* Novel List

NovelListは小説の第一番目の記事にユーザー タ グ  を設定することで自動作成される、掲載小説の一覧ページです。
  ⇒NovelList のサンプルページ
詳しくは作者ブログ 五つの基本設定 『4.Novel List のための設定』をご参照ください。

NovelListのリンクボタンが不要な場合はスタイルシートの末尾に以下を追加してください。
.go-novel { display : none!important ; }

小説関連の表示が全て不要な場合はスタイルシートの末尾に以下を追加すると消えます。
.delete { display : none!important ; }

※尚、ユーザー タ グ を設定するとこの説明文は表示されなくなります。

  ショートストーリィ(雪の降る森)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.05 ~  執筆
フォレストシンガーズ「雪の降る森     ---another」 真夜中にラジオをつけたら、大好きな大好きなひとの声が聞こえてきた。「秋の夜長の楽しみは、読書ですよね」「いいえ、音楽です」 ひとりは大好きなひと、ひとりは興味のないひと。ふたりともに大好きなひとだったらよかったのになぁ。ううん、それよりも読書だと言っているほうのひとと、私がお喋りしているんだったらいいのにな。たちまち、私は空想の世界へ旅立って...

 フォレストシンガーズ「雪の降る森-another」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(グラブダブドリブ)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.06 ~  執筆
フォレストシンガーズショートストーリィ7つ、というのがあります。フォレストシンガーズストーリィ1-第一話「はじまり」私にとっては同じくらいに愛着のあるグラブダブドリブも、6つのショートストーリィにしました。第一話・司「雪の朝」第二話・ジェイミー「プルシアンブルー」第三話・ドルフ「少年」第四話・ボビー「Coin toss」第五話・悠介「個人教授」第六話・真柴豪(グラブダブドリブのプロデューサーです) 「りばいばる」...

 グラブダブドリブ・ドルフ「少年」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  別小説  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.08 ~  執筆
「Lightning・第三話」1・楽人 初体験は緊張するもので、僕の身体は強張って、声は上ずっていた。「いいんです。僕はみんなの足手まといになるんだから、置いていってくれればいいんですよ」「療養すればよくなるさ。俺は北へ行くつもりだけど、おまえが達者になったら迎えにきてやるから」「おためごかしはやめて下さい」「そんなんじゃねえよ」「そんなでしょ? ねぇ……楽しかったですよね。僕はあなたが好きでしたよ。好きだっ...

 「ラクトとライタ」第三話  』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  novel  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.09 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ324「人の縁とは」1 ネットには疎いだなんて言っていると、時代に置いていかれそうだ。時の流れについていけないよ、と嘆いていたヒデだってブログをやっているのに。 疎いとはいってもメールだってやるし、インターネットを見たりはするのだが、ややこしいことになるとお手上げで、面倒になってくる。ブログってものにしても、知らない人間の日記を見るのは覗き趣味みたいだ。 文章を書くのは苦...

 小説324(人の縁とは) 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  連載小説1  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.10 ~  執筆
「We are joker」24 毎日のようにケーキに触れていても、やっぱり好きだ。恵似子がアルバイトしている店のケーキはリーズナブルで美味だと評判もよくて、人気がある。香苗が恵似子のために選んでくれたチョコレートケーキは、恵似子の好物でもあった。 なのに、なんだかおいしくない。香苗ちゃんと武井さん、楽しそうだな、私なんかいないほうがいいのかな……つい、そう思ってしまうと食欲が失せる。「えっとね、私、帰ろうかな」...

 「We are joker」24  』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(しりとり小説)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.11 ~  執筆
しりとり小説34「ディドリーム」 妊娠中の妻が、今日も鼻歌まじりで生まれてくる子供の名前を考えている。太一は妻が広げているノートを覗き込んだ。 歌、乳、月、苺、童話、小鹿、検索、技能、混合酒、などなどの漢字が綴ってあった。「太一、コアラって漢字でどう書くの?」「……さあ?」「パンダは?」「ええと……インターネットで調べてみたら?」 しかし、コアラやパンダって、子供の名前を考えているのになぜ、そんな漢字が...

