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【 作品のご案内 】        2012.10.28 ~  執筆
R18:ベッドシーンがあります。フォレストシンガーズストーリィ327「雨の物語」1・渉 その名前を聞いたとき、忽然と浮かんできた会話があった。「僕には妹がいるんだ。静香っていって、勝気な奴でね、僕はいつだって言い負かされているんだ」 楽しそうに言っていたのは誰だったか。渡辺静香という名前から連想したのだから、俺よりは一年年上の、俺が三年生だった年の大学合唱部のキャプテンだったか。「あなたには兄さんはいる?...

 小説327(雨の物語) 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(雪の降る森)  

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【 作品のご案内 】        2012.10.29 ~  執筆
フォレストシンガーズ「雪の降る森 ---Furthermore, another thing 」 サイトを訪問してくれている人はいるらしいが、その人たちが読んでくれているのかどうかはわからない。私の「雪の降る森」は私がイラストや文章を書いて公開してコメントも受けない設定にしてあるので、一方的な無責任な形だ。 なのだから、明らかなる読者は姉だけ。サイトの運営者にしても、私は書くだけだから姉だといったほうが正確かもしれない。 そ...

 フォレストシンガーズ「雪の降る森-Furthermore, another thing 」 』 より   »» 続きを読む 

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  連載小説1  

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【 作品のご案内 】        2012.10.31 ~  執筆
「We are joker」27 わけもなく憂鬱、というのではなくて、わけはある。そんな事態に陥る原因を作ったのは、突き詰めて考えれば自分だ。なのだから、仲間たちには言えない。 鬱勃たる気分を抱えて仕事にやってきたら、冬紀と尚がもめていた。もめているというよりも、冬紀がまくし立てて尚が困っているといったところか。腕力沙汰の喧嘩にでもなれば、がっしりした体格の尚のほうが強い気もするが、舌戦で冬紀に勝てるのは伸也だ...

 「We are joker」27  』 より   »» 続きを読む 

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  番外編  

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【 作品のご案内 】        2012.11.02 ~  執筆
番外編96「Fantasia」1・繁之 アルバイトの給料が入ったから、中古ゲームソフトショップに行った。二十歳にもなってRPGで遊ぶの? と親や姉には呆れられそうだが、ひとり暮らしのアパートには呆れるひとはいない。彼女もいないのだし、男友達は大学生だってゲームをやっているのだし、別におかしくはない。「……これ、安いな」 聞いたこともないメーカーの、聞いたこともないタイトルのRPG。かなり古びているけれど、そのような...

 番外編96(Fantasia) 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(しりとり小説)  

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【 作品のご案内 】        2012.11.03 ~  執筆
しりとり小説37「永久(とこしえ)に」 両親が経営していた八百屋があまり儲かっていなかったのもあって、えりかは保育園には預けられていなかった。幼児のころのえりかは営業時間には、母の背中におんぶされていることが多かったのだそうだ。「まだろくろく喋れもしないうちから、えりかは私の背中で歌っていたのよ」「そうそう。そのうちには稲木青果店の名物娘になっちゃったんだよな」「今日もえりかちゃんが歌ってるって、喜...

 37「永久(とこしえ)に」 』 より   »» 続きを読む 

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  連載小説1  

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【 作品のご案内 】        2012.11.05 ~  執筆
「We are joker」28 ふたりでいるとジョーカーの話ばかりしているのは、芳郎の目下の最大懸念だからだ。今日も芳郎はまり乃に向かって話していた。「武井が相談があるって言ってきたんだよ」「なんの?」「ジョーカーってのは三人だろ。ドラムとベースとギター。ロックバンドとしては基本形だよな。ヴォーカルは三人ともにやれるし、各々の声や歌い方に個性があって、俺としてはそこが気に入ったわけだ。友永のギターと松下のベー...

