく、廃線跡の線路という独特な空気や周囲の景色もあいまって、現実ではないような世界が形作られていく。

「……」
「…………」
「………………」
「………」

 言葉にならない声が聞こえてきたような気がして、線路にうずくまっていたのをごろんと仰向いてみた。

 この線路を陽炎に包まれた列車がやってきて、さらっていってくれればいいのに。行く先はそう……あの空だ。空にも陽炎が立ちのぼり、すべてを包み込む。

 耳が線路から遠ざかっても、リズムは続く。全身も心も陽炎と音楽に包まれる。きっと、今、時は止まっているはず。

END


夢月亭さん、楽しい企画をありがとうございました。
文字人間の私には曲を物語にするというこころみはむずかしかったですが、勉強にもなりました。







 
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~ Comment ~

NoTitle

こんばんは!
この度は企画に参加してくださってありがとうございます♪
早速曲と一緒に味わいました^^

これは色々な読み方ができる内容で面白いですね!
廃路線なのに音が聞こえてくるって少しだけホラー要素あると思いますし、語り部が自殺志願者のようにも感じられました。
一方で周辺の風景を想像すると優しくて、語り部の感情も自由気ままを満喫しているようにも――空への想いを感じさせる一文や末尾の一言はポジティブな感情としても受け取れました^^

なんか五回くらい読んじゃいました。笑
近日中に紹介記事を書きますので、UPしたらまた報告しますね♪
素敵な文章をありがとうございました。

NoTitle

私も参加すると言ったんですが、なかなか文章が浮かんでこなくてそのままになってました(爆)

廃線跡とか好きです!
線路に耳をつけて、音を聞く。いいですね。
陽炎列車に連れ去らってほしいという感情も分かります( ´∀`)bグッ!
いつまでも耳に残る音楽、時が止まってるはずっていう終わり方も好きです。

またお題の曲がすごく心地いいですよね。
春にぴったりというか、のどかな日に列車に揺られている感覚になります。
私も何か思いついたらUPしよう……。(できるかな…… 

夢月亭清修さんへ

五回も読んで下さったとのこと、ありがとうございます。

敢えてこの語り手が何者なのかは書かなかったのですが、本当は人間ではなく、森の小動物だったり、なんて設定にするともっとむずかしそうなので、断念しました。

リズムだのメロディだの廃線跡だの、人間でないとそんな言葉もつかえませんものね。

自殺願望というか、どこかへ行ってしまいたい、どこかへ連れ去られたい……みたいな願望はあるみたいです。
他力本願ともいえますね。(^^;)

私のほうこそ楽しい企画に参加させてもらえて、紹介もしていただけるとのこと、重ねてありがとうございました。

たおるさんへ

こちらも読んでいただけて、ありがとうございます。
夢月亭清修はたおるさんのブログに書き込みしておられて、そこからお知り合いになれたので、そういう縁も嬉しいです。

小樽で廃線跡を見たことがあります。
福知山にも廃線跡があって、歩けるコースになっているそうですので、行ってみようかなと。
私も廃線跡、興味があります。
ひとりで歩くと怖そうですが。

って書いていたら、たおるさんが廃線跡をひとりで歩いている女性を書かれたとしたら……なんて想像してしまいました。
この「陽炎レールウェイ」も、たおるさんもぜひ書いて下さいね。楽しみにしています。



呼び捨てにしてしまってます

たおるさんへのお返事で、夢月亭清修さんのお名前に敬称をつけていませんでした。

わわわわわ、すみません。
訂正しておきます。
夢月亭清修さんっ。

NoTitle

↑wwww
めっちゃ笑いました。w
ペンネームをフルネームで呼び捨てにされるのって新鮮ですね。w
呼び方なんて全然気にしませんので、大丈夫ですよ~^^

そうそう、紹介記事UPしましたので是非ご確認くださいね♪

NoTitle

私も5回くらい・・・^^
そうそう。金属って、微妙に音を伝えるんですよね。鉄琴とか。
電車にさらわれて行く空。行ってみたいようなちょっと怖いような・・・翼がないから?
あかねさんの世界を堪能させていただきました^^

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

夢月亭清修さんへ

申し訳ありません。
送信してしまってから気づきました。

ご紹介下さったのですね。
あとからまたゆっくり伺います。
ありがとうございました。

けいさんへ

コメントありがとうございます。

線路に耳をつけて……というイメージがなんだか好きなのですが、そうやって仰向けになって空を見上げるっていうのは、それだけでもちょっと怖い感じはしますよね。

私は高所恐怖症のケはないんですが、高いところで上を見るほうがむしろ、あの空に吸い込まれそうで怖いです。
翼があるってのはどんな気持ちなんでしょうねぇ……。

鍵コメTさんへ

そうなんですねぇ。
……そっかぁ。

その土地には行ったことがあったかなぁ。
車でだったら通ったことがあるような気もするのですが、記憶が曖昧です。
いつか、もし……そのときには、ということで。

いろいろと大変なこともたくさんあるようですけど、ぼちぼちがんばって下さいね。
がんばりすぎない程度にね。くらいしか言えなくて、すみません。


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