 34「ディドリーム」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  novel  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.13 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ325「Rollin' Merry Go Round」1 どれだけインターネットが発展しても、どれほど他メディアが押し寄せてきても、テレビには決してかなわないと言う。 たしかにそうだろうと、テレビにはほとんど出ないバンドマンは思うわけで。 人気のあるお笑いやアイドルや司会者やバラエティタレントや俳優は、テレビに出るから顔を知られている。「レイラ」のCDはけっこう売れるし、ライヴにだってお客は入る...

 小説325(Rollin' Merry Go Round) 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(雪の降る森)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.14 ~  執筆
フォレストシンガーズ「雪の降る森   ---other of another」 URLなんてものは忘れてしまったと、章は言う。ネットの履歴にも残していないと言う。 閲覧したサイトの履歴を残していないとは、他人に見られたら困るからか? 変態チックな動画でも見てるんじゃないの? それはいいとして、そうなると探さなければならない。章だって「フォレストシンガーズ」で検索をかけて発見したらしいのだから、俺にだってできる。 そのつ...

 フォレストシンガーズ「雪の降る森-other of another」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  キャラクターしりとり小説  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.15 ~  執筆
キャラクターしりとり6「時には猫のように」 キャプテンは在学中に舞台に出演したり、CMに出演したりしていた駆け出し役者。同級生には在学中にロックバンドのキーボードとして華々しくデビューして、あっという間に解散してプロデューサーになった奴もいる。剣道の片手間なのか、剣道が片手間なのか、ロックバンドのベーシストもいた。 要するに俺の大学の剣道部には、変わった男が多かったわけだ。「恭一郎さんは変わってなか...

 キャラしりとり6「時には猫のように」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  グラブダブドリブ  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.17 ~  執筆
グラブダブドリブ「SAYONARA」1・悠介 その年で初恋? はじめて女の子とつきあうの? 嘘だよぉ、と言われそうで、悠介はごくシンプルに、菜摘に想いのたけを打ち明けた。「好きだ。つきあってくれ」「……私と?」「そうだよ」 びっくりしたような顔をしていたものの、菜摘は笑み崩れ、悠介の手を取って、うん、いいよ、つきあおうよ、と言った。 それからは、時間さえあれば菜摘と悠介は喋っている。高校二年生になって同じク...

 グラブダブドリブ「SAYONARA」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(しりとり小説)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.19 ~  執筆
しりとり小説35「村雨」 時代劇に出演するとなると、本物の日本刀に触れてみたくなる。殺陣の指導を受けていても、イッコウは思うのだ。これが本物だったらな……どんな感触なんだろう。「日本刀の本物を持ってるひと、俺の親戚にいるよ」 かの有名な「南総里見八犬伝」には、八人の剣士が登場する。そのうちの美青年剣士、犬塚信乃をKC・イッコウが演じる。マイナーな劇団出身のイッコウを気に入ってくれている映画監督の、犬塚が...

 35「村雨」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  novel  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.20 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ326「ADIOS AMIGOS」1 西田先生が私のデスクに置いたのは、招待状だった。「吾妻さんの新築祝いホームパーティだって。レミちゃん、私のかわりに出席して」「私が、ですか?」「私のドレス、貸してあげるからさ」 断るわけにもいかなくて、先生のパーティ衣装の中から、ブルーグレイのドレスを貸してもらった。「こんな地味な色のシンプルなドレスのほうが、レミちゃんの若さが引き立つわよ。当日...

 小説326(ADIOS AMIGOS) 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  連載小説1  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.21 ~  執筆
「We are joker」25「松下に同窓会の誘いの電話したの、おまえ?」 尚のケータイに残っていた着信履歴を見て、冬紀はその番号に電話をかけた。「急になによ、そうだけど……ああ、友永くんの声だね」「その声は……緑? 幸子? ユミ? 真菜? ももこ? 桜? すみれ? えーっと、もっと喋れよ。女だってのは松下にだってわかったみたいだけどさ」「友永くんが喋りっぱなしだと私は喋れないでしょっ」「お、わかった、大槻だ」 ...

 「We are joker」25  』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  別小説  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.23 ~  執筆
「Lightning・第四話」(完結編)1 出会わなかったらよかったんだろうか。 大きな背中に揺られて、僕は過去と現在を思い起こす。 大学のサッカーファンサークルの飲み会で、ノンアルコールカクテルのつもりで飲んだドリンクに酔っ払って、ふらついていた僕を雷太さんがおぶってくれた。 小さいころにもこんなふうにしてくれたこと、あったよね。僕が幼稚園で雷太さんは小学生だったころにも、雷太さんの友達に蹴飛ばされて脚が痛...