 「We are joker」28  』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(フォレストシンガーズ)  

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【 作品のご案内 】        2012.11.06 ~  執筆
フォレストシンガーズ「saba?」  ドラマ仕立てになっている分もある、フォレストシンガーズのプロモーションビデオ、略してPV。事務所の社長を訪ねてきた男は、新人女優の売り込みにきたのだと話した。「中学生くらいの女の子が校庭を走っているシーンがあるだろ。その中学生の少女の役を、カグリちゃんにぜひ、とおっしゃってるんだよ」 我々の所属事務所、オフィス・ヤマザキの社長が言い、先方の担当者も言った。「うちの新...

 フォレストシンガーズ「saba?」 』 より   »» 続きを読む 

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  novel  

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【 作品のご案内 】        2012.11.07 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ328「可愛いひと」1・小笠原鋼 旅行や出張以外では高知県から出たことがない。旅行はそれほど好きではないから、海を渡ることもほとんどない。 東京の大学に行った兄、結婚して福岡に行った姉とはちがって、俺は大学進学も就職も高知県内でして、親元で暮らしている。来年には三十になるのだから、ひとり暮らしもしてみるべきか。いや、経済的にもったいないし。「それより、結婚は?」「兄貴みた...

 小説328(可愛いひと) 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(しりとり小説)  

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【 作品のご案内 】        2012.11.11 ~  執筆
しりとり小説38「庭に陽炎」 近く生まれてくる我が子の名前を、隆之助はあれこれ考えていた。 妻ではあるのに、子どもまでなした仲なのによそよそしい感じがしなくもないひとや、同居している妻の母やらに相談するというのではなく、ひとり、我が子の名前を考えて楽しんでいたのだった。「隆之助さん、生まれましたよ」 予定日よりもすこしだけ早かったから、隆之助はあの日も、朝早くから仕事に出かけていた。その知らせを聞い...

 38「庭に陽炎」 』 より   »» 続きを読む 

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  novel  

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【 作品のご案内 】        2012.11.14 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ329「梅雨のあとさき」1 天気予報が関東地方の梅雨入りを告げている。乳児と幼児の世話をしながらも、俺のために栄養とボリュームたっぷりの朝食を作ってくれた、妻が言った。「大阪っていったら肉まん、じゃなくて豚まん、楽しみにしてるからね」「ああ、まかせとけ。広大も豚まんだったら食えるよな?」「豚のまんじゅう? ママみたいな?」 ここは俺が叱るべきなのか。ママが気にしているって...

 小説329 (梅雨のあとさき) 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(グラブダブドリブ)  

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【 作品のご案内 】        2012.11.15 ~  執筆
フォレストシンガーズショートストーリィ7つ、というのがあります。フォレストシンガーズストーリィ1-第一話「はじまり」私にとっては同じくらいに愛着のあるグラブダブドリブも、6つのショートストーリィにしました。第一話・司「雪の朝」第二話・ジェイミー「プルシアンブルー」第三話・ドルフ「少年」第四話・ボビー「Coin toss」第五話・悠介「個人教授」第六話・真柴豪(グラブダブドリブのプロデューサーです) 「りばいばる」...

 グラブダブドリブ・ボビー「Coin toss」 』 より   »» 続きを読む 

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  キャラクターしりとり小説  

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【 作品のご案内 】        2012.11.18 ~  執筆
キャラクターしりとり7「都会の夜」 長くまっすぐで形のいいしっぽが、俺を誘っている。白地に淡い茶色のぶち模様の毛皮をまとった豊満な美女が、俺に送る秋波に吸い寄せられていった。「いい男ね」「きみも綺麗だよ」 人間は言う。俺の縄張りに住まわせてやっている人間の恭一郎は男友達をマンションに呼んで、猫の噂をしていたこともあった。「猫はいいよなぁ、ルックスは関係ないんだろ」「オスは強いのがもてる、メスは丈夫...

 キャラしりとり7「都会の夜」 』 より   »» 続きを読む 

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  連載小説1  

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【 作品のご案内 】        2012.11.19 ~  執筆
「We are joker」29 紺と白の粗いチェックのカーテン。男のひとの部屋……ああ、ここは男のひとの、悠木芳郎の部屋だった。 目覚めたときには顔が男の裸の胸にくっついていて、背中には芳郎の腕が回っていた。こうして男の腕の中で眠ったのははじめて。誰かと一緒に眠るのは窮屈ではないのかとまり乃は漠然と考えていたのだが、芳郎とだったら快い眠りをむさぼることができた。 昨夜、熱っぽい目と口調で芳郎に口説かれて、いやだ...

