番外編

FS超ショートストーリィ・四季のうた・真次郎「秋の空」

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フォレストシンガーズ・超ショートストーリィ・四季のうた

「秋の空」

 ステロタイプだと言われそうだが、空を見上げていると思う。

 女心と秋の空? 男心と秋の空? 両方か。
 ま、どっちでもいいか。真次郎の男心は移ろって、意識は雲に向かっていく。

 天高く馬肥ゆる秋。
 
 巻雲、巻積雲、巻層雲。
 高積雲、高層雲、乱層雲。
 層積雲、層雲、積雲、積乱雲。

 イワシ雲、ウロコ雲、飛行機雲、ひこうき雲という歌もあった。

「白い坂道が空まで続いていた
 ゆらゆら陽炎があの子を包む
 誰も気づかずただひとり
 あの子は昇っていく
 なにも恐れない そして舞い上がる

 空に憧れて空を駆けてゆく
 あの子の命はひこうき雲」

 この続きは哀しいから歌わない。

 そんなことがおまえにもあったんだな、俺にはそんな経験はないけれど、好きだった女の子が若くして天に昇っていってしまった。そんなことが……と、幸生の失恋を思い出した。

 好きだった誰かがいなくなってしまう、永遠に会えなくなってしまう。
 深い深い哀しみ。比較するようなことではないけれど、そんな哀しみはまだ知らず、女心と秋の空なのか、男心と秋の空なのか、と悩んでいる俺は、ひょっとしたら幸生以上にノーテンキなのか?

 ノーテンキでいられるって幸せなんだよな、と真次郎はふと思った。

SHIN/21歳/END






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~ Comment ~

NoTitle

これはユーミンの、あの歌ですよね。
(たしか)高校生の時に作った歌だと聞いて、改めて彼女の才能に驚愕した覚えがあります。
一度聴いたら耳から離れなくて、ちょっと辛いけど。

そうかユキちゃんにもそういう思いでがあったんですね。
そんなユキちゃんの心情をふっと思い出すシンちゃんも、なんだか優しいじゃないですか。秋だから?

ノーテンキなほうが、人生楽に過ごせますよね。そうなりたい。
でも、ノーテンキになるには、なかなか才能が要りそうです><

limeさんへ

いつもコメントありがとうございます。

歌手としては中島みゆきさんのほうがずーっとずーっと好きですけど、歌詞を作る才能だけはユーミンのほうが上かなと思います。
ユーミンの歌はあまりよく知らないのですけど、印象的な歌詞が多いですものね。

秋はセンチメンタルになりますね。
ユキは基本、いい加減のかたまりですから、そんな想い出のひとつくらいはあったほうがいいかなぁ。ないほうがいいのかな?

私も基本、ノーテンキですけど、もっとこう、大切なところでノーテンキになれたらいいんですよね。むずかしいです。

NoTitle

人の心は移ろいゆくもので。
そういう生き物だと達観することも大切ですよね。
男にしても、女にしても。
そういうことは変わらない。
男女ともに変わっていくことこそが未来へいくものですからね。
ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

LandMさんへ2

最近ますますさびれております当ブログにご訪問いただきまして、コメントもいただけてとーっても嬉しいです。

そうですよねぇ。
男も女も、人間である以上は心は移り変わっていく。
ちょうどあの雲のように。

人間はなんでもかんでも、あのなんとか、を人になぞらえるものなのだな、なんてことも、コメントいただけて改めて気づきました。
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