 「ラクトとライタ」第四話(最終回) 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  時代もの  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.24 ~  執筆
2004/6/1「つゆくさいろの」 立ち止まって目をこすってみたけれど、なんだか視界がぼやける。「どうした、また奴ともめでもしたか」 泣いてるんだ、涙がこぼれてるんだと気づいたのは、こんなときにはもっとも会いたくない男の声が聞こえたのと同時だった。「また……なんてことは……」「前にもこんなことがあったように思うが、俺の勘違いかな」 いやみを言わないで下さい、と切り返してやれたら、いくぶん気が晴れるのではなかろ...

 新選組異聞「つゆくさいろの」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(しりとり小説)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.25 ~  執筆
しりとり小説36「メヌエット」 どれほど熱視線を送っても本当の本当にひとかけらも気づかない。そんな男性はこの世に存在するものなのだろうか。そう、存在するのである。「弓子が外科医になるつもりだったころに、特別講義を聞いたんだったよね。その講師が加藤先生だったわけでしょ」「そうよ」「それで、弓子は外科医志望から変更して、寄生虫のオーソリティになろうと決めた」「そうなの。加藤先生も寄生虫の権威になるんだっ...

 36「メヌエット」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  連載小説1  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.26 ~  執筆
「We are joker」26 むくむくと尚の胸のうちに湧いてきた感覚は、創作意欲というものなのだろうか。もやもやとメロディも湧いてきたので、昨夜はギターを弾いて一応の形にして仕事場に持ってきた。「なんだ、これ、同窓会ってタイトルか?」 ホーリーハウスの楽屋に一番に来ていた冬紀に見せると、彼は鼻を鳴らした。「だせっ」「ださいかもしれないけど、俺のイメージでは同窓会なんだよ」「もと同級生の女の子から電話があった...

 「We are joker」26  』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  novel  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.28 ~  執筆
R18:ベッドシーンがあります。フォレストシンガーズストーリィ327「雨の物語」1・渉 その名前を聞いたとき、忽然と浮かんできた会話があった。「僕には妹がいるんだ。静香っていって、勝気な奴でね、僕はいつだって言い負かされているんだ」 楽しそうに言っていたのは誰だったか。渡辺静香という名前から連想したのだから、俺よりは一年年上の、俺が三年生だった年の大学合唱部のキャプテンだったか。「あなたには兄さんはいる?...

 小説327(雨の物語) 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(雪の降る森)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.29 ~  執筆
フォレストシンガーズ「雪の降る森 ---Furthermore, another thing 」 サイトを訪問してくれている人はいるらしいが、その人たちが読んでくれているのかどうかはわからない。私の「雪の降る森」は私がイラストや文章を書いて公開してコメントも受けない設定にしてあるので、一方的な無責任な形だ。 なのだから、明らかなる読者は姉だけ。サイトの運営者にしても、私は書くだけだから姉だといったほうが正確かもしれない。 そ...

 フォレストシンガーズ「雪の降る森-Furthermore, another thing 」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  連載小説1  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.10.31 ~  執筆
「We are joker」27 わけもなく憂鬱、というのではなくて、わけはある。そんな事態に陥る原因を作ったのは、突き詰めて考えれば自分だ。なのだから、仲間たちには言えない。 鬱勃たる気分を抱えて仕事にやってきたら、冬紀と尚がもめていた。もめているというよりも、冬紀がまくし立てて尚が困っているといったところか。腕力沙汰の喧嘩にでもなれば、がっしりした体格の尚のほうが強い気もするが、舌戦で冬紀に勝てるのは伸也だ...

 「We are joker」27  』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  番外編  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.02 ~  執筆
番外編96「Fantasia」1・繁之 アルバイトの給料が入ったから、中古ゲームソフトショップに行った。二十歳にもなってRPGで遊ぶの? と親や姉には呆れられそうだが、ひとり暮らしのアパートには呆れるひとはいない。彼女もいないのだし、男友達は大学生だってゲームをやっているのだし、別におかしくはない。「……これ、安いな」 聞いたこともないメーカーの、聞いたこともないタイトルのRPG。かなり古びているけれど、そのような...