 「We are joker」29  』 より   »» 続きを読む 

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  forestsingers  

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【 作品のご案内 】        2012.11.20 ~  執筆
特別編「sweet 10」 ステージに立つ五人がイラストになっている。描いたのは木村章だ。 基本は同じグレイのスーツ。各自のスーツの形やジャケットの丈、パンツの細さなどに微妙な差異があり、アクセサリもちがっている。 ステージ中央に立つ幸生。お、俺がセンター? と幸生はにやっとする。目立ちたがり幸生がリードヴォーカルらしく、マイクを口に持っていってにこやかな表情で歌っている絵だ。 中央から向かって左が真次郎...

 フォレストシンガーズFC1「Sweet10」  』 より   »» 続きを読む 

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  グラブダブドリブ  

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【 作品のご案内 】        2012.11.21 ~  執筆
グラブダブドリブ「センチメンタル蹴飛ばして」1 ライヴハウスの楽屋に入っていったチカは、鏡の前の隅っこの席で腕組みをして目を閉じている女に目を留めた。 女性専用控え室とされているその部屋には、チカと彼女しかいない。今夜の共演者は他は男ばかりなので、当然である。チカは彼女を知っているのだから、彼女もチカを知っているであろうに、彼女は目を開けようとしなかった。 挨拶する気もないんだったら、こっちからし...

 グラブダブドリブ「センチメンタル蹴飛ばして」 』 より   »» 続きを読む 

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  企画もの  

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【 作品のご案内 】        2012.11.22 ~  執筆
著者の中にはこれを書いた2008年から遡ること十年近く前から、グラブダブドリブはいたのです。ジョーカーはもっともっと前からいました。自分にはまったくない要素を持つ人々ゆえに、ミュージシャンへの憧れが強いのですね。美術的才能、語学的才能、運動の才能、他にも自分の持たないものを数えるとキリがありませんが、なぜかアスリートには憧れない。異質すぎるのでしょうか?九月に5000hit御礼記念としまして、「フォレストシ...

 6000HIT御礼(フォレストシンガーズのはじまり・その2) 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(しりとり小説)  

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【 作品のご案内 】        2012.11.23 ~  執筆
しりとり小説39「うるわしのかんぱせ」 きたない格好をしたおばさんが、深夜のテレビ局の通用口のあたりにいた。「どいてよっ!!」「あ、あ、すみません」 おばさんが持っているモップが、マルセラの洋服に触れそうになる。おぞましくて払いのけると、おばさんはよろめきそうになったくせに、言った。「あの、歌手のマルセラ……さん? マルセラ・ユー…えーと……」「そうよ。だったらなに? サインがしてほしいとか?」「よ、よろ...

 39「うるわしのかんばせ」 』 より   »» 続きを読む 

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  連載小説1  

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【 作品のご案内 】        2012.11.24 ~  執筆
「We are joker」30 決まった仕事はほとんどないらしいが、前途有望な若いロックバンド、「ジョーカー」がドラマーを募集していると聞いた。「俺、やっぱりロックやりたいんだよ」 赤石耕平は妻の扶美の前に、膝をそろえてすわっていた。「諦められないんだ」「ロックって……高校のときにはやってたんだよね」「うん、高校のときにはロックバンドでドラムを叩いてた。扶美ちゃんにも話しただろ」「聞いたけど、ロックはやめたって...

 「We are joker」30  』 より   »» 続きを読む 

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  novel  

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【 作品のご案内 】        2012.11.26 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ330「杏の花咲く里」1 あれ? あなたは……? そう問いかけたそうなこの瞳は、この表情は、私が記憶にあるってこと? ファンクラブに入ってファンのつどいに申し込んで、抽選に当たってつどいに行けるだけでもラッキーだったのに、バックステージパスってものまでが当たってしまった。「ひいきかしら」「それはないだろ。第一、フォレストシンガーズは吉村美咲が誰なのかを知らないんじゃないのか...

 小説330(杏の花咲く里) 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ  

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【 作品のご案内 】        2012.11.27 ~  執筆
「R18」 うしろ姿の女がいる。 清楚な白いショーツだけを裸身にまとい、我が手で乳房を抱えて、肩が震えていた。「あ……や……」 声にもならない声を上げた女のくびれた腰に、男の腕が回る。白い肌を男のたくましい腕に抱え込まれ、男の片方の手がショーツの中に忍び込む。女は、あ、あ、きゃっ、と小声で叫んで抵抗しようとし、男はそんなものはものともせずに、女を抱え込んでショーツを引き下ろしていった。 種類のちがう白と...

 ショートストーリィ「R18」 』 より   »» 続きを読む 

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  novel  

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【 作品のご案内 】        2012.12.01 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ331「夢幻旋律」1 家族が自分の中心世界だったころだから、俺が幼稚園児だった時代。「僕はね」と子供の声で喋り、祖母に甘えていたころだ。 父は和菓子屋を営んでいて、母は華道家。多忙だった両親のかわりに、俺が甘える相手は祖母だったのだから、俺に影響を与えるのも祖母だった。祖母の本棚の古典文学書を引っ張り出してきて読んでいて、隆也にはまだ早いよ、自分で読める絵本を買ってあげよ...

 小説331(夢幻旋律) 』 より   »» 続きを読む 

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  連載小説1  

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【 作品のご案内 】        2012.12.03 ~  執筆
「We are joker」31 愛は勝つ、愛は克つ!! 私は冬紀を愛しているのだから、真菜にだってももこにだって、もしかしたら他にもいるのかもしれない女たちにだって負けない。克つということは、彼を疑いたくなる自分にも負けない。 そうよ、他にも女がいるだなんて、そこまでであるはずがないじゃない。 男は綺麗な女には弱いものなのだし、ましてモデルともなると、好奇心もあって近寄りたくなるだろう。売れているモデルだと冬紀...

 「We are joker」31  』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(しりとり小説)  

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【 作品のご案内 】        2012.12.06 ~  執筆
しりとり小説40「瀬戸の夕凪」 中学校を卒業して岡山県の高校に入学したのだから、春子がふるさとを出ていってからだと二十年近くになる。高校生のときには長い休みのたびに、高校を卒業して東京で働くようになってからは、一年か二年に一度くらいは里帰りしていた。「……春子さん」 今回は一年ぶりくらいか。実家の庭で植木の水遣りをしていると、女の子の声が春子を呼んだ。「はぁい?」「春子さんって哲司くんの叔母さん?」「...

 40「瀬戸の夕凪」 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(フォレストシンガーズ)  

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【 作品のご案内 】        2012.12.07 ~  執筆
フォレストシンガーズ「わずか数分の物語」 世界には数多の「芸術」がある。「芸術」には難易度の高いものも低いものもある。美術や映画やらは置いておくとしても、俺にはたいへんに難易度の高い芸術は、楽器と作曲だ。作詞も無理だけど、作曲よりはなんとかなるかなぁ、だったり、作曲のほうがちょっとはやりやすいかな、だったり、ふらふら気が変わる。 下手でもいいんだ、と開き直ればいいようなものの、俺だってプロのシンガ...

 フォレストシンガーズ「わずか数分の物語」 』 より   »» 続きを読む 

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  時代もの  

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【 作品のご案内 】        2012.12.08 ~  執筆
トシちゃんとハジメちゃん①04/9/9 「ちょっとした一幕」 市中見回りから帰ってきた斎藤一が、怪訝な顔をしてしきりに首をひねっている。土方歳三はなんの気なしに声をかけた。「ご苦労さん。どうした、奇妙な顔をして。なにかあったのか」「いや、このごろよく会う娘がいるんだが」「娘?」「そうなんだ。いつごろからかは忘れたが、俺が見回りに出るとよく出くわす。私用で出かけるときにもたまに顔を見る」「ふむ、それで?」「...