 番外編96(Fantasia) 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(しりとり小説)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.03 ~  執筆
しりとり小説37「永久(とこしえ)に」 両親が経営していた八百屋があまり儲かっていなかったのもあって、えりかは保育園には預けられていなかった。幼児のころのえりかは営業時間には、母の背中におんぶされていることが多かったのだそうだ。「まだろくろく喋れもしないうちから、えりかは私の背中で歌っていたのよ」「そうそう。そのうちには稲木青果店の名物娘になっちゃったんだよな」「今日もえりかちゃんが歌ってるって、喜...

 37「永久(とこしえ)に」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  連載小説1  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.05 ~  執筆
「We are joker」28 ふたりでいるとジョーカーの話ばかりしているのは、芳郎の目下の最大懸念だからだ。今日も芳郎はまり乃に向かって話していた。「武井が相談があるって言ってきたんだよ」「なんの?」「ジョーカーってのは三人だろ。ドラムとベースとギター。ロックバンドとしては基本形だよな。ヴォーカルは三人ともにやれるし、各々の声や歌い方に個性があって、俺としてはそこが気に入ったわけだ。友永のギターと松下のベー...

 「We are joker」28  』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(フォレストシンガーズ)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.06 ~  執筆
フォレストシンガーズ「saba?」  ドラマ仕立てになっている分もある、フォレストシンガーズのプロモーションビデオ、略してPV。事務所の社長を訪ねてきた男は、新人女優の売り込みにきたのだと話した。「中学生くらいの女の子が校庭を走っているシーンがあるだろ。その中学生の少女の役を、カグリちゃんにぜひ、とおっしゃってるんだよ」 我々の所属事務所、オフィス・ヤマザキの社長が言い、先方の担当者も言った。「うちの新...

 フォレストシンガーズ「saba?」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  novel  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.07 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ328「可愛いひと」1・小笠原鋼 旅行や出張以外では高知県から出たことがない。旅行はそれほど好きではないから、海を渡ることもほとんどない。 東京の大学に行った兄、結婚して福岡に行った姉とはちがって、俺は大学進学も就職も高知県内でして、親元で暮らしている。来年には三十になるのだから、ひとり暮らしもしてみるべきか。いや、経済的にもったいないし。「それより、結婚は?」「兄貴みた...

 小説328(可愛いひと) 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(しりとり小説)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.11 ~  執筆
しりとり小説38「庭に陽炎」 近く生まれてくる我が子の名前を、隆之助はあれこれ考えていた。 妻ではあるのに、子どもまでなした仲なのによそよそしい感じがしなくもないひとや、同居している妻の母やらに相談するというのではなく、ひとり、我が子の名前を考えて楽しんでいたのだった。「隆之助さん、生まれましたよ」 予定日よりもすこしだけ早かったから、隆之助はあの日も、朝早くから仕事に出かけていた。その知らせを聞い...

 38「庭に陽炎」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  novel  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.14 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ329「梅雨のあとさき」1 天気予報が関東地方の梅雨入りを告げている。乳児と幼児の世話をしながらも、俺のために栄養とボリュームたっぷりの朝食を作ってくれた、妻が言った。「大阪っていったら肉まん、じゃなくて豚まん、楽しみにしてるからね」「ああ、まかせとけ。広大も豚まんだったら食えるよな?」「豚のまんじゅう? ママみたいな?」 ここは俺が叱るべきなのか。ママが気にしているって...

 小説329 (梅雨のあとさき) 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(グラブダブドリブ)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.15 ~  執筆
フォレストシンガーズショートストーリィ7つ、というのがあります。フォレストシンガーズストーリィ1-第一話「はじまり」私にとっては同じくらいに愛着のあるグラブダブドリブも、6つのショートストーリィにしました。第一話・司「雪の朝」第二話・ジェイミー「プルシアンブルー」第三話・ドルフ「少年」第四話・ボビー「Coin toss」第五話・悠介「個人教授」第六話・真柴豪(グラブダブドリブのプロデューサーです) 「りばいばる」...

 グラブダブドリブ・ボビー「Coin toss」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  キャラクターしりとり小説  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.18 ~  執筆
キャラクターしりとり7「都会の夜」 長くまっすぐで形のいいしっぽが、俺を誘っている。白地に淡い茶色のぶち模様の毛皮をまとった豊満な美女が、俺に送る秋波に吸い寄せられていった。「いい男ね」「きみも綺麗だよ」 人間は言う。俺の縄張りに住まわせてやっている人間の恭一郎は男友達をマンションに呼んで、猫の噂をしていたこともあった。「猫はいいよなぁ、ルックスは関係ないんだろ」「オスは強いのがもてる、メスは丈夫...