 新選組異聞(大河ドラマ編) 』 より   »» 続きを読む 

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  novel  

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【 作品のご案内 】        2012.12.09 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ332「タルトンネ(月の町)」1 人生にはターニングポイントがいくつもあるのだろうが、俺がフォレストシンガーズのみんなと再会し、俺の書いた曲を彼らが歌ってくれるようになってから、また相当に人生が変化した。「小笠原英彦さんですよね。フォレストシンガーズのアルバムに曲を提供しておられる」「はい、そうですが」「フォレストシンガーズの所属事務所、オフィス・ヤマザキの社長さんから電...

 小説332(タルトンネ) 』 より   »» 続きを読む 

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  番外編  

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【 作品のご案内 】        2012.12.14 ~  執筆
番外編97「タイムマシンにお願い・The sixth」1・龍 大勢の上にも大勢いる合唱部の先輩たちを、まだきちんと把握できてはいない。しかし、どえらい美人がいるなぁ、とは思っていた。 もしかしたらキャプテンの日向さんよりも上等かもしれない美人だ。ずいぶんとちっちゃいひとなのだが、その小ささがまた可憐で、名前の通りの野に咲く花。見ているだけで気持ちよくなってきそうな彼女が、俺に内緒話をしかけてきた。「木村くんっ...

 番外編97 (タイムマシンにお願い・The sixth) 』 より   »» 続きを読む 

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  連載小説1  

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【 作品のご案内 】        2012.12.16 ~  執筆
「We are joker」32「私はまだ一年生で、今年は大学でいうところの教養課程みたいなものなんですよね。さまざまなジャンルをかじって、なにをしたいのか決めて、来年には専門的な学問に進もうと思ってます」「全然決まらないんですか?」「そうだなぁ。私は演奏するんじゃなくて、音楽のスタッフ的な仕事のほうが合ってるみたいとは思ってるんですよ。さっき、宇都宮さんが見学してらしたような仕事。ライヴのプロデュースができた...

 「We are joker」32  』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(しりとり小説)  

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【 作品のご案内 】        2012.12.17 ~  執筆
しりとり小説41「ぎくっ」  銀白色の毛皮がみんな髪の毛になる。女の子の可愛い顔を縁取る、プラチナいろの長い髪。 ほそくて長い首、華奢な肩、腕、円錐形の乳房が揺れて、ちっちゃな臍、くぴれたウェスト、うーんと伸びをしてうしろを向くと、まあるいお尻にしっぽがゆらゆら。 髪の毛の間から覗いていた三角の耳が引っ込み、しっぽもなくなって変身完了。人間の女の子になったみゅうは、すわっていた樹の太い枝の上で叫んだ...

 41「ぎくっ」 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(フォレストシンガーズ)  

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【 作品のご案内 】        2012.12.20 ~  執筆
フォレストシンガーズ「旅の宿」 浴衣のきみはすすきのかんざし、熱燗とっくりの首、つまんで、なんて、鼻歌がこぼれそうになる。 いや、このシチュエーションは俺の好みではない。俺だったら浴衣のきみではなくて、ビキニのきみと南国の島の海で、すすきのかんざしなんて侘しいものではなくて、珊瑚のピアスがいい。 が、俺は外国には仕事以外では行ったことがない。ただ一度、深いつきあいをしていた女にふられて以来、一緒に...

 フォレストシンガーズ「旅の宿」 』 より   »» 続きを読む 

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  キャラクターしりとり小説  

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【 作品のご案内 】        2012.12.21 ~  執筆
キャラクターしりとり8「ラストオーダー」「けい子さん、喜んでくれるかな」「なんなの、いきなり?」 何人目の彼氏になるのだろうか。大学一年生のときに、たしか、はじめて男と寝たはずで、相手の名前も顔も覚えていないけど、あれから二十年近く。それだけ独身でいたら、何人もの男とそういうつきあいをしているのも当然だろう。 ここで向き合っている男は、あたしが働くロック雑誌編集部の取引先である、印刷会社の営業マン...

 キャラしりとり8「ラストオーダー」 』 より   »» 続きを読む 

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  forestsingers  

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【 作品のご案内 】        2012.12.23 ~  執筆
フォレストシンガーズのクリスマス「クリスマスイルミネーション」 十六歳だったあの夏にははじめての秘め事も経験し、冬にはあのひととふたりっきりのイヴも経験した。 好きだったひと、俺のはじめてのひと。あのひとは今ごろ、札幌のホテルで彼氏とあたため合っているのだろうか。 どうしているのかも知らないあのひとと、いるのかどうかも知らないあのひとの恋人を想像するとなおさら寒くなる。麗子さん、東京も寒いよ。 あ...

 クリスマスストーリィ2012「クリスマスイルミネーション」 』 より   »» 続きを読む 

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  連載小説1  

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【 作品のご案内 】        2012.12.24 ~  執筆
「We are joker」33 夫に連れられてきたライヴハウスで、赤石扶美はジョーカーの演奏を聴いた。 扶美もロックは嫌いではない。夫が昔はドラマーだったとは知っていて、がっしりした体格の耕平くんは、ドラマーだっただけにかっこいいよねとは思っていたが、結婚してからも妻の自分に隠れて練習していたとは知らなかった。 ロックなんてものとは縁を切って、常識的な社会人として生きてほしいと思わなくもない。夫としては合格点...

 「We are joker」33  』 より   »» 続きを読む 

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  novel  

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【 作品のご案内 】        2012.12.25 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ333 ほぼ同じシチュエーションで五人五様の、章・真次郎・隆也・幸生・繁之です。「捨て猫」1・章 昼間はみんなでわいわい賑やかに仕事をしていたから、夜になるとひとりになりたくなる。はじめて来た土地のはじめて入った店で、俺は焼酎のお湯割りをちびちび飲っていた。「信じた男に捨てられて ぼろぼろになった私に なにかあたたまるものを下さい 寒くて今にも死にそうなんです 浮かれた夜...

 小説333(捨て猫) 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(グラブダブドリブ)  

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【 作品のご案内 】        2012.12.28 ~  執筆
フォレストシンガーズショートストーリィ7つ、というのがあります。フォレストシンガーズストーリィ1-第一話「はじまり」私にとっては同じくらいに愛着のあるグラブダブドリブも、6つのショートストーリィにしました。第一話・司「雪の朝」第二話・ジェイミー「プルシアンブルー」第三話・ドルフ「少年」第四話・ボビー「Coin toss」第五話・悠介「個人教授」第六話・真柴豪(グラブダブドリブのプロデューサーです) 「りばいばる」...

 グラブダブドリブ・悠介「個人教授」 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(しりとり小説)  

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【 作品のご案内 】        2012.12.30 ~  執筆
しりとり小説42「屈折」 独身時代にはこの雑誌にモデルとして登場したこともある。 けれど、現在の菜月にはファッションにしろ、掲載されている女たちの生きざまにしろ、若すぎてついていけない。 なのに、「stylish going」を久し振りで買ったのは、フォレストシンガーズのふたりが載っているからだ。三沢幸生と乾隆也が、女性のファッションについて語り合っているページを開いた。「乾さんは女性の和服には詳しいんですよね...

 42「屈折」 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(フォレストシンガーズ)  

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【 作品のご案内 】        2012.12.31 ~  執筆
2012年ラストのフォレストシンガーズ「おおみそか」 寒いと言うときっとこう言われるだろうから言わなかったのに、我慢の甲斐もなくシゲさんが言い出した。「走りませんか」「ねぇねぇねぇ、シゲさん、知ってる?」「なんだよ? 俺は走ろうって言って……」「だからさ、知ってる?」 なんなんだよ、早く言え、と本橋さんにも言われて、俺は言った。「しげゆきの中にはユキがいるの」「……う」「……げ」 思い切り引かれてしまった。...

 フォレストシンガーズ「おおみそか」 』 より   »» 続きを読む 

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  forestsingers  

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【 作品のご案内 】        2013.01.04 ~  執筆
あけましておめでとうございます。今年もあいかわりませず、よろしくお願いします。フォレストシンガーズ、年のはじめの初仕事です。あれ? ちがうかな?「誰かと誰か」 1・繁之 年始の特別番組「The Session」の収録スタジオに集まっている。今夜は本番の録画で、フォレストシンガーズのみんなも同じ場所にいた。 みんながいてくれるので落ち着いてはいられるのだが、仕事はフォレストシンガーズ五人でするのではない。年始の...