 キャラしりとり7「都会の夜」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  連載小説1  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.19 ~  執筆
「We are joker」29 紺と白の粗いチェックのカーテン。男のひとの部屋……ああ、ここは男のひとの、悠木芳郎の部屋だった。 目覚めたときには顔が男の裸の胸にくっついていて、背中には芳郎の腕が回っていた。こうして男の腕の中で眠ったのははじめて。誰かと一緒に眠るのは窮屈ではないのかとまり乃は漠然と考えていたのだが、芳郎とだったら快い眠りをむさぼることができた。 昨夜、熱っぽい目と口調で芳郎に口説かれて、いやだ...

 「We are joker」29  』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  forestsingers  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.20 ~  執筆
特別編「sweet 10」 ステージに立つ五人がイラストになっている。描いたのは木村章だ。 基本は同じグレイのスーツ。各自のスーツの形やジャケットの丈、パンツの細さなどに微妙な差異があり、アクセサリもちがっている。 ステージ中央に立つ幸生。お、俺がセンター? と幸生はにやっとする。目立ちたがり幸生がリードヴォーカルらしく、マイクを口に持っていってにこやかな表情で歌っている絵だ。 中央から向かって左が真次郎...

 フォレストシンガーズFC1「Sweet10」  』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  グラブダブドリブ  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.21 ~  執筆
グラブダブドリブ「センチメンタル蹴飛ばして」1 ライヴハウスの楽屋に入っていったチカは、鏡の前の隅っこの席で腕組みをして目を閉じている女に目を留めた。 女性専用控え室とされているその部屋には、チカと彼女しかいない。今夜の共演者は他は男ばかりなので、当然である。チカは彼女を知っているのだから、彼女もチカを知っているであろうに、彼女は目を開けようとしなかった。 挨拶する気もないんだったら、こっちからし...

 グラブダブドリブ「センチメンタル蹴飛ばして」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  企画もの  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.22 ~  執筆
著者の中にはこれを書いた2008年から遡ること十年近く前から、グラブダブドリブはいたのです。ジョーカーはもっともっと前からいました。自分にはまったくない要素を持つ人々ゆえに、ミュージシャンへの憧れが強いのですね。美術的才能、語学的才能、運動の才能、他にも自分の持たないものを数えるとキリがありませんが、なぜかアスリートには憧れない。異質すぎるのでしょうか?九月に5000hit御礼記念としまして、「フォレストシ...

 6000HIT御礼(フォレストシンガーズのはじまり・その2) 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(しりとり小説)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.23 ~  執筆
しりとり小説39「うるわしのかんぱせ」 きたない格好をしたおばさんが、深夜のテレビ局の通用口のあたりにいた。「どいてよっ!!」「あ、あ、すみません」 おばさんが持っているモップが、マルセラの洋服に触れそうになる。おぞましくて払いのけると、おばさんはよろめきそうになったくせに、言った。「あの、歌手のマルセラ……さん? マルセラ・ユー…えーと……」「そうよ。だったらなに? サインがしてほしいとか?」「よ、よろ...

 39「うるわしのかんばせ」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  連載小説1  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.24 ~  執筆
「We are joker」30 決まった仕事はほとんどないらしいが、前途有望な若いロックバンド、「ジョーカー」がドラマーを募集していると聞いた。「俺、やっぱりロックやりたいんだよ」 赤石耕平は妻の扶美の前に、膝をそろえてすわっていた。「諦められないんだ」「ロックって……高校のときにはやってたんだよね」「うん、高校のときにはロックバンドでドラムを叩いてた。扶美ちゃんにも話しただろ」「聞いたけど、ロックはやめたって...

 「We are joker」30  』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  novel  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.26 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ330「杏の花咲く里」1 あれ? あなたは……? そう問いかけたそうなこの瞳は、この表情は、私が記憶にあるってこと? ファンクラブに入ってファンのつどいに申し込んで、抽選に当たってつどいに行けるだけでもラッキーだったのに、バックステージパスってものまでが当たってしまった。「ひいきかしら」「それはないだろ。第一、フォレストシンガーズは吉村美咲が誰なのかを知らないんじゃないのか...