 フォレストシンガーズお年始ストーリィ「誰かと誰か」 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(フォレストシンガーズ)  

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【 作品のご案内 】        2013.01.05 ~  執筆
フォレストシンガーズ「風花」1 平素はまったく思い出しもしないこと、もしかしたら、思い出さないようにつとめていること、そんなのを思い出すのはなんのせいだろう。雪がちらついていたせいか。雪……ユキ。雪といえば。 大学を中退したのは十九のときだから、年が明けたら二年になる。俺はもうじき二十一歳。成人式になんか出席もしなかったけど、年齢だけは大人になって、あのまま大学生を続けていたとしたら最上級生だ。合唱...

 フォレストシンガーズ「風花」 』 より   »» 続きを読む 

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  連載小説1  

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【 作品のご案内 】        2013.01.08 ~  執筆
「We are joker」34 女の子とつきあっていれば毎日、心がはずむものであるだろうに、伸也は恵似子を思うと暗くなる。仕事の面でも一進一退といおうか、半歩進んで一歩下がるといおうか、そんな状態でもあるので、気分転換のつもりもあった。 冬紀は先約があると言ってデートに出かけていってしまい、尚は面倒だと言うので、伸也はひとりで、高校の同窓会会場にやってきた。開始時間よりは遅れていたので、すでに盛り上がっている...

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  ショートストーリィ(しりとり小説)  

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【 作品のご案内 】        2013.01.09 ~  執筆
しりとり小説43「月はおぼろ」 お使いに出かけて遅くなってしまった。秋の日はつるべ落とし、どんどん暗くなる道を、きよは足早に歩く。提灯は持っていないのだから、暗くなってしまったら足元もおぼつかなくなってしまう。 こんな時刻に外にいるのははじめてだ。幼いころには祖母が、日が暮れても外で遊んでいたりしたら、怖いひとに連れていかれるえ、と言っていたのを思い出してしまう。 東山三十六峰が暮れてくる。あの山々...

 43「月はおぼろ」 』 より   »» 続きを読む 

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  novel  

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【 作品のご案内 】        2013.01.12 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ334「1%の物語」1 よぉ、おっす、元気だったか? 本橋さんの表情がそう言いたげに動く。事前にアポイントを取ったのは間接的だった上に、ペンネームを名乗っていたから、私が佐藤有華だとも、脚本家の佐藤ゆうこだとも知らなかったのだろう。けれど、私を覚えてはいてくれたのだから、胸があったかくなった。「はじめまして。しおた夕です」「はじめましてじゃないだろ」「しおた夕としてお仕事を...

 小説334(1%の物語) 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(しりとり小説)  

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【 作品のご案内 】        2013.01.13 ~  執筆
しりとり小説44「ロックンロールウィドゥ」 解散したよ、と達巳が言ったとき、希美子はひそかに期待した。 これまでの達巳はジャンピングジャックフラッシュという名のロックバンドが生活のすべてであって、希美子とつきあってくれることは少なかった。 どこかに行きたいと言っても、なにかがしたいと言っても達巳はいつだって、仕事だからさ、と言って逃げるのだから。「じゃあ、これからはあたしと遊んでくれられるのよね。バ...

 44「ロックンロールウィドゥ」 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ  

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【 作品のご案内 】        2013.01.14 ~  執筆
野良猫ストーリィ「みんなそれぞれ」 この世の中でもっとも幅を利かせているのは人間なのだから、猫も人間の影響を受ける。たとえ野良猫であっても、都会で暮らしていれば人間なしでは生きていけない。 人間が植えた樹木につく虫を捕るとか、人間のボランティアのくれたキャットフードを食べるとか、人間の子どもに追いかけられて逃げるとか、人間に拾われてぬくぬく暮らすとか、人間に捨てられて惨めな境遇になるとか。「だから...

 野良猫ストーリィ「みんなそれぞれ」 』 より   »» 続きを読む 

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  別小説  

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【 作品のご案内 】        2013.01.16 ~  執筆
「ラクトとライタ」続編「好きだから」第一話1  仕事が終わって帰宅しようとしていた午後六時。 地下鉄で三十分ほどのひとり住まいのアパートに帰って、ごはんを作って食べてお風呂に入って、テレビを見て寝る。普段通りの夜を過ごすつもりで、私は駅への道を歩いていた。「あ、失礼」「いえ、こちらこそ」 すれちがいざまに腕と腕が触れて、ふたりともに軽く詫びて、私は相手の顔を見た。 見た瞬間にどきっとした。 働いて...

 「続・ラクトとライタ」(好きだから・第一話) 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(フォレストシンガーズ)  

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【 作品のご案内 】        2013.01.17 ~  執筆
フォレストシンガーズ「スキャット」  仕事柄起床時間はまちまちなので、お昼ごろまで寝ていることもある。だけど、オフの日は遅くまで寝ていてはもったいない。今日は私は休日。夫は昨日から仕事で帰宅していないので、ひとりでベッドで目覚めて起き出した。 冷凍ご飯をあたためて、インスタント味噌汁とつけものやノリの佃煮で手抜き朝食。家で食事をしない日も多いから、常備菜は食べられるときに食べておかなくちゃ。「私も...

 フォレストシンガーズ「スキャット」 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(フォレストシンガーズ)  

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【 作品のご案内 】        2013.01.22 ~  執筆
フォレストシンガーズ「水の都」 勤務先のヒノデ電気で下取りをした、旧式のクーラー。エアコンというよりもクーラーの呼び名がふさわしいそれは、老夫婦が所有していただけにさほど酷使されてはいず、耐用年数はとうにすぎているにも関わらず、修理すれば使えた。 旧式なので電気は食うのだが、そこはそれ。俺は電気技術者であるので、適当にどうにかこうにしかして使っている。古いクーラーが吹き出す風は昔の香りがするように...

 フォレストシンガーズ「水の都」 』 より   »» 続きを読む 

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  novel  

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【 作品のご案内 】        2013.01.23 ~  執筆
フォレストシンガーズストーリィ335「俺のせい」1 いっとう最初はなんだったか。学生のころは本橋さんや乾さんとはほとんど関わりもなかったのだから、アマチュアフォレストシンガーズのメンバーになってからか。だとしたら貧血? 貧血でもみんなに迷惑はかけたが、もっと大きなことといえば。 コンテストだ。俺が最初につまづいて、そのせいでみんなもこけて、歌が滅茶苦茶になって大失敗。あのときには俺は落ち込んで、フォレ...

 小説335(俺のせい) 』 より   »» 続きを読む 

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  ショートストーリィ(しりとり小説)  

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【 作品のご案内 】        2013.01.25 ~  執筆
しりとり小説45「ドゥ イット ユアセルフ」 ふーん、グラブダブドリブっていうんだ。どういう意味があるのかな? なになに? ガリバー旅行記に出てくる魔法使いの島の名前? 俺たちのロックで若者たちに魔法をかけるんだ、ってか。大きく出たな。 デビューしたばかりのロックバンドを雑誌で見て、洋一はそんな感慨を抱いていた。 平均身長は180センチを優に越える、半分以上は欧米人のバンド、全員が超美形、そんな謳い文...

 45「ドゥ イット ユアセルフ」 』 より   »» 続きを読む 

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  連載小説1  

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【 作品のご案内 】        2013.01.26 ~  執筆
「We are joker」35 事後報告の形だったから、赤石耕平を紹介して事情を話すと、悠木芳郎は眉をしかめた。「オーディションをするって、タウン誌なんかで発表したんだぞ。中止にするのか」「いけないんですか? 俺らクラスだったらそんなに応募してくる奴もいないでしょ」 冬紀が言い、耕平本人は戸惑った顔をして芳郎を見つめていた。「赤石にはなんの罪もないんだから気にしなくていいんだけど、友永だよ。その話からすると、...

 「We are joker」35  』 より   »» 続きを読む 

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