 小説330(杏の花咲く里) 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.11.27 ~  執筆
「R18」 うしろ姿の女がいる。 清楚な白いショーツだけを裸身にまとい、我が手で乳房を抱えて、肩が震えていた。「あ……や……」 声にもならない声を上げた女のくびれた腰に、男の腕が回る。白い肌を男のたくましい腕に抱え込まれ、男の片方の手がショーツの中に忍び込む。女は、あ、あ、きゃっ、と小声で叫んで抵抗しようとし、男はそんなものはものともせずに、女を抱え込んでショーツを引き下ろしていった。 種類のちがう白と...

 ショートストーリィ「R18」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  novel  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.12.01 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ331「夢幻旋律」1 家族が自分の中心世界だったころだから、俺が幼稚園児だった時代。「僕はね」と子供の声で喋り、祖母に甘えていたころだ。 父は和菓子屋を営んでいて、母は華道家。多忙だった両親のかわりに、俺が甘える相手は祖母だったのだから、俺に影響を与えるのも祖母だった。祖母の本棚の古典文学書を引っ張り出してきて読んでいて、隆也にはまだ早いよ、自分で読める絵本を買ってあげよ...

 小説331(夢幻旋律) 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  連載小説1  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.12.03 ~  執筆
「We are joker」31 愛は勝つ、愛は克つ!! 私は冬紀を愛しているのだから、真菜にだってももこにだって、もしかしたら他にもいるのかもしれない女たちにだって負けない。克つということは、彼を疑いたくなる自分にも負けない。 そうよ、他にも女がいるだなんて、そこまでであるはずがないじゃない。 男は綺麗な女には弱いものなのだし、ましてモデルともなると、好奇心もあって近寄りたくなるだろう。売れているモデルだと冬紀...

 「We are joker」31  』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(しりとり小説)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.12.06 ~  執筆
しりとり小説40「瀬戸の夕凪」 中学校を卒業して岡山県の高校に入学したのだから、春子がふるさとを出ていってからだと二十年近くになる。高校生のときには長い休みのたびに、高校を卒業して東京で働くようになってからは、一年か二年に一度くらいは里帰りしていた。「……春子さん」 今回は一年ぶりくらいか。実家の庭で植木の水遣りをしていると、女の子の声が春子を呼んだ。「はぁい?」「春子さんって哲司くんの叔母さん?」「...

 40「瀬戸の夕凪」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(フォレストシンガーズ)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.12.07 ~  執筆
フォレストシンガーズ「わずか数分の物語」 世界には数多の「芸術」がある。「芸術」には難易度の高いものも低いものもある。美術や映画やらは置いておくとしても、俺にはたいへんに難易度の高い芸術は、楽器と作曲だ。作詞も無理だけど、作曲よりはなんとかなるかなぁ、だったり、作曲のほうがちょっとはやりやすいかな、だったり、ふらふら気が変わる。 下手でもいいんだ、と開き直ればいいようなものの、俺だってプロのシンガ...

 フォレストシンガーズ「わずか数分の物語」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  時代もの  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.12.08 ~  執筆
トシちゃんとハジメちゃん①04/9/9 「ちょっとした一幕」 市中見回りから帰ってきた斎藤一が、怪訝な顔をしてしきりに首をひねっている。土方歳三はなんの気なしに声をかけた。「ご苦労さん。どうした、奇妙な顔をして。なにかあったのか」「いや、このごろよく会う娘がいるんだが」「娘?」「そうなんだ。いつごろからかは忘れたが、俺が見回りに出るとよく出くわす。私用で出かけるときにもたまに顔を見る」「ふむ、それで?」「...

 新選組異聞(大河ドラマ編) 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  novel  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.12.09 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ332「タルトンネ(月の町)」1 人生にはターニングポイントがいくつもあるのだろうが、俺がフォレストシンガーズのみんなと再会し、俺の書いた曲を彼らが歌ってくれるようになってから、また相当に人生が変化した。「小笠原英彦さんですよね。フォレストシンガーズのアルバムに曲を提供しておられる」「はい、そうですが」「フォレストシンガーズの所属事務所、オフィス・ヤマザキの社長さんから電...

 小説332(タルトンネ) 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  番外編  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.12.14 ~  執筆
番外編97「タイムマシンにお願い・The sixth」1・龍 大勢の上にも大勢いる合唱部の先輩たちを、まだきちんと把握できてはいない。しかし、どえらい美人がいるなぁ、とは思っていた。 もしかしたらキャプテンの日向さんよりも上等かもしれない美人だ。ずいぶんとちっちゃいひとなのだが、その小ささがまた可憐で、名前の通りの野に咲く花。見ているだけで気持ちよくなってきそうな彼女が、俺に内緒話をしかけてきた。「木村くんっ...

 番外編97 (タイムマシンにお願い・The sixth) 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  連載小説1  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.12.16 ~  執筆
「We are joker」32「私はまだ一年生で、今年は大学でいうところの教養課程みたいなものなんですよね。さまざまなジャンルをかじって、なにをしたいのか決めて、来年には専門的な学問に進もうと思ってます」「全然決まらないんですか?」「そうだなぁ。私は演奏するんじゃなくて、音楽のスタッフ的な仕事のほうが合ってるみたいとは思ってるんですよ。さっき、宇都宮さんが見学してらしたような仕事。ライヴのプロデュースができた...

 「We are joker」32  』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(しりとり小説)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.12.17 ~  執筆
しりとり小説41「ぎくっ」  銀白色の毛皮がみんな髪の毛になる。女の子の可愛い顔を縁取る、プラチナいろの長い髪。 ほそくて長い首、華奢な肩、腕、円錐形の乳房が揺れて、ちっちゃな臍、くぴれたウェスト、うーんと伸びをしてうしろを向くと、まあるいお尻にしっぽがゆらゆら。 髪の毛の間から覗いていた三角の耳が引っ込み、しっぽもなくなって変身完了。人間の女の子になったみゅうは、すわっていた樹の太い枝の上で叫んだ...

 41「ぎくっ」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  ショートストーリィ(フォレストシンガーズ)  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.12.20 ~  執筆
フォレストシンガーズ「旅の宿」 浴衣のきみはすすきのかんざし、熱燗とっくりの首、つまんで、なんて、鼻歌がこぼれそうになる。 いや、このシチュエーションは俺の好みではない。俺だったら浴衣のきみではなくて、ビキニのきみと南国の島の海で、すすきのかんざしなんて侘しいものではなくて、珊瑚のピアスがいい。 が、俺は外国には仕事以外では行ったことがない。ただ一度、深いつきあいをしていた女にふられて以来、一緒に...

 フォレストシンガーズ「旅の宿」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  キャラクターしりとり小説  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.12.21 ~  執筆
キャラクターしりとり8「ラストオーダー」「けい子さん、喜んでくれるかな」「なんなの、いきなり?」 何人目の彼氏になるのだろうか。大学一年生のときに、たしか、はじめて男と寝たはずで、相手の名前も顔も覚えていないけど、あれから二十年近く。それだけ独身でいたら、何人もの男とそういうつきあいをしているのも当然だろう。 ここで向き合っている男は、あたしが働くロック雑誌編集部の取引先である、印刷会社の営業マン...

 キャラしりとり8「ラストオーダー」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  forestsingers  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.12.23 ~  執筆
フォレストシンガーズのクリスマス「クリスマスイルミネーション」 十六歳だったあの夏にははじめての秘め事も経験し、冬にはあのひととふたりっきりのイヴも経験した。 好きだったひと、俺のはじめてのひと。あのひとは今ごろ、札幌のホテルで彼氏とあたため合っているのだろうか。 どうしているのかも知らないあのひとと、いるのかどうかも知らないあのひとの恋人を想像するとなおさら寒くなる。麗子さん、東京も寒いよ。 あ...

 クリスマスストーリィ2012「クリスマスイルミネーション」 』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop 

  連載小説1  

*  [Edit] 

【 作品のご案内 】        2012.12.24 ~  執筆
「We are joker」33 夫に連れられてきたライヴハウスで、赤石扶美はジョーカーの演奏を聴いた。 扶美もロックは嫌いではない。夫が昔はドラマーだったとは知っていて、がっしりした体格の耕平くんは、ドラマーだっただけにかっこいいよねとは思っていたが、結婚してからも妻の自分に隠れて練習していたとは知らなかった。 ロックなんてものとは縁を切って、常識的な社会人として生きてほしいと思わなくもない。夫としては合格点...

 「We are joker」33  』 より   »» 続きを読む 

»» もくじ 

 ▲PageTop